見出し画像

クロスセクターだからこそ、本質が追求できるチームが生まれる。渋谷で絵本プロジェクトに挑戦する「SCRAMBLE COLORS」とは。

渋谷には、様々なもの・ひと・コトが溢れています。

ファッション文化が根付き、活躍している企業も拠点を構え、日本のトレンドを生み出しているひとつの街とも言えそうです。

そんな渋谷にある様々な魅力を発見し、多くのひとがもっと渋谷のことが好きになるために挑戦を続けるチームがあります。それも絵本を通じて。

彼らは『あなたと渋谷をつなげる絵本』をビジョンに、渋谷にいるひとや起こっている活動を絵本で表現し、その魅力を届けています。

この取り組みは、「渋谷をつなげる30人」から生まれたプロジェクトのひとつ。今回は、そんな絵本プロジェクトに挑戦するチームメンバーに、プロジェクトが生まれた背景やそこにある想いを伺ってきました。

聞いたひと

矢澤 修(株式会社イースマイリー 代表取締役)
難病のある兄妹とともに育った原体験から福祉を学ぶ。社会に出てからは様々な事業の立ち上げに従事し、2012年にマーケティング支援事業を行う株式会社ソーシャランドを創業。その後、社会課題の解決を目的とした事業を推進するため2016年に株式会社イースマイリー、2018年にNPO法人エースマイリーを創業。ビジネスセクター、ソーシャルセクター双方での経験を活かし、ビジネスの仕組みで社会課題を解決する仕組みをつくる「ソーシャルインパクトデザイナー」として様々な事業開発を手掛けている。

森山 智景(認定NPO法人フローレンス 看護師)

父親の働き方、企業の働き方に疑問を抱き、様々な子どもと家庭を支えるインフラの一部になるために、認定NPO法人フローレンスに入社。2017年初台にオープンした おやこ基地シブヤ内クリニック、病児保育室立ち上げ、運営に参画。子育ての負担を減らし、親子が活躍できる社会を模索中。

太田 可奈(公益社団法人東京青年会議所渋谷区委員会地区事業実行委員長)

コンサルとして携わっていたスピードリンクジャパンの取締役に就任し人事採用責任者を経て、現在は新規スタートアップ4事業と広報の責任者として従事。36歳時に早発閉経と診断され不妊治療をスタート。働く女性に卵子の在庫について検査を促す啓蒙活動などスタートアップの企業顧問やアンバサダーに就任。その後、乳がんが発覚し、不妊治療を断念。子育て参画の形を模索し、子会社アントレキッズでのIT教育や地区事業のMANABUYA(学生起業家育成プログラム)や東京理科大IDM(経営学部国際デザイン経営学科)アドバイザリーボードなど子どもたちが自分の未来の選択肢を増やすことを掲げ奔走中。

佐々木 つぐみ(一般社団法人渋谷区SDGs協会理事)

3人の小学生のお母さん。2019年に子ども達がSDGsと環境問題に興味を持った事をきっかけに、サポート・マネジメント・イベント企画を始め、渋谷区を中心に活動。ゴミ拾い等のボランティア活動や、【子どもから子ども】へをテーマに子ども先生と共に社会課題に向き合う。

好奇心とつながりが、「渋谷をつなげる30人」との出会いを生んだ

ー絵本チームは「渋谷をつなげる30人」の最終日を終えても、活発に動いているチームですよね。今日はいろいろ背景を伺えればと思うのですが、まず皆さんはなぜ「渋谷をつなげる30人」にご参加いただいたのでしょうか?

矢澤さん
東京都が主催しているアクセラレーションプログラムのコミュニティで、「渋谷をつなげる30人」を紹介していたのがきっかけです。

そのときは絵本の展開はまったく考えておらず、事業でやっていた障害者や難病の方々のコミュニティづくりに繋がりそう!と考えて、参加申し込みをしたんですよね。

会社としても次のステージを目指すタイミングでした。自分たちで仕組みをつくって自分たちで運営をするのではなく、つくった仕組みをメソッド化して地域ごとに広がっていくことを目指すフェーズだったんです。

