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サイコパーフェクション 【全文無料】

どうも、最近Twitterのオタク語りがうるさいと怒られました、チームプロキシのシャント(@shanto3024)です。

今回はCL東京でシャント、エンテラーの両名が使用したカラマネロ型のミュウツー&ミュウデッキ(サイコパーフェクション)についてのデッキレシピ、環境デッキへの相性やデッキの使い方などの解説を行っていきたいと思います。本当は最高成績がCL東京で6-3のデッキなので記事の公開をなしにしようとも考えたのですが折角書いたのに勿体無いということもあり、投げ銭形式の全文無料でお届けしたいと思います。なお、この記事の売り上げはセブンティーンアイスの購入費用に充てられる予定です。

デッキの制作過程

 時は遡ること2019年6月。JCSが終わったあたりからダブル無色エネルギーとカラマネロの入った超バレットのような形のミュウツー&ミュウGX(以下ミュウミュウ)を煮詰めていました。このデッキはカイリューGX(ミラクルツイン)が入っており、ダブル無色やカラマネロのサイコリチャージによって、てんくうのさばきを従来のミュウミュウより早く打つことができ、かつてんくうのさばきを打ったミュウミュウが場に生き残れば入れ替えやグズマなどからサイコリチャージをしてそのまま連打が可能となるという強力なデッキタイプでした。しかし、7月後半から八月のWCSが終わる頃まではこのデッキはJCSで僕が握ったヒードランアーゴヨンに負けるなどと言った理由であまり使われなくなってしまいました。

 ですが、ここで転機が訪れます。そう、八月後半の「オルタージェネシス」の情報解禁によって登場した「メガミミロップ&プリンGX」(以下メガミミプリン)の存在です。このカードを使うのにいい案はないかなあとぼんやりと考えていた中で「カラマネロミュウミュウに刺したろ〜強そうやな〜」みたいな適当な感じで使ってみたらこのデッキにとてもマッチしていました。具体的には

・対TAGTEAM戦において相手の盤面によってはてんくうのさばきを打てない場合でも少ない要求エネでTAGTEAMを処理できる可能性ができたこと

・対ゾロアーク戦を意識してイワークというピンポイントなカードを採用していたがメガミミプリンはゾロアーク戦において有効なアタッカーであり、なおかつパフスマッシャーを狙うことで相手のペルシアンGXのキャットウォークからの展開を阻止できること

の2つが挙げられます。この時点でのレシピがこちらになります。

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しかし、このレシピを見ればわかる通りですが非GXのアタッカー(ギラティナやネクロズマ)中心のカラマネロ系統のデッキが非常に重いのです。通常の非GXであればミュウミュウのミラクルツインやアセロラを使い回復することで対応するのですが、弱点をつかれてしまうと回復が追いつかず押し負けてしまいます。このデッキはCL東京でも無視できないレベルで存在すると考えていたため、試行錯誤して何度も挑みましたが、ボコボコにやられ続けました。このことについて考えすぎて夢にもギラティナやネクロズマが出てきました…。

  諦めかけたその時、一枚のカードに辿り着きました。それは「アーゴヨン&アクジキングGX」(以下アゴアクジ)でした。このカードを採用したことで先程のマッチアップでの問題点は改善されました。アゴアクジには特性ぼうしょくによる回復とGX技によるサイド二枚取りという対非GX性能の高さがあり、ここにアセロラを絡めることでアゴアクジ一枚で多数サイドを取ることができ、逃げ切ることが可能となりました。こうしてスペネクなどへの解答を見つけることができ、デッキとしての完成度は高いものとなっていきました。

デッキの使用経緯

ここからはどういった経緯でこのデッキを使用するに至ったのかについて述べていこうと思います。今回のCL東京に参加するに際してレシゼクとピカゼクはとても完成度が高く、チームでも四人がこの二つのデッキのどちらかを使うことが決まっていました。サイコパーフェクションは上記の二つより少し安定感が欠けることやプレイングが独特であった点から誰にも使われない可能性がありました。しかし、練習を重ねる中でCL東京の環境でもこのデッキは十分通用すると思えたことや折角頑張って煮詰めたデッキを使わないのは勿体無くね?という気持ちから二名がこのデッキを持ち込むことになりました。ここに最終的な各マッチとの相性について記しておきます。

レシリザ      ◎
スぺネクマネロ        ○
ウルネクマネロ   ○
ガブギラマネロ   ○
炎ミュウスリー   ○
竜ミュウスリー   △
三神系       ◎
メルカリ      △
ピカゼク      △
ズガドーン     △
ゾロアーク     ○
フーパ系      △
(◎→明確有利 ○→有利から五分まで △→五分から若干不利寄り)
少し曖昧な書き方になってはいますが、上記の通り、TAGTEAMやその他のデッキに対してもほぼ無理というマッチングがないと判断しました。

