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集団登校って?

「やさしい日本語講座」で扱いたい話題を考えていた時、
ハッと思いつきました。

「集団登校は?あれ日本独特の文化でしょ! 集団登校を何のためにやっているか、来日すぐの人はわかりにくいんじゃないかなぁ これをテーマにするのも面白いんじゃないかなぁ」
と私が言うと、他のメンバーはきょとんとした顔。

「集団登校って言葉は知っているけれど、あれ、何?なぜやっているの?」
「何ってほら、朝、集まって学校に行ったでしょう?なぜって言われても…」
「集団登校なんて、公立小学校の時でもしたことないよ。」
「えーーー?!」
思わぬところで、そんな地域異文化体験をどっぷり味わいました。

集団登校とは、小学生が、朝、決められた場所で集合して、集団で登校するものです。事故予防、誘拐予防、複数の目での登校確認が出来る等のメリットがあると考えられます。

私は日本国内なら、よほどの特殊な地域でない限り、全国どこでも集団登校があると思っていました。
ところが、平成27年度のある調査によると、全国の小学校のうち、集団登校をしているのは約6割、とのこと。中には安全のための集団登校のはずが逆に友達同士のおふざけから道路に飛び出す等の危険があったり、人間関係のトラブルのもとになったりと、廃止されているところも多いとのことです。

当たり前ですが、日本国内でも様々な文化の違い、習慣の違いがあるんですね。
私たちの活動一つ一つが、思いがけず、今の日本を改めて見直す機会になっています。

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