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NIHRecovery (RECOVER) initiativeによるSARS-CoV-2感染後遺症：PASC特定スコア

Makisey

long COVID、PASCに関するマスメディア報道乏しいと思う。
SARS-CoV-2感染注目されていた頃はlong COVIDクリニックのような診療形態も多く報道されていた気がする

スコア化が提示され症例の明確化がなされている今こそ実態調査などが必要だと思うのだが、感染症学会とかなにやってんだろ！

SARS-CoV-2感染に特有の状態としてPASC（後遺症）を分類するためのデータ駆動型のスコアリングフレームワーク開発


Thaweethai, Tanayott, Sarah E. Jolley, Elizabeth W. Karlson, Emily B. Levitan, Bruce Levy, Grace A. McComsey, Lisa McCorkell, et al. “Development of a Definition of Postacute Sequelae of SARS-CoV-2 Infection.” JAMA, May 25, 2023. https://doi.org/10.1001/jama.2023.8823 .


重要ポイント

【質問】 SARS-CoV-2感染者では、非感染者と比較して、感染後6ヶ月以上経過してからどのような症状が見られるか、また、SARS-CoV-2感染急性後遺症（PASC）症例を特定するためにどのような症状に基づく基準を使用することができるのか？
【所見】 前向き縦断コホート研究であるRECOVER成人コホート参加者9764名のデータを分析したところ、複数の病態生理領域にわたる37の症状が、未感染者と比較してSARS-CoV-2感染者において感染後6カ月以上経過した時点でより多く存在することが確認された。複合症状スコアに基づき、PASCを特定するための予備的ルールを導き出した。
【意味】 症状に基づいてPASC症例を特定するための枠組みは、PASCを新しい疾患として定義するための第一歩である。これらの知見は、PASCの実用的な定義に到達するために、臨床的特徴をさらに組み込んだ反復的な改良が必要である。

概要

【序文：必要性】 SARS-CoV-2感染は、急性感染後に発生する持続性、再発性、または新たな症状やその他の健康影響と関連しており、SARS-CoV-2感染の急性後遺症（PASC）、別名ロングCOVIDと呼ばれるものである。PASCの特徴を明らかにするためには、多様な非感染者および感染者から前向きに収集された統一されたデータの分析が必要である。
【目的】 自己申告による症状を用いてPASCの定義を作成し、コホート、ワクチン接種の有無、感染回数におけるPASCの頻度について説明すること。
【デザイン、設定、参加者】 33州にワシントンDC、プエルトリコを加えた85の登録施設（病院、保健所、地域組織）において、SARS-CoV-2感染の有無を問わず成人を対象とした前向き観察コホート研究。2023年4月10日以前にRECOVER成人コホートに登録された参加者は、急性症状の発症または検査日から6カ月以上経過後に症状調査を完了した。選択には、人口ベース、ボランティア、コンビニエンス・サンプリングが含まれた。
【曝露】 SARS-CoV-2 感染。
【主な成果および測定法】 PASCおよび44人の参加者が報告した症状（重症度閾値あり）。
【結果】 合計9764人の参加者（89％がSARS-CoV-2感染者、71％が女性、16％がヒスパニック/ラテン系、15％が非ヒスパニック系黒人、年齢中央値47歳［IQR、35-60］）が選択基準を満たした。
37の症状について、調整オッズ比が1.5以上（感染者と非感染者）であった。
PASCスコアに寄与する症状は、労作後倦怠感、疲労、ブレインフォグ、めまい、胃腸症状、動悸、性欲や能力の変化、匂いや味の喪失や変化、口渇、慢性咳嗽、胸痛、異常運動(postexertional malaise, fatigue, brain fog, dizziness, gastrointestinal symptoms, palpitations, changes in sexual desire or capacity, loss of or change in smell or taste, thirst, chronic cough, chest pain, and abnormal movements)でした。
2021年12月1日以降に初感染し、感染後30日以内に登録された2231人のうち、224人（10% [95% CI, 8.8%-11%] ）が6カ月時点でPASC陽性であった。
【結論と関連性】 前向きコホート研究において、症状に基づいてPASCの定義が作成された。他の研究のための枠組みを提供する最初のステップとして、PASCの実用的な定義をサポートするために、他の臨床的特徴をさらに取り入れる反復的な改良が必要である。
【www.DeepL.com/Translator（無料版）で翻訳しました。】



A、クロスバリデーションを用いて参加者をPASC陽性と分類するための最適なスコアカットオフ（サプリメント3のeMethods）。症状に基づく決定ルールは、PASCを有する参加者を特定することを意図している。スコアの閾値を満たさない参加者のPASC状態には、追加のデータ入力を考慮する必要がある。
B, PASCスコアに寄与する症状について、PASC陽性参加者の症状頻度。他の多くの症状は、PASC陽性者の頻度が高い（サプリメント3の表8）。
C、PASCスコアがゼロの参加者、およびゼロ以外のPASCスコア五分位内の参加者におけるPatient-Reported Outcomes Measurement Information System (PROMIS) Global 10の回答の分布。PROMISグローバル10は、10項目のQOLを評価するもので、それぞれ5点満点で評価される。網掛けは、0％から100％のスケールで各列内の頻度に対応しています。 a追加の重症度基準が必要である（補足3の表1、表2）。 www.DeepL.com/Translator（無料版）で翻訳しました。