そんなことを考えていたので、”多様性のまち“渋谷でコミュニティを形成し、アウトプットまでやっていく「渋谷をつなげる30人」に強い興味を持ちました。

森山さん
私が「渋谷をつなげる30人」に興味を持ったのは、『ひとがおもしろそう』だからです。

いろんな分野の個性的な方が集まっている印象を受けていて、ここでなら何かおもしろいことができるかも、という期待を持っていました。

私自身、新しいことに取り組むのが好きで。当時の仕事も安定感を感じられるようになってきたので、「これだ!」と思いましたね。狭くなってきている視野を広げられるのではないか?新しい情報をインプットができるのでは?と考えていた気がします。

ー仕事の面で余白が出てきたからこそ、地域に関わる活動に目が向いたのかもしれませんね。つぐみさんはいかがですか?

つぐみさん
そもそも私は、表に出たくなかったんです。それは子どもたちのサポートをやっていく中で、「つぐみさんのお子さんね」と言われることに違和感を感じていたからです。

もともと私がこういった出会いにつながったのも、子どもたちがやりたいことをサポートしていたから。メインは子どもたちのはずなのに、それが逆転してしまうのはなんだかおかしいぞと思っていました。

でも、「つぐみさんが前に出ることで生まれるつながりがあって、様々な機会に恵まれる。だからこそ、前に出て活動しましょう!」と、「渋谷をつなげる30人」を紹介してくれた鈴木大輔さんに言っていただけたことがきっかけでしたね。

太田さん
私も鈴木大輔さんが起点となって、参加するにいたりましたね。「渋谷をつなげる30人」では、歴代”東京青年会議所渋谷区委員会“の枠というものがあって、「そのバトンを託せるのは太田さんしかいない」と言ってくださったんです。

なので、すごいプレッシャーのもと参加していました。笑
歴代の先輩たちがやってきたことに対して、恥じないような取り組みをしていきたいという想いは強かったですね。

能動的なチームが生まれた過程

ー初日となるDay1はオンラインで初対面で、Day2は緊急事態宣言が解除されていたタイミングだったので、リアルで会うことができましたね。このDay1,2は「発想フェーズ」として捉えていて、関係性を構築したりアイデアを出し合うステップになるのですが、印象に残っている景色などはありますか?

※つなげる30人では、Day1~6のプログラムで構成されています

矢澤さん
Day1が終わった時は「こんなおもしろいひとたちがいるのか!これからが楽しみ!」という気持ちでした。

Day2でオンラインからオフラインになったとき、はじめて皆さんのことを直に感じられて、”つながる”ことができた感覚を覚えています。それでさらにワクワクしていましたね。

ー森山さんは「おもしろいひととの出会い」に期待を持って、参加してくれたとおっしゃってくれていましたけど、実際はどうでしたか?

森山さん
イメージ通り、こんな多様なひとがいるのか!という印象が強かったように思います。

渋谷には何年も通っていたんですが、私が知らない渋谷との関わり方をしているひとがたくさんいて、それはとても驚きましたね。

「このおもしろい皆さんとこれから何ができるんだろう?」という、ワクワク感と期待でいっぱいでした。

ーうんうん

森山さん
あとは、無理矢理何かをしないといけないという”強制感がない“ことも、ポジティブな印象でした。

「やりたいことや興味関心を軸にやっていけばいいんですよ」というメッセージがあったからこそ、変なプレッシャーを感じることなく、楽しむ気持ちを持てましたね。

ーDay1は多様性の共有やワクワク感を高める場にしたかったので、その感想はとても嬉しいですね。

Day2のなかで少しずつチームがつくられていくプログラムになっていますが、この絵本チームができていく過程は覚えていますか?

矢澤さん
やりましたね。思い出してきた。
「このひとと一緒に何かやったらおもしろそうだな」と感じるひとが、同期に多かったんですよ。

マグネットテーブル“で多くの方と話していく中で、どうすればアイデアをくっつけて、前に進めるか?を考えながらポジティブなコミュニケーションを取っていったと記憶がありますね。

※マグネットトテーブルの様子

太田さん
その時はまだ”絵本“ってテーマは決まってなかったんですよね。

矢澤さん
発端のアイデアは、「マイノリティといわれるひとたちがヒーローになれるコミュニティをつくりたい!」というものでした。

その中で、自分が提供できるリソースを考えていくと、事業として取り組んでいた絵本が浮かんできました。絵本という媒体が受け皿となって、いろんなひとをくっつけたらおもしろくなるんじゃない!?と、アイデアが広がっていったんですよね。

