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【補瀉】誤治の修正

 誤治の後の修正は、最初からというわけにはいきませんから、大変難しいです。一度波立てたものをおさめないといけないからです。

 誤治に多くあるのは、動悸、息苦しい、胸が重いなど、心臓や呼吸の症状です。これは、気を飛ばしてしまって、抑えきれない陽気が上焦につき上がってきたために起こります。ですから脈は数虚短。尺中が虚し、寸口が強くなります。つまり上実下虚、証は腎虚です。

 治療は復溜を補います。刺鍼も慎重に。軽めの刺激から入ります。ただし陰の虚が強いですから、脈や様子をみながら刺入もします。といっても2mmぐらいまでですが。

 再び気を飛ばさないように気をつけてください。自信がなければしない。陰をしっかり補う。あれこれしない。

 よく患者が敏感な反応をすると鍉鍼を使う人がいますが、これは刺入できないぐらい敏感な人にしてください。陰をしっかりと補うべきときに、中途半端に補うと、よけいにのぼせます。

 補法の力がまだ充分でない人、動悸などをとりあえず早くおさめるには、次の方法があります。

1,胆経の按圧
 下肢胆経(陽陵泉から丘墟)をゆっくりと按圧します。呼吸もゆっくりと、呼吸に合わせて押さえます。押した力をぬくときも、押したときと同じようにゆっくりとぬきます。
 敏感な人は胆経が突っ張っていることが多く、そのために陽気の下降が邪魔されていることがあります。鍼でもいいですが、緊急時は押さえます。

2,心包経の按圧
  動悸など心臓症状がひどいときは、上肢心包経(曲沢から大陵)を按圧します。手技は胆経のときと同じようにしてください。特に郄門あたりの圧痛が強いことが多いですが、強くせずにゆっくりと押さえてください。

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『図解よくわかる経絡治療講義』の著者、大上勝行による電子研究所。電子書籍・ビデオ配信などにより、鍼灸・古典医学・経絡治療・東洋医学の情報配信を行います。
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