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小学校英語教育大全 | 小学生の単語学習について

近頃の小学生は、目視での単語の習得が早いようです。と言うのも、YouTubeなどの動画視聴でアルファベットの文字を何度も(瞬間的に)目にする機会が多いからです。例えば、eスポーツでは、自分の好きなプレーヤーの動画を延々と見ていたりもします。プレーヤーには、日本のプレーヤーだけでなく、海外のプレーヤーも含まれます。(小学生の男子がなりたい職業ランキングの上位にeスポーツプレーヤーが入っているのはご存じかと思います。)

今の小学生は、生まれたときからインターネットのインフラが整っており、インターネットは、生活の一部であるという認識を持っているということを大人は認識しておく必要があります。何度もアルファベットの文字や音声に触れる機会(家庭環境)が多いことが、単語学習を容易にしているようです。
しかし、その一方で、意外にも文字を書くことに関しては、苦手意識を持っているとの報告があります。書いて覚えるのか、見て覚えるのかについては、その子どもの持っている認知スタイル*や学習スタイル*が関係してきます。
 小学生の単語学習に関しては、音声で慣れ親しんだ単語を、なぞり書きや、書き写しなどの文字を書く言語活動を通しても、学習することが大切です。また、書く活動に取り組ませる際には、目的意識を明確にし、取り組ませることが大切です。書くことを楽しいと子ども達が意識すれば、英語学習が順調に進んでいると言ってもいいでしょう。

用語解説
認知スタイル*=学習者がある情報を認知処理する方法のこと。この特性は、個人に特有のものである。

学習スタイル*=学習者がある情報を認知処理する方法のうち、学習に関するもの。学習スタイルは5つの基本的要因(環境的、感情的、社会的、身体的、心理的)が与える影響によって分類され(Dunn & Dunn,1992)、学習者は、自分の置かれている状況によって、学習スタイルを変化させる。

Dunn, R. and Dunn, K. (1992). Teaching Secondary Students
Through Their Individual Learning Styles: A Practical Approach. Virginia: Reston Publishing.


このnote「小学校英語大全」について
新しい学習指導要領のもとで、2020年度に小学校で必修化となった英語ですが、実際に授業ではどんなことをやっているのか、他の小学校では、どのようなことを行っているのか、また、中学受験に影響はあるのかと不安に思う保護者の方や小学校の先生も多いと思います。このような声に少しでも答えるために、小学校英語や小学校外国語教育について、情報発信できればと思います。

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