森山さん
メンバーそれぞれが抱えている課題や、やりたいことが重なっている部分を探っているのが印象的で、それがとてもおもしろかったですね。重なっていることが軸になるので、軸探しというか。

マグネットテーブルでは、そのひとの興味関心がすぐわかりましたし、かなり自然とグループが生まれていったような感覚でした。「同じようなことを考えているけど少し違う」というのが、それで可視化されている気もしましたね。

太田さん
そう思うと、このチームができたのはマグネットテーブルのおかげかもしれないですね。「渋谷をつなげる30人」で効果を実感してから、この手法は私の現場でもよく使わせてもらってます。笑

「能動的に動くチームづくり」の切り口で考えると、質もいいし可視化される手法なので、運営目線としてとてもいいなと。

矢澤さん
確かに。さっきのもりりん(森山さん)が話していた「重なる部分」を、メンバーそれぞれが能動的に探していきますもんね。

本質を見つめ直すからこそ、ブレずに走ってこれた

ーよくあるワークショップだと、Day3ぐらいのタイミングで「よし!企画をつくりましょう!」となると思うんです。我々のやり方としては、「オープンセッションの準備をしましょう!」とするのがDay3。

このプロジェクトを進めていくにあたって、どんなステークホルダーを巻き込む必要があるのか?ステークホルダーがわくわくして参加してもらうために、どんな問いが必要になるのか?を考えていきます。Day4では、実際にオープンセッションを皆さんで開催してもらいました。

このDay3,4は、つなげる30人のステップ2「企画フェーズ」になります。実際にオープンセッションの準備から本番をやってみて、どんな印象が残っていますか?

矢澤さん
「どんな問いを立てるか?」「どんなひとを呼ぶか?」の前に、このチームは『Why』をすごい議論したんです。

ここが腹落ちしないと、プロジェクトがうまくいくことはないという感覚を持っていて。他のチームはどんどん準備を進めているのに、僕らはギリギリまで『Why』を話していましたね。

森山さん
そうでしたね。
なので、全然『問い』については考えられませんでしたよね。かなり煮詰まっていた気がします。

私は特にWhyのこだわりが強くて。「なんのためにやるのか?」が見えないと、次に進めないタイプなんです。

矢澤さん
この頃から僕は、もりりんの本質追求力をひしひしと感じていました。

つぐみさん
もりりんがそういった視点で意見をくれるおかげで、みんなの脳にあることがズレていることがわかったんですよね。

森山さん
そうそうそう!
表面的なところを拾うと同じなんだけど、隠れたところがみんなそれぞれ違っていて。当時「どうしよう…」と考えていたのを思い出しました。笑

矢澤さん
こうやって何度も、もりりんは根本を見た意見をくれて、その度にハッとしていましたね。そのおかげで、ここまでズレずにやってこれたんだと思います。

森山さん
つなげる30人のような強制力のない集団で何かをする時は、特に「なんのためにやるのか?」をちゃんと明確にしていかないと途中でブレてきちゃうんですよね。

「あれ?私たちは何でこれをやってるんだっけ?」みたいな状態になっていくような気がするんです。

太田さん
きっとこのチームの中では、私が違った脳を持ってると思ってまして。

どちらかというと『ビジネス思考』が強いので、今回のプロジェクトを通じて、考え方に幅は出てきたように思いますね。もりりんの考え方はとても勉強になりました。

森山さん
逆に私はNPOに染まっているんでしょうね。笑
何事も、私の中心は「Why」なので。

太田さん
私は、どんどんPDCAを回していこうよ!早く動きたい!と考えるタイプなので、いったん落ち着かせてもらったのは新鮮でした。ベンチャー企業には、そういったひとは少ないので。笑

ーそうやってWhyに時間を割いていって、ステークホルダーを誰にするか?についてはすんなり意見が集まったんですか?

矢澤さん
あっという間に、すごいひと数が候補として出てきましたね。そこから優先順位を議論して、リストアップまでできた記憶があります。

つぐみさん
そこはそんなに困らなかったように思いますね。

ー実際にどんな方々をお呼びしたんですか?

