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0464 - ランニングコスト

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1996年の春、高校卒業した18歳のタイミングで上京し、2年前の2019年に地元である静岡にUターンした。気づけば20年以上も東京または近郊で生活していたことになる。

その間に何度となく引越しをしている。その都度で部屋探しをしていたわけだが、立地条件やら間取りやら設備などなど、数ある要素の中で昔から最も重視していたのは「家賃」だった。

理由は単純。『毎月必ずかかる(節約不可な)まとまった出費』だから。

最低限こだわるクオリティはあるものの、生活に余裕があるからといって必要以上に高めな家賃の部屋を選ぶということは自分の中では有り得ないことだ。

常に頭の片隅に「いつ病気や怪我などで動けなくなるかわからない」と考えているからかもしれない。先々まで見据えた収入をアテにするほうが、むしろ不安になるような心持ち。

この感覚は、起業する際にも存分に発揮されている。

株式会社プロトペラを設立するにあたって、特に重視したことは3つ。

・家賃がかからない場所で登記する
・在庫を抱えない事業内容にする
・人を雇わず、必要に応じて外部に依頼する

個人的には大きな可能性を感じているのだが、地元(静岡県西部)では前例の無いタイプなので理解されにくいことも充分に認識している。なので、ドーンと大きく仕掛けるのではなく「死なないこと」をとにかく優先させている。おかげさまで現在のところは、まだまだ会社を畳むことなく動いていけそうだ。

新型コロナの影響で、地元のお店の閉店ラッシュが続いている。個人経営の飲食店などは営業時間や提供メニューを変化させながら続いているところが多いが、閉店するところは得てして「チェーン店」または「ショッピングモールに出店している」パターンだったりする。

もちろん様々な(複雑な)事情をふまえての判断なのだろうが、決め手になった大きな要素に「テナント料」いわゆる家賃が絡んでいることはきっと間違い無いだろう。

これは何で知ったのか正確に思い出せなくて(カンブリア宮殿だったかなー?)調べたけどソースを見つけられずなので、間違っていたらどなたかご指摘頂けるとありがたいのだが、コメダ珈琲はメニューが豊富だけど材料を共通化させることで食品ロスが極力少ない=ランニングコストを抑えている、という話を目にしたことがある。

経営を続ける(打席に立ち続ける)ためには、やはり「ランニングコストをどれだけ抑えられるか」が重要だと感じている。

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