情熱

小学生の頃、少年ジャンプが好きだった

毎週、隅から隅まで舐めるように読んでました

巻末の読者からの投稿ページ”ジャンプ放送局”も

舐めてました

そして舐めるだけでなく 大好きなジャンプの一部に自分にもなりたくて

私もジャンプ放送局に投稿しました 勇気を出して

ある日、自分が書いたイラストが

印刷されるとやや下手に見えるあの絵が・・・

ジャンプに掲載されていたのでした

「俺のギャグがジャンプの人達にウケたんだ!!!」

興奮で手が震えました

泣くほどじゃあないけど

次の日、嬉しすぎて友達には

さりげなく自慢したんです

  栄光を掴んだ瞬間でした

時は流れ、私が高校生になった頃

既にジャンプは読んでなかった

が、新しい友達の中にジャンプばかり読んでるK黒がいた

彼は月曜日に学校に持ってきたジャンプを金曜まで繰り返し

読み返す  何回も何回も何回も

しかもそれは、小学生からルーティーンだと語るK黒氏

  私 はどこか彼に嫉妬をしました

「熱ゥ~熱すぎるK黒ォ~ 俺はそこまで

熱くジャンプと生きて来てねェよ・・・」と

だから私は意地悪で

「俺さ~小学生の頃ジャンプ放送局載ったんだ~

K黒何回も読んでるんなら もしや覚えてんじゃないの?俺の投稿」

K黒「うっそ?タイトル何?え?天地をあるく~? あ~~~!!

覚えてるよ

あのくだらないやつ!?


次週の予告とかわざわざ書いてたけどとにかく

絵が下手くそだったな おまえの投稿」


あのくだらないやつ えがへたくそだったな おまえのとうこう


私は色々とね傷ついた











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