落合陽一氏3冊一気読み
来月、講演を聴講しに行くこともあり、落合先生の著書を一気読みしてみました。
内容としてはある程度一貫性があるため、一気読みするにはとても都合がよかったです。
また、タイトルから内容が想像出来ない(一致しない)という点も共通していました。食わず嫌いになっている方、まずは一冊手に取ってみてはいかがでしょうか?
読んだ順にメモを。
超AI時代の生存戦略
一番読みやすいです。落合先生の名前に興味を持ち始めた方は是非ご一読を!
内容(言おうとしていること)は下記『これからの〜』と共通している部分が多いです。
末尾の方に、落合先生のプライベートな一面が書かれているのも印象的。落合先生も人であり、素敵な人です。
これからの世界をつくる仲間たちへ
(引用)
”敗北の歴史が我々の国の2000年代でした。本当は敗北しているのに、古くからある「映像の世紀」のビジネススタイルとして、発信者とフォロワーを分けることで搾取の枠組みを作る。その結果、生まれたのが「意識だけ高い系」なのです。”
コンピューターが発達してスマートフォンという「人間の能力を拡張する装置」が生まれ日常に溶け込んだことで、これまでとは違う世の中が待っている。それに対してどう向き合って行くべき?
全体を通して、学生向けに書かれた記述が多いと感じられ、入門編としてとっつきやすいのですが、この語りかけ方式に違和感を感じる場合は、先述の『超AI時代の〜』の方が一般的な表記となっているので読みやすいと思います。
魔法の世紀
落合先生の初:単著作品のようです。
計算機が生まれコンピューターとして進化を遂げた今、機械と人間はどちらが上位か?つまり「人がコンピューターを支配しているのではなく、コンピューターが人を支配しつつある」点について、視点を行き来しながら様々な実例や落合先生の考えが豊富に記載されている本でした。
正直、書かれていることを全て理解しようとするのは難しいです。私は「具体的に計算出来ないけど、何故そうすればそうなるかはイメージ出来る」というレベルで読みつつ、何度か読み直した箇所も多々ありました。
技術者には是非一読していただきたい一冊。答え合わせは、落合先生の発信する情報をウォッチしていけば勝手にしてくれるかなという意味も込めて、読んでとてもよかったという感想です。そしてこの内容について会話出来る人が欲しい(笑
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3冊を通して**
自分が理系の道を歩んできたこともあり、書かれているビジョンには同意する部分、納得出来る部分ばかりでとても面白かったです。逆に普段こういった目線で物事を捉えたことのない方はいまいちピンとこない部分も多いのかなとも思いますが、なんとなくでも「読んだ経験がある」ことで、何年か後に答え合わせするきっかけになると思います。(これは今回紹介した本の中にも出てきますが、答え合わせをするときに「何を見たらいいか?」という引き出しがあれば十分だと思います。餅は餅屋。)
あと、特筆すべきは、わかりやすい日本語でしょう。
少ない文字で最大限の情報が得られる日本語はとても感心してしまいました。
読みやすい日本語とはまた違うのですが、早口でも耳に入ってくる落合先生の言葉の理由がわかった気がしました。ご本人も言語のアップデートが必要だとか、英語よりも日本語をきちんと使いこなす必要がある等、言語の重要性を語る部分も多かったと感じました。(最後はコードと共生する、という方向性を示してもいましたが。)
(既成概念から無意識的に生み出されている)境界を取っ払う目線がかなり染み付いた気がします。xDiversityにもかなり注目しているので、引き続き落合先生のご活躍に期待しています!
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