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「我武者羅にやる」という事

■我武者羅にやる

「我武者羅にやる」という言葉がある。辞書を紐解くと一つの目的に向かい、血気にはやって向こう見ずになること。また、他のことはまったく無視して、ひたすらあることをすること。」と書かれている。自分もたまにハマって、周りを観ずに突き進んでいくと、誰もついて来ていないとか、お客様がいないという事がある。とは言え、あることに集中して、それだけをやることも一場面では必要だと思っている。多少は立ち止まり周りを観ながらね。ただ、その「我武者羅にやった」きっかけと言うか、理由が重要なのかと思っている。

■京都市交通局の新事業

弊社は京都市役所の近くにあり、地下鉄の京都市役所前駅の2番出口から出たところに事務所を構えている。その駅の改札を出てすぐ右手に、ロッカーが多数並んでいる。やはり観光都市京都らしく、ずらっとロッカーが並ぶのはよくある風景。京都駅なんかは多数あるが、空いていないこともあり、手ぶらで観光してくださいと言われるが、手ぶらになることも難しい。そんな中、ロッカーが一部撤去される。まあ、このロッカーあまり知名度が高い訳ではない為、京都市内の地下鉄構内にありながら稼働率は低かった気がする。

ロッカーが撤去された空間(2023/4/19撮影)


特に旧式の為、もしかしたら電子決済対応の最新式のロッカーが設置されるのかと思っていたら、3か月ほど何も変わらなかった。が、突然自販機が設置された。自分が認識できたのは6月30日。

突然登場したポケカの自販機(2023/6/30撮影)

もう少し前から設置されていたのだと思われる。で、何の自販機かと思うと、ポケモンカード(ポケカ)の自動販売機の設置であった。実際その日に京都市交通局もつぶやいている。

ポケモンGo!はリリース以来ずっとやっているが、ポケカは一切やったことが無いが、単純にカードゲームとして人気があることは知っている。そしてそれが投機対象にもなっていることも知っている。レアカードだと数十万から数百万と、ゲームをする為に買うのではなく、投機対象に買う人がいるという事で、単純にゲームを楽しめない状態にも。まあ、その自販機が京都市の地下鉄の構内に設置だとは少し驚き。

実際関西テレビでは一連の話が取り上げられ、京都市交通局の財政難である懐状況も露わに。「なりふり構わない経営改善を」と無茶苦茶言われている状況に。

少し財政難の救世主になるかなあと思っていると、結構大きな地雷が隠されていた。

■自販機の違法性が問われる

そんな中、この自販機の違法性が問われることに。ここでのポイントは、公式のショップの自販機ではなく、トレーディングカードゲームショップや販売業者が独自にパックを組み直してオリジナルパックとして販売していたことだ。何もここでだけ言われている話ではない様子が、このオリジナルパックが詐欺まがいの場合があったり、賭博行為ではないかと問題視されており、今回の自販機ももしかしたら同じような状態ではないか、またそんなことを京都交通局がやっていい(利用させていい)のかと騒がれていると。

そうすると、7月10日には「故障中」の張り紙が張られる。

故障中の張り紙(2023/7/10撮影)


そして昨日7月12日には、販売機そのものが撤去され、修理の為一時撤去していると。うーん、本当に故障なんだろうか。

一時撤去の張り紙(2023/7/12撮影)


また連絡先が京都市交通局ではなく、実際の業者の連絡先が。色々な問合せが京都市交通局に入ったんだろうね。違法性が問われた件で。普通、飲料水の自販機が撤去されても張り紙されないよね、なのに連絡先まで書いて。京都市交通局に連絡が入らないように、せめての業者の配慮か。まあ、実際のところどうなのかは、以前取材をされた関西テレビさんからの続報を待ちたいですね。10日間しか設置されなかった、新規事業の自販機に対して。

で、冒頭の話しにつながる。「我武者羅にやる」とはこういうことでは無いですよねという事。今後どうなるのかなぁ。勿論本当に故障で、いつの間にか復活しているかもしれませんがね。

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