レイを取り戻したミオとユウマだったが、
レイはライリキの多用で、気を失ってしまう。

「おお！おった！」
「テッショウ。ショウタさん、無事だったようですね。」
「俺らは大丈夫だけど、メイがな・・・」
テッショウがメイをおぶってやってくる。
「メイ！」
「まさか、メイちゃんまで騎士にされてたとはなぁ」

時はさかのぼる。

「ふはははっ！行くぞ！」
「・・・分かっとると思うけど」
ー　大丈夫や、相手はぐり丸やで。
「パオンも。分かってるよな？」
―　ちゃんとケガしない様に手加減するパオ。

相手がメイ・ぐり丸ってこともあり、戦いにくいテッショウ・ショウタ。

「ちゃんと戦わないと危ないんだよ！」
「わかってるって。なぁ、テッショウ。」
「あぁ、だからちょっと痛いけど我慢してよね」
「おいテッショウ、聞いてたんか！？」
「どっちにしろ、ゲージ減らさないと勝てないんだったら、ケガしない程度に攻撃しないと」

「しゃーないな、メイ、ちょっとだけ痛いの我慢してな。」
―デンリキ！　ドッケラビーム！

「えっ？　ふはははっ！！笑いが止まらないぐりっ！？」
　―ライリキ！　パオパオ　エレファント　スイング！
「目が、回る・・・回るぐり・・・・ッ！？」

ぐり丸のゲージが減少する。

「このぐらいかパオ？」
頃合いを見て、ぐり丸を降ろす。

「メイ、ごめんぐり・・・目が回って動けないぐり・・・」
「ぐり丸っ！」
あっという間にゲージがゼロに。

「メイ、みんなのところに帰るで。」
「えっ？いいの？」
「何言っているんだよ。いいに決まってるだろ？てれび戦士なんだから。」
「てれび戦士？メイはてれび騎士じゃ？」
「メイは俺らの大事な仲間や。早く戻らんとみんなも心配するで。」
「大事な・・・仲間・・・　っ！！？」
メイは頭を抱える。

「メイっ！？」
「やっぱり、ライリキの影響か？」
「そんな危ないもんなのか？」
「うーん、分からないけど、いっぱい使うと体に影響があるらしい。」
「とりあえず、みんなと合流するか。」

「って、ことなんだけど。」
「メイちゃんもライリキを使ったのですね。」
「一応、テッショウから説明は受けたけど。どういうことなんや？」
「私も詳しくはないですが、適性がない人にはライリキは使えないのです。体の許容以上のライリキを使うと気絶してしまうようです。」
「電気の使いすぎで、ブレーカーが落ちるもんか。」
「例えとしてはそのような感じです。」
「なぁミオ、俺たちは何で上限なしでライリキを使えるんだ？」
「私たちは適性があったようで、副作用なしでライリキを使えるんですよ。イレギュラーではあるようですが。その代わり、私たちはデンリキを使えないでしょ。」
「あっ、そういえば、そっか。」

「これからどうする？」
「まだ、ハルトが来ていないようです。」
「2人は、電キャンプベースに送るから、引き続き探索をお願い。」

「分かりました。何か変化があれば教えてください。」