#はじこい9話について

ドラマをリアルタイムで観て、さらに直後に感想を述べたくなるとかどこまで行ってしまったんだ私。

いやいや、すごかったです。

いやいやいや、そもそも、noteを書き始めたのも、ほったらかしのブログとか、インスタとか、facebookに書くような内容じゃないけどどこかに吐き出したい「はじこい」のことを! と思ったのがきっかけなので、これは正しい姿なのです。

で、「初めて恋をした日に読む話」の9話を見ました。最後の数分以外は神回と言える素晴らしい脚本でした。第8話でラブコメを凌駕する超展開をねじ込んで来たので、どうしようもう漫画原作を離れてオリジナルになったら観られたもんじゃないかもしれないと思ったものの、しょっぱなからの雅志のキスで度肝を抜かれました。よかった。ユリユリの告白も良かった!

あと、漫画の「順子がユリユリに惹かれていくのに気がつく繊細な描写」をここで入れ込んで来ていて、その辺はとてもキュンキュンしていい感じ。

しかしもう、すでにあちこちで皆様がつぶやいているように、

ここで事故とか韓国ドラマ?

え???

みたいなベタな、いやもうベタベタすぎて昨今はこんなストーリー展開にしてこないであろう、主人公が大事な東大受験の日に事故に遭うというクソ、いや、うんこ、いや、ありえないエピソードをぶっこまれ、動揺。

作者の持田あきさんが毎回超ハイテンションなツイートを連打されておりますが、「ここで順子が死んだら、これまでの話は全てアラサー女子の壮大な妄想になっちゃう」的なツイートをしておられたのがとても巧妙でした。

いや、正直ラブコメなので死なないと思います。死んだら、これまでの伝説的な盛り上がりが地に落ちます。マジだよ!

死なないと信じているけど、展開がベッタベタで「ええええ!」と驚いただけです。

いやいやいや、でも順子の容体より、これまでの順子との絆(東大に受かること)を優先したユリ平を描きたかったんだよね。そう彼は「両方取りに行く」と啖呵切ってたんです。それを叶える、なんかうまい描写はなかったでしょうか。

と、いろいろ瞬時に感じたのですが、わたしはいまここで新たな価値観を見出した。

それは、まだ終わってない原作への敬意です。

例えば、全10回を素晴らしい脚本でまとめて、至上最高のラブコメっぷりを魅せてくれた暁には、「終わってない漫画、もうどうでもよくね?」みたいな感じになっちゃいそうな気がしていたのですよ私。だって、ドラマのユリユリは超かっこいいし、今日のまさしはすっごい素敵だったし、山下くんも決着着いちゃったし。

けど、8話と9話で「ベタベタなドラマ展開」をぶっ込んで来たために、漫画との乖離が始まりました。それ、当初は「おいおい」と思ったものの、ドラマらしいストーリー運びで、漫画ではない価値観を提示してくれているようなそうでもないような。

というか、漫画の方では、じっくり、めっこり、受験に向かって勉強しながら、ユリユリと順子の距離が縮まって行く様子を見せてもらったり、雅志や山下との距離をどうするのかを考えたりする、2次元らしい展開がこれからも楽しめるのだと思ったら、それはそれで安心しました。

これは別物なんだという確認ができたというか。

そういう視点で見ると、8話と9話の超展開も受け入れられるし、別の作り手の視点を交えた「はじこい」のストーリーになることは、これからまだまだつづく(であろう)漫画の可能性を否定しない、楽しみを奪わない点で有意義なのかもなと思ったのでした。

でも、今回はやっぱり途中までラブコメとしてはこの上ない出来上がりだと思われるので、またリピートするでしょう。8話はリピートしてないけど。。。というか、ドラマを何回も見直すのは「おっさんずラブ」ぶりですよ!

あー、でも時間が経ったら、また違う感想が湧いてくるかも!


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