矢澤さん
いろんなひとを呼びましたよ。歌手の方やアーティストの方、議員や町内会の方や保育園の園長さんなどなど。

問いとしては、「あなたのおすすめの絵本を教えてください」「絵本を通して何を伝えたいですか?」「渋谷らしさというと何を思い浮かべますか?」の3つでしたね。

※オープンセッションの様子

ー多様な方々とシンプルな問いで対話したんですね。オープンセッションをする前とした後で、チームに変化はありましたか?

矢澤さん
もともと多様性のあるチームだったんですが、新たな視点が加わったような気がします。

当時、「渋谷のいい側面を書いていこう!」というようなマインドがチームにあったような気がしていて。ただ、渋谷にはネガティブに受け取られている側面もあるという話になったんです。

地方の子どもたちに、住んでいる地域のイメージを聞いたらポジティブなキーワードが多いけど、渋谷だと「怖い」「汚い」といったキーワードが出てくると。

森山さん
特に印象的だったのは「自慢できるものがない」という意見でしたね。渋谷の子どもたちは、自分の故郷に対する愛着が薄いことを知りました。

矢澤さん
「じゃあ、いいところばっかり見せるんじゃなくて、ネガティブな部分も認めて、愛着を持てる場所にしていこうよ、というストーリーがいいよね」という話になり、それが起点で一冊の絵本ができました。

森山さん
あとは、オープンセッションのなかで「他の地域から遊びに来て、散らかして帰るのはやめてほしい」という意見が出まして。

それは住民さんのリアルな意見です。変に美しく飾ることよりも、そういったリアルな声を大事にしたいと思ったんですよね。

オープンセッションをするまでは、そういった気づきがなかったので、とても勉強になりました。

ーそう考えると、いきなり企画をつくるのではなく、多くの方に意見をもらうことで早めの軌道修正ができたということですよね。オープンセッションはまさにそれがいいところであるので、それを実感してくれたチームなんだなと感じました。

渋谷をつなげる30人を象徴する絵本をつくりたい

ーDay5からはオープンセッションを踏まえて、事業をつくっていくステップになっていきます。オープンセッションによって、絵本チームとしてプロジェクトのコンセプトが見えてきたんじゃないかなと思います。

それを整理して、ビジョンステートメント・事業スキーム・事業スケジュールなどを考えましたよね。そのあたりは皆さんどんな印象が残っていますか?

矢澤さん
どんな絵本をつくろうか?というのも、あまり悩まなかったんですよね。

「渋谷をつなげる30人」を象徴する絵本にしたいという意見が出てきた時、「それだ!」となりました。なので、最初は「渋谷をつなげる30人」でよく取り上げられる「CLEAN & ART」さんをテーマとさせていただいたり、「渋谷の昔と今と未来」というテーマでまちがどう変化していったか?を表現しようと。こんな感じで、テーマはすんなり決まったように思います。

最終報告会に向けての作業で、ビジョンステートメントにつながる「我々は何がしたいんだっけ?」の部分は改めて協議しました。

そこで出てきたキーワードが”つなげる絵本“。最終的に「あなたと渋谷をつなげる絵本」というビジョンに着地をしました。

あなた自身も渋谷をつくるひとりであり、絵本を通じてどんどんひとがつながり、渋谷とつながっていく。そんな想いを込めました。

森山さん
そうですね。そこまで困った記憶はないですね。

矢澤さん
なので、チームのなかで2つに担当を分けて、それぞれで取材をしました。話を聞いて、その上でどんなストーリーに組み立てるか?を考え、2つの絵本が同時進行で進んでいきましたね。

ーオープンセッションがあったからこそ、自信を持ってプロジェクトを前に進めることができたのかもしれませんね。3月に区長や副区長などを含めた多くの方がいる前で最終報告会がありましたけど、印象に残っていることはありますか?

矢澤さん
長谷部区長から、「渋谷の偉人伝みたいなものをつくったらおもしろいね」や「渋谷にはおもしろいひとが多いから、そのひとたちが絵本で魅力を伝えられたらいいよね」というような、僕らのコンセプトを理解したコメントをもらえたことが印象的でしたね。

太田さん
「渋谷区の区報と組んだらおもしろいんじゃない?」とも言ってもらえて、それがきっかけに区役所まで行かせていただきましたね。

ーそんな発表会が終わってから実際に絵本をつくりはじめて、スポンサーも見つかっていると思うんですが、今はどういった状況になるんですか?

