映画『ボーはおそれている』の"Afraid"を進化心理学的な視点で考察する 2024/03/01開始

『ボーはおそれている』(原題:Beau Is Afraid)は、2023年制作のアメリカ合衆国のホラー・コメディ映画。ホアキン・フェニックス主演。R15+指定。

あらすじ
メンタルクリニックに通う心配性の中年の男・ボーは日常を送るだけでも一苦労だった。そんなある日、少し前まで電話で会話していた母が突如怪死。ボーは一度は諦めた里帰りを決意し、その道中で様々な奇妙な出来事に見舞われていく。ただの里帰りが壮大な旅へと変貌する。

映画『ボーはおそれている』の原題は、Beau Is Afraidだ。Afraidという感情を、進化心理学的な切り口で整理するとしたら、どうなるのだろうか? ChatGPT Plusに聞いてみた。

「生存」と「繁殖」がキーワードだ。


進化心理学的な視点から「afraid」の対象を構造的に整理するとき、私たちは恐怖がどのように進化的に有利な反応を提供し、生存繁殖に貢献するかを理解することに焦点を当てます。この観点から、恐怖の対象は主に生存に直接的な脅威をもたらすもの、社会的な繁殖成功に影響を与えるもの、そして資源の獲得や保持に関連するものに分けることができます。以下は、この枠組みに基づいた構造的な整理です。

  1. 直接的な生存脅威

    • 捕食者や敵対者: 人類の祖先が直面した最も直接的な脅威。捕食者から身を守るための恐怖は、迅速な逃走や身を隠す行動を促します。

    • 自然災害: 地震、洪水、火山噴火など、自然災害に対する恐怖は、安全な場所への避難や災害への備えを促す。

    • 毒や危険な物質: 毒物や有害な物質を避けるための恐怖は、食物や環境に対する警戒心を高めます。
      →ボーの部屋に毒蜘蛛がいた。

  2. 社会的な繁殖成功への脅威

    • 社会的排除や孤立: 人間は極めて社会的な生き物であり、集団からの排除はかつては死に直結していたため、排除への恐怖は強力な社会的結束を促進します。
      →ボーのマンションの部屋の外に出たら、信じられる人が誰もいない。

    • ステータスの喪失: 社会的地位の喪失への恐怖は、個人が社会的階層内で競争し、地位を維持または向上させようとする動機付けになります。

  3. 資源の獲得や保持に関連する脅威

    • 食糧や住居の不足: 資源へのアクセスが生存と直接関連しているため、食糧や住居へのアクセスの脅威は、資源を求めて積極的に行動することを促します。

    • 競争相手: 繁殖機会や資源へのアクセスを巡る競争は、他者との競争に対する恐怖を生み出し、競争力を高めるための戦略の開発を促します。

進化心理学は、これらの恐怖がどのようにして進化的な適応として発展したか、そしてそれらが現代の人間の行動にどのように影響を与えるかを研究します。恐怖は、過去の環境で生存と繁殖の成功に寄与した行動を促すために発展したと考えられます。しかし、現代社会においては、これらの恐怖が不適応的な形で現れることもあり、例えば過度の社会不安や不合理な恐怖症などの形で表れることがあります。

これらの構造的な整理と進化心理学的な視点は、恐怖が人間の行動にどのように組み込まれているかを理解するのに役立ちます。また、これらの恐怖が現代社会においてどのように表れ、どのように対処されるべきかについての洞察を提供します。


睡眠を妨げる大音量の音楽、部屋のドアの下から差し入れられる手紙もafraidの対象であるはずだ。

ヒトはなぜafraidな状態になるのか?
ボーはなぜafraidだったのか?
afraidが過敏すぎると、なぜダメなのか?

これらの問いに答えてくれる書籍を知りたい。

以上


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