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24通りの広報PRとの向き合い方に触れて【#PRLT Advent Calendar 2018】

#PRLT 代表のきよしです。こんにちは。

本エントリーは #PRLT Advent Calendar 2018に参加しています。ついに最終日です。

 「すごいこと」を書かないといけないプレッシャーから解放されたLT(Lightning Text)

11月半ば。

「アドベントカレンダー、やりたいな」

#PRLT 裏方おそらさんのひとことに、発信隊長のたびちんが「やろー!やろー!」と乗っかったのが今回のはじまりでした。

ぶっちゃけ、私は不安でした。

広報PR関係者や広報PRに興味のある方が自身の経験や考えをシェアする場として #PRLT は機能しだしています。おかげ様で120本以上のナレッジが発信され、最近はLT(ライトニングトーク)枠への応募が殺到しているほどです。

でも発信手段の違いといえど、5分程度のプレゼンをするLTと、時を超え色々な人に読まれるブログは全然ハードルが違う。

前職でエンジニアたちユーザーを巻き込んだアドベントカレンダーキャンペーンをやったり、別のアドベントカレンダーに参加したりという過去の経験上、そしてブログに書きたいネタが日々浮かんでは溜め込む自分の心情を振り返ると「やりたいけど、やるからには中途半端に終わりたくない」という気持ちが大きくなっていきました。

そこで運営チームで考えたのが「ライトニングテキスト」。
LTをするかのように、5分程度で読めて、自分の経験から学んだことや思いをさっと、ぎゅっとテキストに残す。読んだ人全員を唸らせる必要なんてない。だれか1人の背中をそっと押せて、書いた自分が一歩前に進めればそれでいい。まさに「ブログ版LT」でした。

この方針でアドベントカレンダーを作りあげたのが11月22日。そこからわずか1週間で25つ全ての窓が埋まりました(すごい)。

今回は総括として24つのLTを振り返っていきます。

7ジャンルに分類できた24つのLT

24つのLTの内容を整理すると、次の7ジャンルに分けられました。

・広報PR初心者の葛藤や学び
・業界や分野ならではの社会との対話方法
・広報PRとマーケティングとの垣根を超える
・広報PR関連Tips
・広報PR担当者のモヤモヤと昇華法
・広報PRパーソン的キャリアの選び方
・「広報PR」とは

①広報PR初心者の葛藤や学び
採用担当出身、マーケティング出身、営業出身という別職種でお仕事されてきた3名が「広報PR担当者」となった1年を振り返ったエントリーです。

走りだしてみたら、わけわからなかった「広報PR」という曇天から一筋の光が見え始めた。じゃあ自分は今後何をしていくと良いか。そんな奮闘記がアツく綴られています。



②業界や分野ならではの社会との対話方法
仮想通貨業界、オーディオブック業界,、そして技術広報分野からエントリーがありました。それぞれの業界がなぜ広報PRに注力する必要があるのか、どんな文脈で社会と対話していく(いる)のかが細かく書かれており、業界理解が深まるのはもちろん、自分もこんなロジックで自社のPRを考えていくと良いのかなと参考になります。

③広報PRとマーケティングとの垣根を超える
広報PR担当となった人も、これから本格的にやってみようという人も一度ぶつかる「広報PRとマーケティング」の壁。

「闘い」と表現されることも多いですが、彼らのエントリーを読んでいると「闘い」だと思うこと自体が間違っていると改めて気づかせてくれます。コラボレーションすれば事業は、会社は、世の中はもっと良くなるのだ…!

④広報PR関連Tips
PRプランナー認定試験合格への道のり、記者クラブ活用法、自社ブログの運営法がシェアされました。

百聞は一見に如かず。広報PR担当者として未経験のものがあったらまず読んで、そこから自分なりのやり方を見つけていきましょう!
(8人分の今年の学びがまとまっているので、前回のPRLTレポもこちらに入れました)

「PRプランナー2次試験を勉強してみて」(サムネ表示がうまくいかなかった…)

⑤広報PR担当者のモヤモヤと昇華法
「KPI」「インターナルコミュニケーション」「調整力」など私たちがモヤつくポイントについて、その経緯からモヤモヤ昇華方法、最終的にはれっきとしたスキルとして定着させた経験やナレッジが生々しく書かれています。

思わず「わかる!わかる!」と首を縦に振りまくる方も多いのではないでしょうか。

⑥広報PRパーソン的キャリアの選び方
「転職」に挑んだ広報PRパーソンのエントリーも目立ちました(偶然3日続いた)。次のキャリアってどうやって見つけるの?広報PRパーソンの転職って何聞かれるの?業界や会社規模が変わる転職など勇気をもらえる経験談が詰まっています。

「社内結婚」という貴重な体験をシェアしてくれた方もいました。転職も結婚も、ぼんやり考えている人たちは要チェックです。

⑦「広報PR」とは
広報PR担当者として走り出す前に、そして走り続けたからこそ改めてクリアにしておきたい「そもそも広報PRってなんだっけ?」という話。先輩方の言葉や本、他社事例から自分なりの定義を導きだした3名のエントリーです。

どんな偉い人が何を言っていようとも、最終的には自分で腹落ちさせていくことが大事ですね。

「てめぇの広報PR」があればそれでいい

このアドベントカレンダーをやろうという話があがるちょっと前の11月頭。アントレプレナー・家入一真氏のこんなツイートが話題になり、ForbesJapanが記事化するという出来事がありました。

そしてアドベントカレンダーが始まるちょっと前の11月末には、1300人が集結した日本初にして最大のPRカンファレンス「PR3.0 Conference」が開催されました。

広報PRは広報PR担当者だけが考えればいいものではない。

私たち広報PRパーソンが訴え続けてきた言葉が急速に広がり、様々な人が広報PRに触れ始めた2018年は、広報PR業界にとっても大きな変化を見せた1年だったと思います。

一方、新たな挑戦と出会う機会が多かったがゆえに、わけもわからず現場に放り込まれてしまった方、いきなり果てしないミッションを課された方も少なくなかったはず。

でも、このアドベントカレンダーのエントリーには24通りの広報PRとの向き合い方が赤裸々に綴られていました。
メディアリレーションにだけ奮闘している人なんてひとりもいないことが分かったと思います。
本やネットに落ちている考え方や手法が全てではないと気づけたと思います。

だから、たくさんの経験を経て、たくさんの人から学んで1人ひとりが「てめぇの広報PR」を見つけ、それを信じていけば良いのではないでしょうか。というかそれしかない。

※元ネタは「昭和元禄落語心中」。伝統を受け継ぎつつ、自分らしい落語を見つけるために落語自体をどうアップデートさせるかという話(素敵な作品だからぜひ観てほしい)

そして、そのプロセスをログに残し、もっともっと世に発信してほしいです。様々なバックグラウンドを持った方がそれぞれの広報PRを発信することで、課題解決のヒントも増えるし、業界がもっと盛り上がります。あなたの経験は誰かにとって貴重な財産なのです。

これからも #PRLT は、広報PRに関するあらゆるナレッジを蓄積、シェアしてすべてのPRパーソンに「よっ!!」を送り続ける場所であり続けます。

アドベントカレンダー、やって良かったなあ。
参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

2019年、1発目の #PRLT は「採用広報ってナンダ?」をテーマに2月12日にサイボウズさんで開催予定です。追ってこちらでお知らせします。 
来てね! 

来年も #PRLT をどうぞよろしくお願いいたします。

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