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<プレミアムプラン特典>水野が語る…「よもやま話-10」: SNSやメディアで流れる情報は正しいか…?  そのⅠ-「タイヤの保管方法」

巷では クルマの メンテナンスや 使用方法などについて、ネットや メディアの媒体などを通して様々な情報や知識が流されています。
 しかし、実際に現場で開発をして、市場で発生する不具合の対策をしてきた私から視ると、それらの中には「危惧される、正しくない」誤情報の記事も多くあります。そして、その殆どは「人づてに聞いた、記事として有益な部分だけを使った」話で書かれ、「How to」が主体で「What や Why」が無く、「○○○によると…」という表現で発信されています。

今回は、冬から夏に切り替わるこの季節ですので、ホイールに組み込んで保管する「乗用車用のタイヤの正しい保管方法」について話します。

 一般に流されている情報では、タイヤ本体のゴムの破損を防ぐために「タイヤの空気は 半分程度抜き」、トレッド部(接地面)の変形を防止するために「横に積み重ねて保管」という記載をよく見ます。
しかしこれは、「8~10気圧という高い空気圧で使うトラック用のタイヤ」と、「2.5気圧以下の低い空気圧で使う乗用車用のタイヤ」が混同された内容で、乗用車用のタイヤの場合では不具合が危惧される保管方法です。
 
 確かに、高い空気圧で使うトラック用タイヤをそのまま保管すると、本体のゴムにはひび割れなどのダメージが発生する恐れがあり、半分ほど空気を抜き、空気圧を3~5気圧程度にして保管する事は必須です。
 しかし、2.5気圧以下の低い空気圧で使う乗用車用タイヤの空気を半分(約1.0気圧) 抜いて、半年以上経過させると、時間と温度変化により中の空気が抜けてパンク状態に近くなります。これに、ホイール付きのタイヤを横に積み重ねて、最下部のタイヤのサイドウォール部分に 80kgf近くの荷重を掛けたら何が起こるのか…!

これは、ほんの一例です。
タイヤの構造と注意すべき部分、空気の使い方や補充の方法などについて、タイヤの構造図やホワイトボードを使って詳しく教えます。
「タイヤは命を乗せている」…保管方法によっては、本当に危険な状況を自身でつくってしまいます。

このように、社会で流れる誤った情報や、起こっているさまざまな出来事を流してしまわず、例題として視点を変えて正しく学んで、自分の「糧」として記憶し応用すれば、日常のビジネスや生活の中で役立つ知識や知恵になります。楽しむと同時に「癖」にして有効に使いましょう…。

ここから先、詳しくは動画をお愉しみください。

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