デッキレシピと採用カードの解説

画像1

シャント

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エンテラー

両デッキの違い
・ミュウミュウの枚数
・Uターンボードの枚数
・ポケモン入れ替えの有無


●ポケモン

カラマネロライン 4-3
対TAG戦ではマーイーカを3枚おくとテテフやデデンネで展開する都合上、盤面の枠が足りなくなってしまうことがあります。それに加えダブル無色も入っているために立てるカラマネロがほぼ二体でよく、もともと4-4で入っていたカラマネロが一枚減った形になりました。

ミュウミュウ 2(エンテラー)3(シャント)
メインなので。

メガミミプリン 1
新弾カード。相手の盤面によってはイージーウィンすることも可能になるカードです。パフスマッシャーで相手のテテフデデンネを倒してゲームを終わらせることもあります。一枚あればいいのでこの枚数。

アゴアクジ 1
GX技が非常に強力で最後にこれを残しておくといろんな勝ち筋があったりします。TAG戦ではほとんど使わないので一枚。

ゲンミミ 1
ホラーハウス用。てんくうのさばきを打ったミュウミュウが倒されても、次の番にミュウミュウで2エネホラーハウスを言えればほとんどの場合こちらが倒されないのでそのままグズマでTAGTEAMを呼び出す→手貼りサイコリチャージ→てんくうのさばきを言えたりします。スペネクやギラマネロ戦で相手のイカに対してポルターガイストを言うこともあります。

カイリューGX
このデッキの最強打点。拘りハチマキてんくうのさばき300で三神まで吹き飛ばす。サイド落ちケアで二枚入れたい気もするがあっても腐るので一枚。

カプ・テテフGX 2 デデンネGX 2
後述しますがサポートの数はあまり多くないため基本的にこいつらで回していくことになります。初手にミュウミュウとテテフorデデンネがきてスタートするポケモンを決めるとき、スペネクやギラマネロなどのことを考えるとミュウミュウでスタートするのが危険なのでボールやサポートがハンドにある場合はテテフやデデンネでスタートしても大丈夫です。

マーシャドー(リセットホール) 1
無人発電所やうねりを割るために採用。特に無人はスタンプと絡められるとかなり苦しくなるので取り扱いには注意。

ギラティナ(やぶれたとびら)1
フーパやケルディオ対策。TAGに圧力をかけるために使うことも。

●サポート

リーリエ 2
必要最低限の枚数で採用。初手に使うときは大体テテフで呼んでる。

ハプウ 2
実質6枚ドロー。ハプウからデデンネにつながるカードを持ってきてガシガシ回していくことが多いです。

エリカのおもてなし 1
相手依存ではありますが、盤面を広げるデッキに対しては大量にドローができ、リーリエ以外のドロー系サポートが欲しかったので採用。

グズマ 3
ベンチに控えているTAGを出来るだけ早く前に引きずり出したいので3。4は多かった。

アセロラ 1
非GX戦で光る一枚。特にカラマネロ系統との対戦では使えるのと使えないのとでは楽さが違う。

●グッズ

ハイパーボール 4 ミステリートレジャー 4 ネストボール 2 
ボール配分はこれがしっくり来ました。

こだわりハチマキ 2
てんくうのさばき300、ジャンピングバルーン210・270、ジェットピアス210など重要な打点を出すために採用。

Uターンボード 1(エンテラー)2(シャント)
逃げゼロを作り出すために採用。

ポケモン入れ替え 2(エンテラー)
前で生き残ったミュウミュウを下げたり、スタートした逃げエネが重いポケモンを下げたりするために採用。枚数はボードの採用枚数などと相談で。

ぼうけんのカバン 1
道具サーチが当たり前のように強い。使わないボードやハチマキをコストとして持ってくることも。

リセットスタンプ 2
二枚とも使う試合はあんまり無いですが、ハプウやデデンネで落ちるので二枚。TAG戦では速さが大事なので意外と切ったりします。

●スタジアム

トキワの森 3
激つよスタジアム。無人が入ってそうなデッキに対しては大切に扱いましょう。

●エネルギー

超エネ 5 悪エネ 2
ギリギリの枚数だけ採用。悪エネはサイド落ちケアで二枚となりました。

ダブル無色エネルギー 4
四枚使うので。

各マッチアップごとの立ち回り

対レシリザ
基本的に有利です。先攻の場合はミュウミュウにダブル無色をつけてマーイーカを並べるのを狙いましょう。無理なら基本エネでもいいですがその場合はてんくうのさばきを打つのにイカが二体必要なので注意が必要です。先攻2ターン目には相手のTAGを殴りにいきましょう。後攻の場合は相手の手張りカキに対してテテフのエナジードライブで対処します。そのままテテフが倒された場合に裏のレシリザがあまり育っていなければミュウミュウのエナジードライブで倒しに行きます。二体目のレシリザが6エネダブルブレイズと言う前にてんくうのさばきかジャンピングバルーンで倒せば大丈夫です。

