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Ann 国境なき医師団を目指して(前半)

こんばんは、Project NAOKICHI 尚吉管理人のNaoです。

このNoteでは、時々迷いながらも、しっかりと自分の足で人生を歩んでいる人達の経験や葛藤をリレー形式で紹介していきます。


本日は、私の青年海外協力隊の同期で、国際NGO 国境なき医師団に入ることを目指して頑張っている、看護師のAnnちゃんに話を聞いてみました!


皆さんが彼女のキャラクターをイメージしやすいように、関西弁での自然な会話をそのままお届けします!


Q1 Annちゃんの目標を教えて下さい。

Ann:んーそうだなぁ、大きな目標でいうと、世界平和のために何ができるかしら、ってことちゃう?

Nao:いきなりすごいな!(笑)

Ann:その中で、色々なアプローチ方法があるけど、私は医療で何かできればなっていうところやな。本当に必要な所に、本当に必要な医療が届けばいいと思う。

Nao:日本は本当に医療が必要な所ではないと?

Ann:日本の最新の医療提供とかではなくて。紛争地とか、医療がない所に届けたいなというのがある。

Nao:うんうん。

Ann:それを考えると、国境なき医師団が一番近いかなと。他の医療系NGOの説明会も行ったりはしてるけど、理念に共感できないこともあって。例えば、本当に相手の目線に立ててるんかな?と疑問を感じたり。他の団体と比較して一番、国境なき医師団の理念に共感できると思ってる。

Ann:それに誰かの為に何かする前に、自分が食べていけなくなったら困るから、ある程度余裕を持って働ける団体を探してるかな。余裕を持って働けないと、本当に人のことを考えられる状況にならない。

Nao:そうだね。それはそうだ。

Q2 医療をやりたい、国境なき医師団で働きたいと思ったきっかけを教えてください。

Ann:正直、物心ついた時には看護師になるって決めてたから、医療をやりたいと思った理由はほぼないようなものやけど、やりたいことやり続けるには、自分の興味があることに取り組むのが一番良いと思う。

Ann:私の場合は、小学校の低学年の頃に「地雷ではなく花をください」というカンボジアを題材にした本に出会って、高学年の頃にマザーテレサの生き方を知って、その後黒柳徹子さんのアフリカを題材にした「トットちゃんとトットちゃん達」を読んだ時に、あぁなるほど、こういう世界があるのかってなった。

Nao:うんうん。

Ann:あと海外旅行に行った時、異文化に触れたのも衝撃的だった。その当時は、日本以外に面白い国があるんだなと思っただけで、仕事にしようとまでは思わなかったけど...。誰かの為に何かできたらなぁぐらいにしか考えてなくて、海外で何かをするとまでは思ってなかったかな。まぁそれはね、今でも本心では何処でもいいと思ってるところはあるけど。

Nao:日本でもってこと?

Ann:うん、でも、やっぱり強烈に興味を惹かれるのは海外なんだよね。うーん、何ていうかな、振り返れば、こういうことがきっかけだったのかなって思うことはあるけど、全部後付けといえば後付けやな。

Nao:あぁ、わかるなぁ。

Ann:(人の為になる活動を)医療でやりたいというのは、両親の影響があるんだろうと思うけどさ。

(彼女のご両親は医療従事者です。)

Ann:元々のバックグラウンドと、人の為に何かしたいという気持ちがうまく組み合わさったから、今はブレてないというだけの話で。

Nao:なるほど。

Q3   目標を達成する為に、仕事以外で取り組んでいることを教えてください。

Ann:語学ちゃう?先ずは英会話地道に行って(笑)あとは、モチベーションを保ち続けるのが難しいから、それを保ち続ける為の取り組みになってくるかな。

Nao:例えば?

Ann:ノーベル平和賞をとった、コンゴの婦人科医Denis Mukwegeさんの活動報告を聞きに行ったり、目標とするNGOの取り組みをチェックしたり、説明会行ったりするかな。あとモチベーションが下がりそうな時は、自分がすごいなと思う人に会うかな。でも、そもそも、国境なき医師団に入る為には一定の経験年数が必要だからさ。

Nao:今の仕事そのものが下積みってことなんだよね。

Ann:そうそう!

