ミニマリストのスキンケア(基礎知識編)
40代になり肌の老化が気になり始めました。
目のクマ、額のシワ、目尻のシワ、シミなどです。
30代に入った頃から、風呂上がりの保湿程度はやっていたのですが、あまりきちんとはやれていなかったです。
その原因の一つとして、本当に効果がある方法が何かわからなかったからということが大きいです。
ネット上では、たくさんの情報で溢れかえっており、信頼性の高い情報とそうではない情報を見極めることが非常に難しいです。
スキンケアに限らず、美容・健康・医療系は特にその傾向が顕著だと思います。
情報はたくさんありますが、その中から正しく重要な情報を取り出すにはある程度の基礎知識、いわゆるリテラシーが必要だと考えました。
私はお金や投資に関しては、経験値があり自信を持っておりますが、間違った投資や詐欺に引っかかったりしないためには、マネーリテラシーが不可欠です。
美容や健康についても同様で、基礎知識を身につけた上で、適切な対策や商品選び、ルーチンを構築していきたいと考えています。
今回はその基礎知識に焦点を当て、具体的な商品選びやルーチンについては後に掘り下げていきたいと思います。
ミニマリストかつ倹約家として、最小限のルーチンやコストで効率的にケアする方法を納得できるまで調べて実践しているところです。
あくまでも一意見として参考にして頂けたらと思っています。
私の状況
私はアレルギー体質で肌が弱い方だと思います。
40代前半、男
色白
慢性蕁麻疹が発症(2,3年前から現在)。毎日薬を飲んでいる
幼少期にアトピー体質であり、今でもかゆみを感じやすい
花粉症
方針
ミニマルに低コストで行えること
スキンケアのような日々習慣的に行うことは、継続自体を最も重視しています。
継続できなかったら意味がないと考えているからです。
そのため、できるだけ簡単に、そして価格を抑えることが継続には不可欠だと思っています。
100点を目指さずに、80点くらいを目指す
感覚的なことで恐縮ですが、80点くらいを目指してコスパ良くいきたいです。
私は女優さんではないので、多くの時間・労力・コストをかけたとしても、リターンが見合わないと思うからです。
80点を目指して、結果75点くらいに落ち着くのがいいところかなと思っています。
なぜそれが必要か納得できたことを行う
人は納得できたことでないと継続できないと思うからです。
自分の中で腹落ちできていないと、影響力のある人が言っていたので、こっちにしようなどと目移りしてしまいます。
自分の判断軸を持つことが重要だと考えます。
信頼できる情報を使う
情報の取り方というのは非常に難しいところです。
医者の言っていることでも、一意見の場合もあり、エビデンスのレベルとしては低いとのことなのです。
ましてネットに書かれている情報なんて、疑いの目をもって読んだ方がいいということです。
ただし、エビデンスレベルの高い研究結果に素人がたどり着き、理解ができるかというと現実的に難しいと思われます。
知識が定着するまでは、信頼できる個人や団体の情報から、多くの人が言っている一致する意見に注目することが有益かもしれません。
また、研究結果はアップデートされるため、その情報がいつ時点のものかを確認するといいと思います。
肌については様々な情報をインプットに使っていますが、信頼できる機関としてAAD(American Academy of Dermatology、米国皮膚科学会)の情報を確認しました。
身体にいいことは肌にもいい
適切な食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理といった基本的な健康維持のための習慣は身体全体にいいことなので、肌にもいいというのは確かだと思います。
スキンケアに力を入れることも重要ですが、基本的な健康維持ができていなければ、肌を健康で美しい状態に保つことは難しいと考えています。
トラブルは皮膚科で治す
トラブルを日々のケアで治すことは難しそうです。
私の場合は、2,3年前から慢性蕁麻疹になってしまったため、皮膚科にかかり、毎日薬を飲んでいます。
肌の基礎知識
スキンケアの前に肌の知識がなかったため、一から勉強しました。
