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#2 「はじめての産業保健キャリアで感じたギャップ」

産業保健もやもやハレハレ

この番組では、産業保健についてモヤモヤするけれど、身近に語れる人がいない!そんな孤独な産業保健職と一緒に、現場にありがちなモヤモヤを3人のパーソナリティと共に深掘りしてみます。

「はじめての産業保健キャリアで感じたギャップ」のもやもや🌥️

よーた:今回もよろしくお願いします。。

みずえ:あれ、よーたさんテンション低くないですか?笑

よーた:じゃあ!前回は1社目の壁について話し合ったけど、要するにどんな話だったかをまとめてみましょうか!笑

いが:「まずは低い壁を超えろ」、「ビジネス文脈で語れ」、「準備しとこう」というキーワードでまとまったよね笑

よーた:さて、今回は、実際に働いてみると、想像していたのとは違うこと、つまりギャップについて深掘りしていけたらと思っています。実際現場に出てみると、あれ??みたいな笑 みずえさんは産業保健師と病院勤務の時で何がギャップでしたか?

時間感覚がギャップ

みずえ:私が1番大きかったのは時間かな。なんなら病院のスケジュールって分単位じゃない?笑 急患が来たりとかしても病院だとすぐ対応しなきゃいけないけど、産業医なら、アセスメントしたけどとりあえず保留みたいな。それが許せなかった笑。問題があるのになぜ解決しない!!って笑

よーた:ピリピリしてるね笑 でも確かに時間軸は全然違うよね。いがさんは時間軸どう思う?

いが:時間軸っていうと、病院の外来と違って、僕らって職員を相手にするからまた今度絶対会えるじゃん。例えば一ヶ月後とかに話しましょう、とかでもいけちゃうから、保留もできるし、今度また会える保証があるのもあって、独特な時間軸だよね


よーた:ギャップはいがちゃんどうなの?

法令遵守の意識がギャップ

いが:法律かな!産業保健ってこんなに法律にがんじがらめなんだって笑 何年も働いていると、こういうことかってわかってくるけど、なんの法律を根拠にどの活動をするのかを意識しながら活動しなきゃいけないってのは大きなギャップだったかな

よーた:ちょっと悪よーたになってもいい?笑

いが:いいよ笑

よーた:産業医で最初から法律考えてる人いるのかな?笑

いが:いると思うよ笑 まぁ企業によりけりだけど、少なくとも僕は意識してたかなぁ。でもこれは指導医の影響が大きかったかもね。その指摘はあなたの感覚なのか、法律を根拠した発言なのか、医学的な根拠があっての指摘してるのか区別しろって教えられてましたね

よーた:それめちゃくちゃ良い話だね。

個人と視点と集団の視点のギャップ

よーた:1人の個を見ながら、同時に集団を見ていくのは臨床ではなかったよね。そして、共通点を見つけて、それを組織で仕組み化していくみたいなことも。病院だったら、個人だけをみて、その人が生きるか死ぬかを見ていたけど、産業医になったらその人の奥の部分の仕事をみたり、組織をみたり、全体に展開していくというのはギャップかな

いが:個人ごとの共通項は大事だよね

みずえ:でもさ、共通項に気づかない人もいるよね笑 ギャップを感じられるか感じられないか

いが:こういったことは集団をみる公衆衛生とか産業保健の特徴でもあるよね

教科書の内容と、リアルな現場のギャップ

いが:僕が思ったギャップは、産業保健の講義と全然違うっていう。法令遵守が当たり前だと思ってたら、あれれれれ?みたいな笑 講義と現場の実態の中で、どう清濁合わせ呑むかを悩んでる人結構多いと思う

よーた:乖離がすごいよね笑

いが:一方で、肌感覚で、法令に書いてるからやってください!みたいに押し付けるのも良くない感じがして、法令とか正論を振りかざすだけでは解決しないことにも気づいてくるよね

よーた:会社が行動変容するわけじゃないのに、いつの間にか法令振りかざしちゃうよね

みずえ:それってさ、どうやって学んだの?

いが:いくつか失敗談じゃないけど、僕から例をあげるとすれば、職場巡視してても、全然ヘルメットとかしてない人がいるのよ。「ヘルメットしてないですよね」って言っても、「そうですね」みたいな。しかも全然周りもそのルール違反を是正しようもしないのよ。そんな感じで、あっけらかんと返された時があって、もうこれは法令を振りかざしても正せる訳じゃないなってことは誰しもが気付いたとおもう。

みずえ:誰しも気付くかな?笑

よーた:いやここだけの話、10%くらいの人は気付かずに、べき論を振りかざしちゃってるのよ。あとは、社会的な常識感覚とかビジネス感覚とずれてる人もいる。例えば、女の子だからいいよね~、とか。もうそんなの現場はドン引きだよね笑

みずえ:ギャップをギャップと感じるのも大切だね 

いが:あと、法令じゃないけども、言っても響かないとか、無視されるのとかって当然あるのよ。それで、その経験を積み重ねていくうちに、これが産業保健のリアルなんだって知っていくのね。この感覚を知ったときは僕にとって大きなカルチャーショックだったね

コストへの感覚のギャップ

よーた:あとは、お金とかコストの意識全然違わない?臨床だったらレントゲン撮りまくったり、手袋とか使い放題だったり笑

いが:そうだね笑 手袋とかいっぱい落としちゃってた笑

みずえ:臨床と産業保健で違うのは、自分だけじゃなくて相手のコストも考えなきゃってところじゃない?呼び出す時とかも。

よーた:めっちゃ向こう時間なくてイライラしてるとかね

みずえ:その人が面談に来てる時間に出来たはずのこととか、移動時間とか、そのことまで考える必要があるよね。そのコストも発生してるんだよって。具体的には自分のお金、相手のお金、面談の時間に発生していたはずの利益みたいな。私はアウトソーシングの期間が長かったのもあって、そういうこと考えてた

時間厳守への意識のギャップ

よーた:あとは、時間厳守もそうだよね。医者だと会議遅れてもしょうがないみたいなのあるじゃん笑 でも僕らは絶対にないよね。時間限られてたとしてもそこでどうやりくりするかっていうの考えるよね。

いが:確かにね笑


「はじめての産業保健キャリアで感じたギャップ」のはれはれ🌞

いが:じゃあ最後にみんな一言ずつモヤモヤがハレる言葉を言っていきましょうか〜

目の前のあるがままを受け止める

みずえ:私は何かあってもそれはそういうものとして、目の前のあるがままを受け止める。

次、いがさんどうぞ!

相場感を知る

いが:法令遵守の今日の話もあったけど、何がグレーで何がグレーじゃないかみたいなのは、相場観が大事だと思ってる。衛生管理者巡視も本当はやらなきゃいけないんだけど、実際できてないことも多いんだよ。でもそういうもんだって相場観を知っておけばだいぶんショックは軽減されると思うけどね。

一年ぐらいは地道に頑張ろう(産業保健の時間軸を持つ)

よーた:できてないこともあるんだよってことを知っておくってことね。僕はね、三ヶ月じゃ解決できないけど、何年か身を置いていたらバランス感覚が身についていくんじゃないかな笑 だから、俺のキーワードは年数とかの時間軸だね

まとめ

いが:じゃあ最後にまとめると、「あるがままを受け入れる」、「相場観を知る」、「一年ぐらいは地道に頑張ろう」ってことだね

ではまた次回お会いしましょう。今回もお聴きいただきありがとうございました!

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次回は

#3 「保健指導の思い出」です!
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