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Week28, Day1(入院)

28週、1日目。

これは妻が切迫早産の恐れ有りと診断されて入院した日の妊娠週だ。

その日は金曜日で、僕は仕事が少し遅くまでかかっていた。

会社にいるときに妻から「おなかがいたい、いつもは少し横になったら治るのに、今日は40分もずっと痛い、おかしい」と連絡があった。

安定期も終わり、妊娠後期に入っておなかが大きくなったこともあって、それまでもおなかが痛いということはあった。でもどうも嫌な予感があったので、「違和感あったら病院行ってね!」と返信をした。

その後妻は病院にまず電話したようで、病院から「とりあえず来てください、診察します」と言われたようだ。

妻は少し驚いた様子だったけれど、タクシーで病院に向かった。

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妻が病院についてからも、文面上は元気そうな連絡がきていた。「診察結果が出るのに1時間かかる」ということが不満げであった。しかしおなかの痛みは収まらないらしい。

でも、このときは、まだふたりとも診察結果次第で帰れるのかなと漠然と思っていた。

なんとか仕事を切り上げ、妻に連絡すると、「万が一入院になったら、色々持ってきてもらわないといけないから、その準備をして欲しい。準備するのは・・・」と返ってきた。

なので病院には寄らずにいったん家に帰り、それらのものを用意していた。すると、

「入院が必要だって」

という連絡が来た。

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幸いにして病院は自転車で10分くらいのところなので、僕はリュックと紙袋に準備物を詰めて、自転車で出かけた。

病院に着いたのは、24時を回った頃だった。

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僕は妻のLINEが比較的元気そうな様子だったから、てっきり既に病室にいて休んでいるのだと思っていた。

病院に着いてみるとそうではなく、妻は分娩室にいた。分娩台を診察台のかわりにして使っていて、妻はそこで横になっていた。

診察の結果、定期的な子宮収縮があるため、そのままだと生まれてきてしまう可能性があるらしい。そのため、子宮収縮を押さえる薬を投与する必要があるとのことだった。

そして、本格的な治療はその時間から始まった。

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マグセント。

後から調べたところによると、この薬で苦労した妊婦さんのブログはたくさん見つかる。一方で、WHOでも推奨されている薬らしく、効果は確かなようだ。このnoteは日記的なものなので、効果や副作用については詳述しない。

とにかく、緊急的な投与だと、120ml/hという量を投与する必要があり、これを40分やったあとに、10ml/hに下げるとのことだった。

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僕はもちろん妊婦ではないから、120ml/hという量の投与がどのくらい大変なのか、実体験はない。でも、徐々に妻は「インフルエンザの高熱でうなされている時」みたいな様子になった。「これ私が死なない?大丈夫?」と急に不安そうになり、側にいるこちらまで辛くなってきた。なにもできないのがもどかしい。

投与開始から30分を過ぎたあたりで、看護師さんに言って投与量を早めに下げてもらった。投与量を下げると、徐々に様子は落ち着いていった。

いわく「子どもの前に自分が死ぬかと思った」らしい。それに耐えていた妻には頭が下がる。なんとか症状がおちつき、ようやく病室に入ったのは午前1時半すぎだった。

こうして、27週最終日を過ぎ、28週1日目は入院初日になった。


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ヒデ

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