discussion 要約：　written withChatGPT4

  • この研究は、成人のSARS-CoV-2感染者および非感染者からの患者報告症状を確認した前向き調査ベースのコホートからの初期結果を報告した。

  • SARS-CoV-2感染に特有の状態としてPASC（後遺症）を分類するためのデータ駆動型のスコアリングフレームワークが開発された。

  • このPASCスコアに基づき、2021年12月1日以降に初感染し、感染後30日以内に登録した参加者の10%が感染後6ヶ月でPASC陽性と分類された。

  • PASCスコアの増加は、幸福感や機能性の減少と関連していた。

  • オミクロン時代前に感染した参加者では、PASC陽性がより一般的であり、症状も重篤だった。

  • この研究では、SARS-CoV-2感染と関連する長期症状が複数の器官系統にわたっていることが確認された。

  • PASCの症状の多様性は、持続するウイルスの貯留、自己免疫、または直接的な器官損傷に関連している可能性がある。

  • 複数の自己報告症状の寄与を同時に考慮することにより、PASCを診断するためのフレームワークを提供するPASCスコアリングアルゴリズムが開発された。

  • PASCが一つの統一された状態を示すのか、それとも一群の独特の表現型を反映するのかを決定することは重要である。

  • PASCの病態生理学的過程の調査や臨床試験デザインには、正確な表現型の分類が重要である。

  • これらの参加者からの生物学的標本は、PASCのバイオマーカーの開発を可能にし、PASCの治療介入や今後のPASCの臨床試験の症例選択に役立つ洞察を提供する可能性がある。


解説記事：

Large study provides scientists with deeper insight into long COVID symptoms | National Institutes of Health (NIH)


記事要約　written with ChatGPT4

  • 約1万人のアメリカ人を対象とした研究から、COVID-19後の病状であるロングコロナについて新たな詳細が明らかになった。これは、ほぼ全ての組織と器官に影響を及ぼす可能性がある。

  • 症状は様々で、疲労、脳霧、めまいなどがあり、COVID-19に罹患した後数ヶ月から数年続くことがある。

  • NIHによる研究チームは、2021年のオミクロン株出現前に感染した参加者の方が、ロングコロナがより一般的で重症であることを発見した。

  • この研究は、全米で進行中のNIHのロングコロナの研究プロジェクト「RECOVER」の一部で、ロングコロナの理解向上、特にその検出、治療、予防に向けた努力の一環として行われている。

  • 研究者たちは、COVID-19感染者8,646人と非感染者1,118人を含む9,764人の大人のデータを分析し、30以上の症状を評価した。

  • 研究者たちは、患者から報告された症状に基づいてスコアリングシステムを作成し、各患者に症状の組み合わせに基づくスコアを付与した。これにより、ロングコロナの参加者を特定するための有意な閾値を特定した。

  • 2021年12月1日以降のオミクロン株流行時に初感染した2,231人の患者の一部を分析したところ、約10%が6ヶ月後にロングコロナの症状を経験した。

  • 現時点で、1億人以上のアメリカ人がSARS-CoV-2に感染しており、その約6%がロングコロナの多くの症状を継続的に経験していると推定されている。

  • ロングコロナの基本的な生物学的メカニズムを研究することが、有効な治療戦略を特定するための中心的な課題であると、研究者は説明している。

  • ワクチン接種を受けていない参加者や、2021年のオミクロン株出現前にCOVID-19に罹患した参加者は、ロングコロナを経験する可能性が高く、またその症状が重篤である可能性が高いことが分かった。また、再感染者は一度だけ感染した人に比べて、ロングコロナの頻度と重症度が高かった。

  • 今後のRECOVERの研究は、予定されている臨床試験の基盤となり、この研究で概説されている症状に基づく介入が行われる予定である。 RECOVERの臨床試験は、2023年に患者参加者の募集を開始する予定である。

The ongoing RECOVER research serves as the foundation for planned clinical trials, whose interventions are rooted in many of the symptoms outlined in this study. RECOVER clinical trials are expected to begin enrolling patient participants in 2023.
This research was funded by NIH agreements OT2HL161841, OT2HL161847, and OT2HL156812. Additional support came from grant R01 HL162373. For more information on RECOVER, visit https://recovercovid.org(link is external).
About RECOVER: The National Institutes of Health Researching COVID to Enhance Recovery (NIH RECOVER) Initiative is a $1.15 billion effort, including support through the American Rescue Plan Act of 2021, that seeks to identify how people recuperate from COVID-19, and who are at risk for developing post-acute sequelae of SARS-CoV-2 (PASC). Researchers are also working with patients, clinicians, and communities across the United States to identify strategies to prevent and treat the long-term effects of COVID – including long COVID. For more information, please visit recovercovid.org(link is external).
HHS Long COVID Coordination: This work is a part of the National Research Action Plan(link is external) (opens pdf), a broader government-wide effort in response to the Presidential Memorandum(link is external) directing the Secretary for the Department of Health and Human Services to mount a full and effective response to long COVID. Led by Assistant Secretary for Health Admiral Rachel Levine, the Plan and its companion Services and Supports for Longer-term Impacts of COVID-19(link is external) (opens pdf) report lay the groundwork to advance progress in the prevention, diagnosis, treatment, and provision of services for individuals experiencing long COVID.
About the National Institutes of Health (NIH): NIH, the nation's medical research agency, includes 27 Institutes and Centers and is a component of the U.S. Department of Health and Human Services. NIH is the primary federal agency conducting and supporting basic, clinical, and translational medical research, and is investigating the causes, treatments, and cures for both common and rare diseases. For more information about NIH and its programs, visit www.nih.gov.


AAPM&R：SARS-CoV-2感染後急性後遺症（PASC）：評価・治療新指針｜Makisey (note.com)


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