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PRLT決算報告 - 2年間を振り返って

こちらはPRLTの13回目の開催「本から学んだ広報ナレッジをシェアする広報LT大会#13@freee」にて行われたPRLT決算報告(っぽい)LTを書き起こしたものです。

「私達の思いってちゃんと皆さんに届いてたのかな」

吉田
かねてから予告していた「決算報告っぽいLT」を始めます。
広報LT大会はもう13回やっています。2年間を振り返って、今までこういう風に行ってきました、これからこういうことやっていきたいので、みんなでワイワイやってきましょう!みたいな感じで私と山川からお話させていただければと思います。よろしくお願いします。ゆるーく聞いてください。

まずは、みなさんのお陰で広報LT大会、2周年を迎えることができそうです。

2016年6月1日。私 Facebookこんなことつぶやいてて。
この日は広報が結構集まるアカデミーがあって、そこで表彰されて。その時私は2年~3年ぐらいの経験しかなかったんですよ。新卒から広報やっていて、その時社会人としても3年目ぐらい。何かめちゃめちゃ成果を出したわけではなくて、誰よりも失敗を経験したという理由で表彰されました。

なので、私、別にすごい事例とかすごいノウハウを持ってるわけではないんですが、その代わり「こういうことやったら失敗したからこうしない方がいいですよ」とか、そういう話だったらいくらでもできると思ったんです。

そして、エンジニアのシェア文化を間近で見てきて、彼らが当たり前にやってる日頃の気づきや学びを共有する文化を、広報で浸透させていきたいと思うようになりました。そこから「LT大会やろうと思ってます」みたいなことを言ったところ、多くの人に興味を持っていただき、2年前に始めることができました。

最初は20人くらいの規模でやるつもりだったんですよ。でも初回から想定の3倍の60名人の規模になって、そこから気づいたら13回もやることが出来ました。お陰様で、のべ600人近い方が参加してくださって、90本のLTを発表してもらいました。本当に多くの方に参加頂いてます。

会場 よっ

吉田 ありがとうございます!また、去年のトピックとして、認知拡大のために、ヌーラボさんがやってるGoodProjectAwardにふたりで出てきまして、最終選考までいきました。

その時に、審査員の方々からも「素晴らしい取り組みですね」と評価していただいたり、会場に来ていた方にもTwitterで、PRLTって本当にいいコミュニティだねって投稿していただいたんですね。

このアワードを通じて、私たちが自分たちがやってきた事って結構良かった、やっててよかったって自信を持つことができました。
私たちめっちゃエモいじゃん!って2人で言ってたんですけども。その一方で、私たちこういう思いでやってますとか、そういう思いってちゃんと皆さんに届いてたのかなと考えたんですね。

例えば、皆さんから参加費1500円頂いていますが、それはどういう目的でどこに使ってるかとか、そもそも今後私たちって何をしていきたいのかとか、そういうことを広報していなかったなと。自分たちの広報をしていなかったと気づいたのです。

かの有名なカルロスゴーンさんも「広報のプロと企業には高い業績と透明性が不可欠」という風におっしゃっているんですね。高い業績っていうのは先ほどの参加人数等である程度言えるようになったかなと思います。そこで今日は「透明性」というところでPRLTの運営について情報開示していきたいと思っています。

ということで今日お話したいのは2つ。1つ目がPRLTのお財布事情。2つ目が今後やりたいことっていうことで、未来の話です。ひとつは山川から発表します。

『主催者も参加者もずっと楽しいコミュニティの基盤づくり』に全力投球

山川 今日は初めての方がたくさんいらっしゃるので「なんのこっちゃ」って話かもしれないですけど、PRLTがどのようにお財布を動かしているかについて説明させていただきます。

皆さんから頂いている参加費の利用の計画はこんな形になっていて。いただいた1500円の6割をケータリング。4割を運営の打ち上げと、それからグッズと、ドタキャンの バッファというものにに使わせていただいております。