皮膚の構造
皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織という3層で構成されています。
スキンケアにとって重要なのは、一番上の表皮です。
表皮は更に4つの層で分かれており、上から角質層(角層)、顆粒層、有棘層、基底層から成っています。
表皮の一番下の基底層で作られた角化細胞が上に押し上げられて、最後は垢になって剥がれ落ちるというサイクルとなっています。
これが肌のターンオーバーと言われ、細胞が生まれてから約45日間で行われます。
表皮の3つのバリア機能
スキンケアにとって重要なことは保湿ですが、表皮の角層に3つのバリア機能があります。
皮脂膜
NMF(Natural Moisturizing Factor)
細胞間脂質
まず、皮脂膜です。肌の一番外側にある油分の膜です。肌全体を覆っています。
2つ目は、NMFという角層細胞の中にあるアミノ酸等の保湿成分で、水分を保持します。
そして3つ目は、細胞間脂質です。
主にセラミドという物資で構成されている角層細胞間を埋める脂質で、外部刺激や水分蒸発を防ぐ重要なバリア機能を担っています。
3つのバリア機能を機能させるために、皮脂を取りすぎたり、皮を剥がすことは止めた方がいいことが分かります。
真皮が肌に弾力を与えている
真皮の大部分を占める筋繊維のタンパク質であるコラーゲン。そしてコラーゲン同士を結びつけるエラスチン。その間をヒアルロン酸が埋めることで水分を保っています。
これが肌にハリ、弾力を与えています。
この真皮の3成分ですが、加齢に伴い減少していき、基本的に増やすことが難しいようです。
年齢を重ねていくとハリがなくなる理由が分かりますね。
化粧品は角層までしか浸透しない
日本の法律では真皮まで届く化粧品は作ることができません。真皮まで届くには医薬品や医薬部外品であることが必要です。
例えばシミが気になっており、化粧品でどうにかしたいと思っている場合、表皮までのシミであれば効果がある可能性もありますが、真皮まで届いてしまっている場合は回復させることは不可能だと思われます。
紫外線の基礎知識
もう一つきれいな肌を維持することにおいて、重要となるのは紫外線の知識。
紫外線は目で見える可視光線よりも波長の短い電磁波ですが、紫外線の中でも波長の長さによって、3つに分類されています。
UV-A
波長が長く窓ガラスを通過し、肌の深い真皮まで届きます。
真皮にあるコラーゲン、エラスチンといった肌のハリに関わる成分を破壊することで、肌のハリに影響を与え、シミ、シワ、たるみの原因となります。
曇りの日でも晴れの日の6割強の量が降り注ぐとのことなので、油断は禁物です。
日焼け止めでは、UV-Aを防ぐ効果を示すものとしてPA(Protection Grade of UV-A)という指標が使われます。
PA+〜PA++++ という順に防止効果が強くなっていきます。
PAはあまり意識していなかったのですが、減少していく一方でが増やすことが難しいコラーゲン・エラスチンを破壊するということは、見た目の若さを保つという意味では、SPFよりも重要なことが分かりました。
UV-B
UV-Aよりも波長が短い紫外線で、日焼け(赤くなってその後黒くなる)や皮膚がんの原因になります。
日焼け止めの紫外線防止効果としてSPF(Sun Protection Factor)という指標が使われます。
SPF2〜50+という順に強くなっていきます。
数字は日焼けするまでの時間(10〜20分。個人差あり)を何倍に増やせるかを表した数字です。
SPF50であれば10分×50=約8時間は日焼けしないということになります。
ただし、その間の紫外線をゼロにできるわけではないそうなので、何分の1になるかと見た方がよさそうです。UV-Bの量を1/50に減少させるという感じですね。
UV-C
UV-Bよりも波長が短い紫外線で、人体には有毒性が非常に高いものですが、通常地球のオゾン層に守られて地表には届かないそうです。
地球ありがとう!
続きます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?