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水は買って飲むものなのか

「サントリー天然水」が、「ジョージア」の販売数を抜いて飲料水市場トップに躍り出た。

この背景には何があるのだろうか。また、そもそも水は買って飲むものなのだろうか。

先日、Michelinの星を2つもっているレストランで食事をしていたとき、とてもスマートなビジネスパーソンが隣に座ってきた。ランチタイムで平均単価15000円程度のレストランなのだが、僕たちは午後にも仕事が入っているため、ワインではなく水を飲むことにした。

店員「お飲み物はどうなさいますか?」

僕たち「水をください」

店員「ガス入り、ガス無しどちらが宜しいですか?」

僕たち「あー、ガス入りで」

このお店では、水をオーダーするとミネラルウォーターになるのだろう。この価格帯のレストランでは通常のことであり、まあ炭酸水で良いやと思い、気にも留めなかった。そして、店員が今度は隣のテーブルでオーダーを取っている。

店員「お飲み物はどうなさいますか?」

隣の席「水をください」

店員「ガス入り、ガス無しどちらが宜しいですか?」

隣の席「東京都水道局のものをもらえますか?」

店員(一瞬絶句し)「かしこまりました」

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