何でこのドタキャンのバッファっていうものが必要なのかと言いますと、それはPRLTのお金の使い方・流れに理由があります。開催7日前に、皆さんに参加表明いただいて、それをもとにケータリングの発注計画をつくるんですね。そのあと3日前にリマインドメール送付させていただいているんですけど、そこからキャンセルの連絡がちょこちょこくるので、それを見て最終的に開催2日前に、じゃあこの人数くる、ってなってケータリングを発注します。その時には運営の方でお金を立て替えております。

開催当日、つまり今日皆さんに来ていただいてお金を支払いいただいて、そこで運営側の立替を回収しています。なのでこの開催2日前と開催当日の間に、参加者の中で「やばい。ちょっといけなくなる」みたいな人が現れるとなると、気持ちはすごくわかるんですけどドタキャンによってこちらの計画が狂っちゃったりするんですね。

実際に、1から11回までの参加率を出してみたんですが、青色が参加していただいた方でオレンジがキャンセルの方です。8~9回目ぐらいからドタキャンが増えていて。そのドタキャン率・キャンセル率が高くなっていると、実際に収支推移としても、皆さんから頂いてるお金に対して実際に出ていくお金がちょっと多くなってしまいます。そこに運営としては課題を感じていました。

主催の吉田が、12月のドタキャンがすごく多かったので、ショックで決死の告白をしたんですね。

No Moreドタキャンキャンペーンということをずっとやってきたんです。でもそういう発信の甲斐もあって、前回12回目にドタキャンが結構減りまして。
単体では久々の黒字を出すことができて、今までの赤字を補填できました。

会場 よっ

山川 ありがとうございます。まだまだ実は赤字がありまして、みなさんから頂いているお金に対して、支払ってる・出て行くお金っていうものがちょっと増えているのが実際としてはあります。

山川はその時思ったんです。主催の吉田は強い思いを持って2年間ずっと運営してきたんですけども、こういった「ドタキャン嫌です」みたいなこと言うのもなかなか精神的にきついものがあると思うんですね。

参加者の方も、「キャンセル申し訳ないな」「ドタキャンしないように気をつけよう」みたいな感じで参加したり、こういう話を聞いてショックを受けるって言うのも辛いので。
『主催者も参加者もずっと楽しいコミュニティの基盤づくり』っていうものが必要だなっていうことを思って、私は今年これに全力投球していきたいなと思っています。

解決ポイントは二つあると思っていて、まずコミュニティをちゃんと経営していこうと思っています。
それからもう一つ、このコミュニティをもっともっと素晴らしい場所にしていきたいんです。

下の部分については吉田から伝えるので、私は上の部分について、今後やって行くことをご報告させていただきます。

コミュニティを経営するってどういうことかというと。ひとつにはPRLTとして口座やクレジットカードを持つことがあります。たとえば私の個人事業下にこのPRLTを置いて、資金計画とか、クレジットカードを持ったら事前決済もできるようになるので、そんな形で経営・財務周りの健全化を図っていきたいなと思っています。

お金の計画ができると投資をしていこう、という動きができるので、それで今度コミュニティをもっともっと良くしていくような活動にお金を投じていけたらなと思っています。

最後に、こうやってみなさんから来ていただいてお金頂いてるところで、実際こんな風に使っています、という決算報告を毎年していけたらと思っています。今回はその第一弾として、こんな感じで今お金を使っていますというのを報告させていただきました。

認知活動みたいなところも今頑張っておりまして、コミュニティをずっと持続的に運営するためには、もっとコミュニティ存在自体を知っていただきたいということがあります。こういう運営パーカー作っていろんな外部のイベントに出て発信をして行ったり、あと今日初めてお披露目するんですけど、シール作ったので!シールをみんなに貼っていただいて、「おっPRLTって何?このメガホンって何?」「広報が集まって楽しいコミュニティらしいよ」みたいなことを、皆さんのお力を通じて広めていただけたらなと思っています。

来てくださってる皆さまが PRLTに投資することで広報業界が盛り上がっていくというサイクルを作っていきたいので、私達も運営頑張りたいし、運営が健全になるように、コミュニティの基盤づくりをしていきたいと思っています。なので、このお金の使い方に問題があるとかもっとケータリング増やしてくれとか、そういうお問合わせは随時受け付けておりますので、何でも気になったことはぜひ質問してください。

