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書店って実際どんなもん?Part1

何回かに分けて書店と書店のお仕事について僕の経験からお話します。(あくまで著者の経験談であり書店によって異なるかと)

まず、書店や書店のお仕事についてどんなイメージを持たれていますか?

Part1では、書店のイメージについてお話します。

【書店のイメージ】

・書店=本を扱う=図書館みたいに静か
・本に囲まれて過ごせるから本好きには堪らん
・何時間でも過ごせる&過ごしたい
・自由に読める
・最近は大型店(チェーン店)とブックカフェが多い
・書店がどんどん減っている
・コアな本や専門書がない(欲しい本がなかった)
・在庫が少ない
・棚の下の引き出し(ストックたくさんあるでしょ)
・閉店時間が早い(早まった)etc..


なんとなく、このようなイメージが強いのではないかと列挙してみました。
結論から言うと、だいたいは合っていますかね…。

電子書籍の普及もあり、今や書店は本を売るだけでは売上が立たないのが現状です。文具や雑貨、期間限定の出店エリア、はたまたゲームや玩具、カード、カフェの併設などが伴っていたりします。なので、昔ながらの街の本屋さんはどんどん閉店に追い込まれ、チェーンの大型書店が多く見られると思います。
しかし、近年ではその大型書店の閉店も増加し、世は書店経営難の時代へ。
一方、全国各地にこだわり抜かれた小さな書店が開業しているのも事実です。
街から書店は減っても、また新たな書店が生まれている。今はこのような世界線のようです。
書店好きな僕も、全国津々浦々こだわりの書店巡りの旅〜をしてみたいものです。


”書店=本を扱う=図書館みたいに静か”

話は戻りまして、僕が知る限り図書館のように静かな書店はあまりない気がします。常に有線はかかっていますし。
例えば、映像化する作品はモニター展開がなされ、映像と音声が無限ループしています。(10年近く前にお客様より、モニターの音がうるさい!本屋だろ!とご指摘を頂いた苦い記憶もあります…。)


”本に囲まれて過ごせるから本好きには堪らん”

確かに、書店は本好きには堪らん空間です。
僕も学生の頃にアルバイトをしていた書店で、本に囲まれて最高!住みたい!ここに布団引いて寝たい!と言ったら、埃っぽいからやめな…言われました。


”何時間でも過ごせる&過ごしたい”

えぇ、こちらもとてもよくわかります。ただ、書店によっては閲覧スペースを設けていません。この理由は様々な事情があるとは思いますが、主に消防の動線の観点からと、長時間の利用をご遠慮してもらっている(ここはあくまで書店で図書館ではないから)ことが考えられます。
また、閲覧席がないことから、立ち読み(ただ読み)を長時間される方が多く見られます。これは書店側としては、とてもマイナスで非常に困る!ことなのです。まれに長時間の立ち読み後購入される方もいらっしゃいますが、ほぼほぼ購入されず立ち去られます。
商品なんだよな〜読み跡残ってるやん、もう売れへん状態や。というのが心情でございます。


”自由に読める“

まぁ、実際自由には読めるんですけど…上記同様、自由には読んでほしくないですね〜商品ですから。あなたが読まれているその1冊は、購入したい方が隣りにいるかも。


“コアな本や専門書がない(欲しい本がなかった)”
“在庫が少ない”

こればかりは書店の売り場面積や棚数などが関係してきます。また、少ない売上に対して在庫を多く持ちすぎてしまうのもよろしくないのです。
本は、日曜、祝日以外の月曜〜休配日を除く土曜(主に平日)に毎日入荷してきます。(書店で働くまで休配日の存在を知らず、曜日関係なく毎日本は入荷するものだと思っていた)
基本的に売れないもの(しばらく売れが立っていないもの)返品し、売れるものを残します。その日に入荷してきた量と同じ量を返品できたらベストでしょうか…。
このような諸々の事情があります。
なので、在庫がなかった場合はご注文をおすすめします。絶版、出版社品切れでない限り注文できるかと。極稀に書店で取り扱いのない、出版社直接販売品があります。これは書店を通して取り寄せができないので、お客様ご自身でご注文下さい。


“棚の下の引き出し(ストックたくさんあるでしょ)”

棚の下段には引き出しがついているものもあり、そちらには本のストックが入っている場合があります。
たまーにこちらの引き出しを開けて本を選んでいる方が見受けられますが、ここは開けたらあかーん!開けてほしくないぞー!という箇所なのです。棚の担当によってはストックの在庫を管理していたりするので、もし、棚に見当たらないとか棚に出ていないものがいい…という場合はお近くのスタッフまたはカウンタースタッフにお声がけ下さい。
アレですよっ!普段知人宅を訪れて勝手に人の家の引き出し開けたり、冷蔵庫開けたりしないですよね。それと同じと思ってもらえたらとてもありがたいです。


”閉店時間が早い(早まった)“

これはコロナ禍以降、どの書店にもあてはまりますかね。閉店は1時間ほど早まりました。閉店が早まった理由としては、その書店の様々な事情もあるとは思いますが…。
おそらくだいたいが、夜◯時以降客足が減り、売上が少なくなったためや、光熱費・人件費などの費用を少しでも抑えるためだと思われます。
遅い時間しか利用できない方には申し訳ないですが、そのお店のためにもご理解とご了承をいただきたいです。


いやはや文量多くてすみません。
ここまでお読みくださりありがとうございます!
書店、、、へぇ〜。程度に思っていただけたら嬉しいです。
Part2では書店のお仕事についてツラツラ述べていきます。ご興味ある方はそちらも是非〜。





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