矢澤さん
1冊目はシナリオが固まっていて、スポンサーの皆さんにインタビューしたものをグラフィックレコーディングしています。2冊目は、ラフデザインが出来上がってきたタイミングです。

思っていた以上に様々なことが重なって、うまくスピード感を出せていないのですが、着々と前進はできているかなと。早ければ、秋頃に1冊目をリリースしたいなと思っています。


ーこの絵本はどこで手に入れられるんですか?

矢澤さん
今回は、数百冊をつくろうと思っていて。まずはトライアルという形式で、「渋谷をつなげる30人」に関わりのある場所に置かせていただき、無償でご提供できればなと考えています。

あと、ちゃんとオープンセッションでお世話になった皆さんにも、ご報告を兼ねてお渡ししたいなと思います。

話は少し変わるのですが、今回絵本をつくるにあたって、団体が必要だよねということになりまして。軌道に乗れば法人化も見据えて、ひとまず任意団体としてチーム名も考えてみたんです。

チームメンバーのオリビエさんのアイデアで「SCRAMBLE COLORS(スクランブルカラーズ)」。”混ざり合う×多様な色“は僕らの取り組みにピッタリですし、スクランブルは渋谷を連想させるキーワードなので、こちらもすぐ決まりました。チームに関するロゴマークも、チームメンバーのまりなさんにつくっていただいています。

ー最後に「渋谷をつなげる30人」を通じて起こった、自分自身の変化を聞かせてください。

矢澤さん
今まで絵本をずっと作り続けてきたんですけど、、久しぶりなんですよね。これだけの人数が集まって、多様な価値観を交換しながら、ひとつのアウトプットを生み出すという経験が。

自分の事業の方針に沿って何かをつくることはよくありますけど、それはビジネス的な考え方。今回はステークホルダーが多く、地域の視点も取り入れながらつくってみて、いつも以上に肉厚になったなと思いました。

みんなの意見を取り入れながら作り上げることの難しさは今でも感じているのですが、ここでバチっとハマった時の感覚は本当に気持ちいいんです。

こういった様々なステークホルダーとの共創活動はとてもいい経験でしたし、今後の自分自身の強みとして仕事をしていきたいと考えています。

森山さん
私は視野が広がった感覚が強いですね。固まっていた考え方や知識のバランスが、少しでも取り戻せる機会になったように思います。

これまでは、世の中に対する課題意識があるけど、日常の生活の中でそれに対する行動を起こすことが難しいと感じていました。仕事にプラスでそういった活動するのは、家庭への影響が大きすぎまして、、笑

ただ、そんな自分へも納得ができなくて。今回、「渋谷をつなげる30人」に参加してみて、そのバランスが取れてきたように思います。普段やっている仕事ではできない、自分がやりたいことにチャレンジができて、とても楽しいですね。

太田さん
私ももりりんに近い感覚ですね。
会社だと管理職なんですけど、自分自身は現場が好きなんです。会社だとパワーバランス的にどうしても上になってしまうことに、少しもやもやしていて。

コーチングを受けると「喧嘩しながらでもいいものをつくっていくマインドを持っている」と言われるのですが、対等な立場でやりあいながら何かをつくれる環境に身を置かないと、精神的に健全さ保っていけない。そういう意味で、とてもいい場を与えてもらったなと思っています。

チームメンバーからも、ママ視点や本質的な思考など、初めて触れる視点や考え方ばかりでとても視野が広がりました。

つぐみさん
私は、「渋谷をつなげる30人」に入って、地域を見直しましたね。実は私自身「渋谷の表参道に住んでる」ことで、渋谷の中心にいるんだと満足しているところがあったのですが。笑

渋谷で頑張っているみんなと一緒に活動することによって、シビックプライド(まちへの愛着)が醸成されたように思います。5期が終わる3月に渋谷から他県へ引っ越しをしたんですが、それでも継続して渋谷での活動は続けていけるなという自信を持つことができました。

多分、「渋谷をつなげる30人」に参加していなかったら、渋谷を出るという決断もできなかったように思います。

ー皆さん、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?