私からは以上です。では次、今後やりたいことについて吉田から行きます。

吉田 ありがとうございます。折角来てくださってる方にドタキャン嫌だって言うの本当心苦しいんですけど、別に皆さんに向かって言ってるわけじゃなくて、みなさんの周りの人にもぜひこの考えを広めて欲しいですし、逆に、自分がイベントを主催・企画することってやっぱり広報はあると思うので。共感してもらいたかった、それだけです。

広報LT大会をもっといいものにしていきたい。その良さを維持してきたい。

ということで、今後やりたいことを発表していきたいと思います。3つあります。

1つ目がさっきの続きになるんですけども、広報LT大会というコミュニティ自体を持続可能なものにしていくこと、2つ目がもっといろんな人に参加してもらうこと。そして、3つ目が結構大きい話になるんですけどPRのあり方を変えたいと思っていることです。

順番にお話します。

まず一番最初。先ほど言った通り結局、広報LT大会をもっといいものにしていきたいし、その良さを維持してきたいなと思っています。そのために新しいことを色々やろうかなと。来てくださってる1人ひとり、皆さんのリテンションじゃないけどやっぱり来て良かったらもっと来たいな、とか、もっとPRLTに関わっていきたいな、と思っていただけるようなことをしたいと思って。

第1弾として私のインタビューが出たんですけども、「えもんちゅ」というインタビュー企画を進めています。皆さんのエモさ、エモーショナルさ、熱量ですね。それをどんどんPRLTのnote、ブログでインタビューさせていただいて、発信していけたらいいなと思ってます。

次に「参加者の幅を広げる」ですね。もっと広くもっと深く関わっていきたいなと思っています。

次回は6月だと発表しましたが、やっぱり「発表してるといいことがあるよね」と感じてほしいんです。そこで「LT発表感謝祭」のように発表する人だけのコミュニティも作ってきたいなと思ってます。

また水面下で実はもう始まってるんですが、PRLT分科会プロジェクトも進めています。広報LT大会だとそれぞれのナレッジ発表という形になってしまってるので、そのナレッジを広報の企画に落とし込んでみようとか、そもそも広報ってどういうスキルがあるといいんだっけっていうのを、人数を絞って研究・実践できる場づくりですね。

さらに、例えばなんですけど、既に1回やってるんですが初心者限定とか、広報がある程度できるようになってきた3~4年目ならではの悩みを抱えて人だけでちょっと集まってLTしてみるとか、部下ができた人ならではのその悩みとか。そういったいろんなフェーズ別で課題抱えてる人同士が集まって、自分達もそのソリューションを提供するみたいなPRLTをやろうと思っています。

加えて他の職種や経営者の人をどんどん巻き込んでいきたいなとも思ってて。やはり経営者の人が PRについてどう思っているかとか、エンジニアの人がPRについてどう思っているのか。そういうのを、私達とその方々で対話できるような機会というのを作っていこうかなと思っています。

みんなでみんなを良くしていけるような社会づくり

3つ目ですね、ちょっと大きい話になっていきます。私、こんなことを考えているんです。「PRの民主化」というのを人生かけてやりたいなと思ってます。

どういうことかというと、『みんなでみんなを良くしていけるような社会づくり』をしたいなと思っているんですね。ちょっと詳しく説明していきます。

今の PR活動ってこんな感じだと思うんですよ。

私もみなさんもそうだと思うんですけども、どこかの会社に所属しているPR担当・広報担当がいて、その会社の広報案件やPR案件はその人が責任を持ってやる。

困った時どうするかって言ったら、たとえば山川みたいな違う会社の人に相談したり記者を紹介するけども、あくまで彼女は彼女の会社の広報をやるし、私は私の会社の広報をやる。

でもこういう活動をやっていくと結構いろんな会社や団体の人から「ちょっと手伝ってもらえない?」と言われても「副業できないから難しいんですよ」とか「ちょっとやってみたいけど、私ロビー活動の経験ないからお力添えできないかもしれない」「本当はやりたいのに、もうちょっとちゃんとコミットできる環境があったらやってみたいのに、今の状況だと難しいな」って思うこととかもある人もいるんじゃないかなと思ってます。

