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外国人との共生(2)Nadia

こんばんは!Project NAOKICHI 尚吉管理人のNaoです。

今日は、私が3年間の海外生活の中で

異文化・異言語の壁を乗り越えて

深く繋がることができた友人の1人、

青年海外協力隊時代に出会ったNadiaについて書きます。

私は青年海外協力隊時代、

中米コスタリカの市役所で2年間働いていました。

コスタリカの公用語はスペイン語ですが、

もちろん、派遣が決まるまで勉強したことがなかったので

コミュニケーションにはとても苦労しました。

海外では、時に

スピーキングのレベル=知能レベルと誤解されたり、

うまく意思疎通できないことが面倒くさがられたりして、

深い話ができなかったり、

意見を聞いて貰えないことがあります。

例えば、片言の外国人タレントが

自国の言葉や英語で流暢に話しているのを見ると

違和感を感じるのも、

無意識のうちに、私たちが

彼の日本語スキル=知能レベル

と錯覚しているからかもしれません。

(実際にはそんなことはないと、頭では分かっていると思いますが。)

お互いの第2言語で話すと

相手の苦労が分かるのですが、

相手の言語で話して、深い関係を築くというのは

少しハードルが高いです。

青年海外協力隊は、基本的に

日本人のボランティアが

海外の職場に1人で入って

周りの人に助けてもらいながら働くというスタイルなので、

殆どの人が最初の3ヶ月はあたふたしますし、

何度も辛い経験をします。

Nadiaは、同じ部署で働いていた訳ではないのですが、

同じ部屋で仕事をしていたので

とても仲良くなりました。

彼女はとても穏やかで、理知的で、

ユーモアがあって、可愛らしい女性でした。

彼女と話すと和むので、私は彼女が大好きでした。

特に、彼女が信じている宗教の話をするのが

私にとって新鮮で楽しかったのを覚えています。

(確かキリスト教の一派だったと記憶しています。

コスタリカの国教はカトリックです。)

私は、小さい頃

キリスト教会に通っていたのですが、

小学校で理科を学んでから行かなくなったという経験があるので、

Nadiaに

「学校で進化論を習った時、

聖書に書いてあることとの矛盾を感じなかったの?」

と聞いてみました。

そしたらNadiaが、

「私たち人間が把握している世界なんて、

神様が作った世界からしたら,ほんの一部なのよ。

だから、人間の知識を理由に

聖書を否定することなんてできないのよ。」

と言っていたのをよく覚えています。

私は、今はキリスト教を信じていないけれど、

彼女の支えとなり、彼女の心を穏やかにしてくれる

彼女の神様を尊重しています。

帰国する直前、Nadiaが自宅に招待してくれて、

私の大好きなコスタリカ料理

Arroz con pollo(チキンライス)を振る舞ってくれました。

こちらがArroz con pollo アロス コン ポジョです。(彼女が作ったものではないのですが)

その時に、彼女が、

「滅多に人に言わないけど、Naoに個人的な話をするね」と、

人には少し言いにくい話をしてくれました。

(詳しい内容は言えずすみません。)

日本で暮らしていても、個人的な話ができる友人と

巡り会える機会はそれほどないのに、

言葉の違う異国の地で

彼女に心を開いてもらえたということが、

とても嬉しかったのを覚えています。

日本に住む外国人の人達が

日本人と深く関係を築けるような

異文化・異言語に対して開かれた社会。

日本がそんな社会になったらいいなと思います。

それでは本日はこの辺で!

皆さんがよく眠れますように。

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