Nao:下積みの間モチベーションを保てるかが、すごく難しいよね。私もそうだけど、やりたいことをやるために20代丸々使ってる。そして、まだ下積みが終わらない。長いよね(笑)

Ann:本当、何年やんねんってな(笑)国境なき医師団だと、4年以上の手術室での臨床経験(1年以上の中断がないのが条件)が必要だったりするからさ。

Nao:そうなんだ。

Ann:私の場合、最初消化器科で働いて、オペ室で働いて、その後協力隊行っちゃってるから、まずそれを達成しないと。

Nao:なるほどね。

Q4   一方で、取り組まなくてはならないのにできていないと思うことを教えて下さい。

Ann:私、2年単位で動きたくなっちゃうから、今は辛抱の時期かな。

Nao:できてないことっていうより、苦手なことね。

Ann:動いていないことにかなり不安を感じてしまうけど、必要なことだとも思うからな。あと、自己アピールが苦手かな。発信力を磨かなければいけないと思うけど、してないなぁ。

Nao:なるほど。海外で働くとなったら、自己アピールが必須だからね。日本人の中でアピールできてないのに、海外でアピールできるのかということになる。

Ann:そうなんだよ!そのスキル、いるなーと思いながら、でもどうしたらいいか分からないんだよなぁ。

Nao:自己肯定感が低いということかな?

Ann:うん、そうそう、基本は自信ないタイプやからな。自信ありそうに見えると言われるけど、そうじゃないから...。自分をアピールするの、抵抗あるなぁ。

Q5   これがやりたいと思うのは、実は単なる思い込みなんじゃないかと思うことはありますか?

Ann:あるね、それは!!そりゃあるっしょ!

Nao:(笑)

Ann:自分の価値観を決めつけてないかって、いっつも不安になるけどな。

Nao:他の人からは世界が広そうに思われるだろうけれど、本当は自分の世界が狭いことを自覚しているから、大丈夫かな私...と不安になるんじゃない?

Ann:そうなんだよね。私の場合医療にしか興味がないけど、本当に必要としている人に医療を届けるためには、違う分野の考えをもっと知らなあかんと思うねんけどな。そういったら、それもできてないことの一つやな。

Nao:アンテナの感度を高めるというか。

Ann:そう。でもまぁ、思い込みなんじゃないかと思うことはよくあるなぁ。あの、青年海外協力隊の研修(※1)でやった貿易ゲーム(※2)覚えてる?

※1 青年海外協力隊のプログラムでは、派遣前に同期の隊員が一箇所に集まって約2ヶ月程度寝食を共にしながら語学研修を受けます。

※2 紙(資源)やハサミなどの道具(技術)を不平等に与えられた複数のチーム(国家)の間で、他チームと取引しながらできるだけ多くの富を築く(紙とハサミで製品を作ってお金に換え、様々な分野に投資する)ことを競う、貿易のシュミレーション・ゲーム。

Nao:あー!あったね!

Ann:うちら同じチームだったよね。あんまり紙(資源)も道具(技術)もなくて。

Nao:そうだったっけ?

Ann:それで、うちらの国は、お金がなくて教育と医療の最低限の投資しかできなかったんだよね。他のチーム(国)は軍事投資とかしてたんだけど。

Ann:私はルールを説明された時に、全チームで手を取り合って不平等な紙(資源)と道具(技術)を分け合えばいいじゃんと思ったんだよね。それでこのゲームしまいやんと思ったのに、各チームがバラバラに競い始めた。その時に、誰かの為に何かをしたいと思って青年海外協力隊に来た人達が、自分のチームのことだけを考えるのかと思って愕然としたんよね。マジか!!と思った。

Nao:(笑)

Ann:この(青年海外協力隊に入った)モチベーションを持ってしても、こうなるってことは、そりゃ世界は格差広がるよなって。

Nao:そういえば私、先陣きって競争しようとしてたな(笑)

Ann:私はそこで、私の考えが普通じゃないんだってことに気づいて衝撃だったな。そして、チームの中でもその考えを言わなかった。

Nao:言ってよ(笑)

Ann:もう、心のうちに秘めたよね。

Nao:(笑)自己アピール以前に、自分の意見を主張する能力が低い!(笑)

Ann:(笑)そうね、そっと何かをすることは得意なんだけど。




いかがでしたか。

本日は前半だけでしたが、彼女がどんな人か少し知って頂けたと思います。

今日のところはこのあたりで失礼します。

みなさんがよく眠れますように!



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