なので、例えば私だったらイベントの企画とか運営が結構得意なのでどこかの会社のそういう案件を私やります。その代わり私はちょっとロビー活動とかは苦手なので誰かさんにも協力していただきたいです。じゃあその人は代わりにその会社のこの案件をやって下さいとか。みんなの特技や経験を総合してみんなの会社を良くしていけるようなやり方になってくと、みんなハッピーなんじゃないかなという風に思ってるんですね。

で、これを私達どういう風にやりたいかっていうと、こんな感じで考えています。

その広報PRパーソン同士のつながり形成や悩みの解決はPRLTを使って、一方でどこかの悩みを抱えている会社や団体と、 PRパーソンとつなげるところを事業か何かにして行ってみたいなと。

それがもっと行くとこんな感じですね。

例えばスタートアップの社長とか、大学の職員とか、そういう PR が本業でない人でも、PRの領域にどんどん入ってくる。そこに対してノウハウを持っているPRパーソンがサポートで入ったりとか、横のつながりを活かして何かお互いのノウハウをシェアするとか。そういう風にして、みんながみんなで会社を、団体を良くしていこうという世の中になるといいんじゃないかなと思っているんですね。

ポジティブな挑戦で溢れる世の中へ

まとめるとこんな感じです。、まずは私と山川で「PRパーソンのギルド化」と言ってるんですけども。 PRパーソンという1つの大きなチームを作って、みんなでみんなの困りごとを解決したり、その団体をアップデートさせることができたらいいなと思っています。
ふたつめは、「PRLTを広く深く」。もっといろんな人ともっと濃いつながりを作りたいと思ってます。 
そして、最終的には、ギルドとPRLTで得た知見をちゃんと次の世代やPRパーソンでない人たちに継承したい。

でもこの両端は実現までに結構時間がかかります。私たちもまだスキルも足りないですし。なので今年はこの「PRLTを広く深く」というところで、分科会やってみたり、いろんな人とお会いできるような場所を作ることをやりたいなと考えています。

そのために私たちもちゃんと動きますということで。近々ユニットじゃないけれど、そんなものを作れれば。まだ法人化できる段階ではないのでユニットみたいな形で、業務外の時間を使って、2人であれこれやっていきたいなと思っています。

なので、そこに対してPRLTに参加してくださってる皆さんとも、一緒に色々なことができたらなあと思ってます。

ちなみに。私はCEOになる予定です。Chief Emo(エモ) Officerですね(笑)山川がCFO兼 健康への意識が高いのでCHOです。

まとめますと。あなたとPRLTの関係はこうなります。短期的には、その1回1回のPRLTの場では、いろんな人の発表を聞いて、広報PRてこういうことだよね、と考えるきっかけになればいいなと思ってます。

長期的には、ギルド等でいろんな団体や人と向き合うようになってPRのありかたそのものを見直していける場になっていくんじゃないかなと思ってます。

最後に、私たちはミッション で動いていこうと思っています。『人生にエモを、挑戦に余白を』。

会社や団体には、「こういう風になりたい」「こうありたい」「こんな世の中にしていきたい」という熱量、すなわちエモってかならずあるんです。その実現のために私たちは人生を捧げたいなという風に思っているんですね。

挑戦してエモが実現すると、「じゃあもっとこうしていきたい」という新しいエモが生まれてくるはずです。そういう終わりのない、ポジティブな挑戦で溢れる世の中になると、もっと楽しくなるかなと思っています。

長々となりましたが、本当に皆さんのおかげで、2年間、走りきることができそうです。


3年目もエモくありたいなと思っていますので、これからも一緒に広報LT大会盛り上げてもらえたら嬉しいです。引き続きよろしくお願いします。ありがとうございました。


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今回使用したスライドはこちらです。
https://speakerdeck.com/kiyoshi502/number-prlt-2017nian-du-jue-suan-bao-gao-tupoilt


次回以降のPRLTについてはこちらで告知していきます。ご都合合うときにぜひお越しください!お待ちしています!
https://prlt.connpass.com/


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