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旅の恥はかき捨て

新しいことをしたくない、わからないことはやりたくない、そう思う人はいる。理由は、間違ってしまうと恥ずかしいから。失敗しないか不安だから。というのが大きいと思う。

で、まぁ私自身そういうタイプの人間で、正直トライアンドエラーとか絶対やだ。失敗する可能性は事前に潰しておかないと、安心して出来ない。というか、「失敗したら恥ずかしい」→「恥ずかしい思いをしないか不安だ」というルートだから、結局恥をかきたくないのだ。色々と御託を並べても、つまるところは恥をかきたくないだけ。ちっこい人間なんですよ。
とはいえ、生きていく上で「初めて=恥をかくリスクのあること」を避けることは出来ない。やったことがあることや知っていることだけやっていれば生きていけるほど、世間は単純ではない。
で、じゃぁその「初めて」とどう向き合うか。「恥」という感情をどう処理するのか。
職場でウンウン唸りながら考えていたところ、表題がポンと浮かんだ。
昔からよく知ることわざ。本来は「普段なら恥ずかしくてできないようなことも、旅先にいるときは、その場限りのことだと思ってしてしまうものだ」という意味らしい。これを違う意味に捉えてみよう。
私なりの解釈は「今いるこの場所は人生においては旅の通過地点みたいなもので、たまたま一瞬居る場所で恥をかいてもそんなもの忘れてしまえ」だ。
恥に関することわざに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」というのがあるが、私はこれは好きではない。なぜなら聞いた時の一時の恥も、記憶として一生残るから。ある時突然思い出して、布団の中で足をバタバタさせる要因は極力増やしたくない。
だから、私にとってはこっちの方が合う。
「失敗したら恥ずかしい?そんなの別にどうでも良いよ、忘れちまえ!」という、全てを放り投げている感じというか、「他人は他人だぜ。今この瞬間たまたま隣にいるだけ。いちいち気にするのなんかめんどくさいだろ」という感じ?うまく説明できないけれど、その奔放さが我ながら気に入った。

この考え方でやっていくと、ちょっとしたメリットもある。それは、新しいことに挑戦する時の気構えが減ることだ。
健全な頃は新しいことをやるのは嫌いではなかった。しかし仕事に関しては失敗した時の影響がデカすぎるのでどうしても精神的なダメージを受けてしまう。
でも、この考え方でいればなんとなく楽なのだ。元々思っていた「別に仕事なんていくらでもあるから、嫌になったら転職すれば良い」という考えが強化されている気がするが、これによって前よりもストレスが減った気がする。

要は全部気の持ちようなんだけど、それって逆にいえば気持ち次第で死ねるってことで。実際気を病んだから思うのかもしれないけれども。
メンタルをしっかり保ちたいと思っている時点で、メンタルがちょっとやられているんだと思うよ。なかなか自分では気付きにくいけど、チリツモです。

ちなみに最近はすこぶる快調。休む期間って必要なんだなー。
あ、また変な着地。文章書くのが急に下手になった気がします。

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