対ミュウミュウ系統
系統にもよりますが、炎ミュウミュウは五分から有利で竜ミュウミュウやゴッドパーフェクションは五分から不利という認識です。相手側の展開にGXが必要なのでジャンピングバルーンで倒せることを念頭に置いてください。こちらがミュウミュウで技を撃った返しにチルタリスGXやラティオスGXの技を撃たれる可能性があるのでその場合はテテフのエナジードライブやギラティナで負荷をかけましょう。ミュウミュウはギラティナを倒す手段が乏しい場合がある(130を出すのが難しい)のでそこをつけば大丈夫だと考えています。

対ピカゼク
ゼラオラ型はジャンピングバルーンで余裕です。ジラーチ型(うおん邸ピカゼクなど)はマーシャドーで回されてあまりGXが並ばないのでてんくうのさばきを準備せねばならず、少し不利です。たまにエナジードライブで6エネピカゼクを倒せたりします。

対三神(オルタージェネシス)
基本的には先殴りを目指します。相手の2エネオルタージェネシス宣言後にこちらがミュウミュウでホラーハウスを宣言すれば相手は何もできず後続も育たないのでそのままこだわりハチマキてんくうのさばき300で倒せればテンポを取れます。ケルディオGXを採用している型にはギラティナを用意するかケルディオを無視しTAGと非GXを倒してカオスオーダーでサイドを6枚取ることを狙いましょう。

対レシゼク
ジラーチ型(CL東京でかっちょ、しんちゃんが使ったような型)は270ダメージを出せるスピードが早いので先攻ゲーになりやすいです。
アーゴヨン型はワンパン体制が整うのが遅い傾向にあるので先にこっちから270を飛ばせますがアーゴヨンにワンパンされる可能性も頭に入れながら戦ってください。

対メルカリ
抵抗もあってミュウミュウで殴る場合は少々厄介な相手ではありますが、ジェットピアスやてんくうのさばきといった高打点を連打すれば勝てない相手ではないと考えています。相手が非GXを出すまではアゴアクジを隠しておくとメルカリと非GX(ゲノセクトやネクロズマたそがれのたてがみなど)を倒してサイドを4枚取ってカオスオーダーで決めることができます。

対TAGTEAMに関してはてんくうのさばきorジャンピングバルーン→ホラーハウス→てんくうのさばきorジャンピングバルーンでTAGTEAMを2体倒して勝てる場合が多いのでこれを目指します。サブプランとしてサイドを4-5枚取った後にカオスオーダーで勝ちというものもあるのでこの2つのパターンを念頭に置いてプレイしましょう。

対ゾロアーク系統
アゴアクジとメガミミプリンを酷使します。順番としてはアゴアクジ→メガミミプリンという順番がもっとも勝ちやすく、どちらかでサイドを4枚取っしまえばほぼ勝ちです。ゾロアークを倒すのに拘りハチマキが必要なので注意して下さい。たまにメガミミプリンや拘りハチマキがサイドに落ちる場合があるので最悪カオスオーダーを先に使ってメガミミプリンや拘りハチマキを回収することがあります。キャットウォークを発動させずにサイドを2枚取れることにも注目です。相手の練度によってこのマッチアップの有利不利は変動します。

対カラマネロ系統
デッキ制作過程でも書いた通り、アゴアクジをガシガシ使うわけですがアゴアクジで最低サイドを4枚取ることを考えて下さい。残りの二枚はゲンミミかテテフで取りに行きましょう。アセロラをアゴアクジに使えれば勝ちは目前です。このデッキはジラーチGXがなくミュウミュウの弱点を突かれてしまうので、展開できそうなハンドならデデンネやテテフでスタートすることもあります。

対フーパ系統
ブラッキーフーパは一生ギラティナでシャドーインパクトを撃ちます。最後にカオスオーダーで〆ましょう。アローラペルシアンGXはテテフとギラティナで戦います。

終わりに

今回のCL東京ではこのデッキは6-3までしかできず、優先権すらとれなかったという不甲斐ない結果で終わってしまいました。反省点としては初期のレシピよりもTAG戦のスピードが落ちたこと、対ミュウミュウ戦のプレイングが甘かったことなどが挙げられます。しかし、非常に面白いデッキではあるので是非使っていただければ幸いです。このデッキや記事に関する質問はTwitterID:@shanto3024までDMなどでお聞きください。ここまで読んで頂きありがとうございました。


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