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お洋服の話

わたしは割と人におしゃれだと言われてきた方だとおもいます。(あくまでどちらかというとね)
たしかに学生時代から社会人になってしばらく経つまでかなりオシャレは好きであったし、洋服もバンバン購入して同じ服とか着たくない!みたいな女でした。

雑誌もかなり読んでいたし、アパレル企業勤めだったので、自然とトレンドも追っていたようにおもう。
だけど、ある時からあまり洋服に興味がないというか、一定水準より可愛ければいいかなみたいな思考になり、情熱を落としてしばらく生きてた。

でも、イラストを描くようになって展示をやり始めた時にオシャレをして臨んでも、意外と普通の人なんですね!(みためが。話すと結構キてると言われちゃう、、)と言われることにかなりコンプレックスを覚えちゃって、どうすればいいのか!!と悩んでしまって。

そんな時にとある古着屋さんで展示を始め、結構派手目なお洋服が並んでいるんだけど、展示もやるし個性的な感じを出したい!と思って何着か購入した時に、自分を自分らしく表現できている!と思いビビビときてしまった。

内面と外見に相違がないというか、それだけで自分がどんな人かをある程度紹介できる、大事なアイデンティティを得ることが出来た。
ちょっと伸びてきた髪もざくっと切り落とし、まぶた上でぱっつんと決めていた前髪も広いおでこがだいぶ覗くまで綺麗に切ってもらった。
そしてそれが私のスタイルとなっている。
お洋服ももっぱら古着で、菅田将暉の外見に焦がれ憧れているわたしは菅田将暉っぽい!という謎の着眼点でお洋服を集めている。

もういい年で周りがどんどん落ち着いているのに反比例して行くわたし。
それは若作りなのかもしれないし、歳に見合っていないかもしれない。でもちょっと変わったお洋服を着て、街を歩く時、展示をやるとき、少し自信が持てる。わたしはわたしなんだぞ!と心から肯定できる1つの武器なんだよ。

ベーシックな服も着るけど、ちゃんとどこかに落とし穴を作るようには気遣ってる。

原宿のど真ん中で展示をして、わたしって昔はオシャレっぽくあったけど、あくまでモテたい!オシャレって言われたい!みたいな欲を満たすものでしかなかったのだと気づき、あまりモテに拘らなくなったからオシャレとかどうでもよくなっていたのだと一人で納得。

その古着屋さんに足繁く通う人はみんな表現としてのファッションを楽しんでたの。男ウケ?歳?バカじゃないかと思った。この歳で脱かわいい宣言をしました。

未だに人に合わせて服を変えるような強かさは持ち合わせているけれど、いつどこで人に会ってもきちんと自分らしくいれるような武器としてのファッションをこれからは楽しんでいけたらいいなと思ってる。

菅田将暉みたいに。

Aki

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