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話がわかりにくい人

今回の記事は、momomi@第二の人生模索中さんの記事:『要するに』から始める言語化力の強化 に刺激を受けて、話がわかりにくい人の心理を考えてみます。




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話がわかりにくい人と話していると、私の頭の中では、一生懸命相手の話を真剣に耳を傾け、何が言いたいかを想像を巡らせ、わかりやすいように統合しようと頭をフル回転します。

この作業は、とても疲弊します。
疲れ果てて限界が来ます。

そして、
「要するに何?」と聞いてしまいます。

・私の理解能力が低いのか?
・相手の要約能力が低いのか?
このどちらかです。

今回に関しては、私の理解力は正常であることを前提にして、相手の要約能力が低く、話がわかりにくいこととして、話を進めます。
話がわかりにくい人の、その背景に何があるか考えてみます。

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要約能力が低い2つのタイプ

1つ目は、話す能力の低い人。
2つ目は、そもそも、わかりやすく伝えようとする意思のない人。


1つ目:話す能力の低い人

話す能力の低い人と言うのは、仕方のないことだと許容します。例えば、子どもはこれにあたります。残念ながら、子ども並みの話し方スキルのまま成長せずに大人になった人もこれに該当します。

相手に自分の話したいことを伝える能力がないのですから、これは致し方ないでしょう。許容してあげましょう。

もし、大人であれば、ビジネスにおいては致命的。対策としては人に話を伝える前に、伝えたい内容をご自身の頭の中で整理して結論から話す練習をするべきなのだと思います。

とはいうものの、そんなこと言われなくても、すでに大人ですから、自分の話の伝わらないことで、数多くの失敗をして、自覚はしていることでしょう。

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2つ目:伝える意思のない人

さて、今回のメインディッシュ。
2つ目の、そもそも相手に話を伝えようとする意思のない人が存在しています。

えっ? そんな人いる? 
って思われたかもしれません。
いえいえ、実はたくさんいるのです。

私は30年以上も会社員勤めをしていましたので、ビジネス上、会議室での出来事を、上司や同僚との交渉について考察してみます。

通常、人は自分の意思を相手に伝えるために話しているはず。ですが、一部の話のわかりにくい人の中には、意図的にわかりにくく話している人がいます。

ひとつ目の理由のように、子ども並みに伝えるスキルが低いのであれば仕方ないと諦められるのですが、伝える能力がありながら、意図的にケムに巻いている人たちが存在しています。

例えば、政治家がこれに相当します。ものすごい優秀な頭脳で、分析力があり、情報を持ってしても、国民にはわかりにくい言葉と、どこが結論なのかわからない話をします。意図的に。

個人的には、金融や税金の重要な話において、国会等の情報や答弁などを聞いたり、読んだりする限りでは、政治家は嘘はつかず、かなりしっかりと話している事は事実です。ただわかりにくい。

ある程度以上の読解能力の人でないとわからないことを想定した話し方をしています。意図的に。

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この手のタイプが、ビジネスをするにおいて一定数、存在します。

政治家のように、しっかりとした頭脳明晰な人なら良いのですが、仕事をするコーワーカーの中には、仕事のできない自分中心ワガママビジネスパーソンが存在します。ズル賢さだけが秀でており、意図的に話を伝えないようにぼんやりとした話をする人たちなんです。

上司や同僚から聞かれたときに、意見や回答が頭の中にありながら言わない人たちです。

話を要約して、伝わりやすい自分の意見を持っていながら、言わない理由は、分かりやすく端的に伝えてしますと、却下されてしまうからです。

却下されるのを恐れて、時間稼ぎをして、
「まぁ、なんでもいいよ」
と、曖昧に許可をもらうための作戦なんです。

話が正しく相手に伝わってしまうことによって、自分に対してネガティブな結果しか出ないことが、あらかじめわかっている頭脳明晰な(ズル賢い)ビジネスパーソンは、意図的に、要約しないで回りくどい言い方をします。

この場合は、話の聞く側のスキルに依存されます。
論理の脆弱性を見抜けない上司や同僚は、話がわからないままOKを出してしましがちです。話を聞くのがめんどくさくなりますからね。

私は人より論理的に話を聞く方なので、つじつまの合わない話をチェックしてしまいがちです。話の前半部分と後半部分に食い違いが出たことを見逃さずに指摘します。

その指摘回数が増えたときに、「要するにあなたが言いたい事は何?」と質問します。

コイツらは(あえて、コイツらと書きました)、その質問をした後でさえ、ポイントを絞って話をしません。

そうなると私から、「あなたが言いたい事は〇〇ですね?」とイエス・ノー質問に変えます。

オープンクエスッチョン(自由に意見を求める質問)からクローズドクエスチョン(イエス・ノー質問)に変えることは、話が読み道に逸れずに、進行させることができる有効手段です。

この場合においては、相手にとっては1番問われたくない質問形式です。

コイツらは、イエス・ノー質問に対しても、
「いえいえ、そういうわけでは無いんですが、、、」と、またダラダラと言い訳が始まります。

当然、私は、
「イエスなんですね。では却下します」
と話を終了します。話を横道に逸れることをしないで、速攻で結論を出します。

コイツらは初めから、このストーリーが自分自身でわかっているんです。だから、ケムに巻く姑息な方法が常套手段なのでしょう。

◇   ◇   ◇

今日は久しぶりに、ビジネススキル編の記事を、タイトル「話がわかりにくい人」として、正直に書きました。

「マガジン:ビジネススキル編」には、概ね該当者がいます。特定の一人ではないのですが、複数の関わった人たちをイメージしています。まこ毒を吐きながらも、当時は正直に言えなかったイライラを思い浮かべながら書きました。

セカンドライフが始まって、イライラすることがめっきり減って、会社員時代の人間関係で苦労したことが、懐かしく感じるようになってきました。


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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com