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LEDビジョン(LEDディスプレイ)ってなに?

先日は「デジタルサイネージ」について紹介しましたが、今回はその中でもLEDビジョン(LEDディスプレイ)について掘り下げていきます。

LEDビジョンってなに?

ざっくり言うと繁華街や駅構内、ビルの屋上などに設置されている大型ビジョンを指します。野球場のスコアボードも最近はLEDビジョンが利用されています。
ちなみに「オーロラビジョン」は三菱電機株式会社様の登録商標なので、LEDビジョンの別名というわけではありません。

LEDビジョン_京王電鉄様

LEDビジョンの仕組み

LEDとは「Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオー
ド)」の略で、電気を流すと発光する半導体の一種です。(電圧をかけた際に発光する半導体素子のこと)
先に開発されていた赤色LED、緑色のLED に続いて、「青色LED」が開発されました。
開発者の日本人科学者3名が2014年にノーベル物理学賞を受賞し、大きな話題になったのを覚えている方も多いでしょう。

光の三原色(赤・緑・青)が揃い実用化したことで、LED(発光ダイオード)によるフルカラーディスプレイが誕生しました。
一般的にLED を搭載した表示機のことを”LED ディスプレイ”と呼び、大型LED ディスプレイのデジタルサイネージを”LED ビジョン”と呼びます。

LED によるフルカラーディスプレイの実現は、デジタルサイネージ業界に大きな変化をもたらしました。現在、大型ディスプレイの分野で幅広く採用されています。変化をもたらしました。LEDビジョン以外にも、呼び方として「LED表示機」、「LEDディスプレイ」、「LED看板」、「LEDモニタ」などがあります。
ちなみにプロテラスでは「LEDビジョン」で統一しています。

LEDビジョンの特徴

LEDビジョンの特徴としてよく言われていることは、寿命が長く、低コストということです。どのくらい低コストかというと、電気代は白熱電球の10分の1ぐらいです。
また、LED単体で様々な色の光が出せるので外光に強く圧倒的に明るいということも特徴の一つです。更に様々なレイアウトに対応でき、液晶ディスプレイでは表現できない形状や設置もできます。
分割されたパネルで構成されているので部分的に交換でき、メンテンナンス費用も削減できます。

LEDビジョンの仕組み【ディスプレイ】

◆LEDビジョンのフルカラーは、赤、緑、青色の3色のLEDを使用します。
 → 3色のLED電球ひと固まりの最小単位 = 1ピクセル
◆ピクセル(LED電球)が集まって、タイル状の小さなパネルを構成します。
 → ピクセルが集合してできた小さなパネル = ユニット
◆ユニットを組み合わせることで大きな画面を構成します
 → タイルの組み合わせなので、好きな形に構成することができます

LEDビジョン_イメージ図

液晶ディスプレイは1枚のガラスを使用するので、大きな画面やレイアウトに合わせることが難しいですが、LEDビジョンはユニットの組み合わせ方次第で、大きな画面にしたり複雑なレイアウトに対応することが可能です。

LEDビジョンの仕組み【画質】

◆LEDビジョンを構成するLED電球同士の距離で画質が決まります。
 → LED電球同士の距離 = ピクセルピッチ]

LED_ピクセルピッチ

例)LED電球が10mm離れていれば「10mmピッチ」、20mm離れていれば「20mmピッチ] と呼びます。

1つの面積の中で使用するピクセル数(LED電球)が多いほど、高解像度(高画質)となりますが、価格が高額になってしまいます。
ピクセルピッチ数が大きくても、ディスプレイのサイズが広面積であればピクセル数も増えるので、高画質で情報を発信することが可能です。
画面サイズや設置環境、発信する情報内容でピクセルピッチ数を決めることでコストを抑えることもできます。
ピクセルの数がそのまま画質になるので、例えばフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)にしたければピッチ数を掛け算すれば必要な面積が計算できます。

まとめ

LEDビジョン最大の強みは「液晶ディスプレイでは構成できない超大型ビジョンを作れる」という点にあります。
たまに幅1m角程度のLEDビジョンもご相談を頂くのですが、費用や画質の面から液晶ディスプレイをオススメさせて頂いております。
ロケーションと用途に合った製品を選定することで、最大効果を生み出すことが重要です。LEDビジョン以外にも言えることですが、新しい物を「新しいから」というだけで利用するのは決して最適ではありません。

プロテラスでは物売りに終わらず、クライアントが抱えている問題に寄り添い最適なソリューションを提案させて頂きます。


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