－連絡がとれないなら、こちらが動くまでぽよ。

「そういえば、ここでタマ電Q見つけたよ。」

「どこで！？」
「ギュナイさんと戦った時に見つけたんだけど・・・　終わったら失くなっていて。」

「ギュナイもここに？」
「うん。ソノマさんも無事だよって言っていた。」

「タマ電Qがあるなら、回収しないとな。」
「タマ電Qがくろミンたちに渡ったら、また停電してしまう。」

「そろそろ、みんなと合流しないと。」
いつまでプログラムと適合できるか分からない。
それにギュナイも。

手の甲にQマークが。
「最後のタマ電Qかもしれない。行ってみよう。」
ユウマたちは先へ進む。

「見つけた！」
「良かった。くろミンたちより先に見つけた。」
それは、どうかな？

「っ！？」
「くろミン、ライデェン！？」
「やはり、現れたぽよかてれび戦士。」

「ギュナイとソノマはどこだ！」
「タマ電Qを渡せば教えてやるぽよ。」
「タマ電Qは渡さない！」
「ミオ、それを渡すぽよ。」

「渡しません！私はもうあなたの道具じゃない！」
「聞き分けのない奴だ。ならば、こちらにも考えがある。」
―ライリキ！　ココロイレカエール！

ライデェンは霧状になりミオの中に。
俯くミオ。

「ミオ！」
「さぁミオ、タマ電Qを渡すぽよ。」
大事に抱えていたタマ電Qの手を緩める・・・

「ミオ！やっと掴んだ光を離すな！」
「・・・っ！？」
―何っ！？
テッショウの言葉にミオの腕に力が入る。
―　なぜだ！？　この体は私の支配下のはず・・・！？
「・・・ッ離さない。　やっと掴んだ光・・・！　こんな私たちを仲間と受け入れてくれた！」

「ならば・・・！力づくでぽよ！」
くろミンは高速でデータの刃を飛ばす。

「っ！！」
ミオが顔を背けたその時。

―ハッ！！
黒い鎧の人物が攻撃を防ぐ。

「あれは電空のハカイシャ？」
「だけど、色が違う。」
「あの人だ、ボクを助けてくれた人。」
「電空のハカイシャ・・・なぜここにぽよ？」

どうやら、くろミンたちの仕業ではなさそうだ。

「邪魔をするなら先にオマエからぽよ！」
黒い電空のハカイシャは、僕らからくろミンを遠ざけながら戦う。
しかし、体力も限界のようで徐々に押されていく。

「お前にかまっている暇はないぽよ。トドメだぽよ。」
そう言って、攻撃の矛先は再びミオの方へ。

「・・・っ！」
ミオの元に走り出す。
「えっ・・・？」
ミオを庇った電空のハカイシャは倒れ、仮面も割れて素顔が。

「そんな・・・　ソノマさん・・・！？」
「ソノマさん！」
正体がバレる黒い電空のハカイシャ。
「よかった・・・　ミオ大丈夫？」
「ソノマさんこそどうして・・・！」
「捕まって、逃げたんだけどアミュレットはいなくてデンリキが使えないの。」
そこで、保護プログラムを使って脱出しようと思ったんだけど・・・

「みんな無事でよかった・・・」
ソノマはほっとしたのか、座り込む。

「宮園博士・・・やはり侮れないぽよ。」
「ですが、タマ電Qは我々の元に。」
「タマ電Qは頂くぽよ！」

「しまった・・・っ！」

タマ電Qは奪われてしまった。
そして・・・姿を変えるくろミン。

「これで、電空と現実世界を一つに！」

「なんやっ！？」
―　大変！街にピクセルが現れたの！
ソニアからの連絡に映し出される街の風景。

「これって・・・電空・・・？」
街の上空に電空のような星が現れる。

「まずいことになったね・・・みんな！一回電キャンプベースに戻るよ。」
騒ぎを聞きつけ、ギュナイも合流する。
「ギュナイ！何でてれび騎士の恰好？」
「ここについて色々、調べてたの。」
「ギュナイさん、ここからどうやって出ましょうか・・・？」
「ハルト、これを使って。」
ソノマから電空のハカイシャが使っていたアームを渡される。
「これを使えば、空間に穴を開けられる。ライリキで電キャンプベースに繋いで。」

「うん！ライリキ！デルージョン！」
―もし、この穴が電キャンプベースに繋がってたらなぁ・・・

空間に穴が開く。
「よし！脱出するぞ。」

何とか、脱出に成功する。
作戦を練り直すが、意見が分かれることとなる・・・。