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【全文無料】三神カウンター

どうも、チームプロキシです。

今回はしんちゃんが11/3の桃屋杯と翌日のシティリーグで、エンテラーが11/9のシティで使用した三神カウンターの構築を紹介しようと思います。

戦績としては
しんちゃん
桃屋杯:個人6−2 (チーム6−2)
シティ:4−2

エンテラー
シティ:3ー2
といった結果になりました。

三神カウンターの特徴としては、ケルディオの性能を信用していないため不採用であることと、それとコンセプト上三神が一撃で倒されても全く問題がなく、序盤の出遅れに対する不安感が相当軽減されたデッキタイプであることが挙げられます。また、カウンター軸のデッキの傾向としてカプ・テテフやデデンネといったハイパーボールから展開できるカードをデッキに入れにくいという事故要素を抱えがちですが、その点を解消した構築になっていて標準以上の安定性は確保されていると思います。

デッキ作成経緯

10月のシティリーグの結果を見ていて最も目立っていたのはオーロットヨノワール系だったかと思います。
しかし次点では特に有力なものが無く様々なデッキタイプが混在し、タッグチーム軸のわかりやすい強みのあるもの以外が増えたなと感じていました。正直ちゃんとした環境予想はたたなかったため、幅広く有象無象のデッキに対して強い三神を使うのが正解だろうという考えが非常に強かったです。

それとは別に、しんちゃんからタッグチーム同士の対戦で初動で上振れてマウントをとった方が勝てるゲーム展開は避けたいという要望がありました。
そのため、カウンター寄りのデッキは組めないものかと考えていました。理論上では環境に多くいるタッグチームに対して、それぞれ弱点をついてカウンターエネで倒せるアタッカーが揃っていること、グズマハラでカウンターエネがサーチできるようになったことは環境的にあっていました。
ただ相手が攻めてくるのを待って弱点のポケモンを用意するだけのデッキでは相手にサイドプランを調整されると不利展開を一方的に押し付けられるため、主軸となるポケモンを探していました。

そうした流れで、カウンターデッキでのオルタージェネシスGXは、昔たまに見かけたカミツルギGX入りのカウンターバレットの大幅上位互換というイメージで、相性がいいんじゃないかと思いついて試して見ました。タッグチームが一体でも盤面に出ていればサイドを2ー4でとって勝てるのは非常に強力です。従来(と言っても最近見ませんが)のカウンターエネルギーを4枚フル活用しなくてはいけないような構築よりも大幅に要求枚数が少なくなります。

役割的には思っていたとおりで綺麗にはまってくれたんですが、それ以上にただただ三神自体が強かったため三神でちゃんと攻撃する選択肢も組み込んで作りました。

デッキ相性

レシリザ  ☆
カラマネロ ◎
ヨノワール ○
ミュウツー ー
三神    ー
ジラサン  ◎
ゾロアーク ○
フーパ   ✕
ラフレシア ✕
エンニュート ○

デッキリストと解説

↑しんちゃん

↑エンテラー

三神 3
対タッグチーム戦は2回他は1回使うためサイド落ち考慮の3枚。

ジラーチ 3
ベンチ5枠を使い切ることが無いデッキなのでとりあえず2体並べておきたいので3枚。

アブソル 2
環境的にジラーチ型のデッキが多いことと対オーロットヨノワールのアタッカーも兼ねているため2枚。この2枚採用が非常に強かったです。

ホワイトキュレム 2
対レシリザ戦で2回使うため2枚。オルタージェネシスが使えれば1枚でも足りるしミミッキュでも代用がきくようになるため、一番最悪の事態だけは切り捨ててます。オルタージェネシス込みでカプ・テテフを倒せるというのも重要。

ミミッキュ 1
対三神用の1枚。相手のオルタージェネシスGXも非常に有効なためこのカードがないと厳しくなると思います。ただ三神はレシリザよりは流石に展開が遅いためサイドから救出するチャンスがあること、自分のオルタージェネシスは確実に使えるだけの隙を貰えるためミミッキュが2枚必要な展開がまずないことからホワイトキュレムと違い1枚で妥協。

ヤレユータン 1
対オーロットヨノワールと対ハンデスLO系用に保険の1枚。基本的にそんなに強く使えるわけではないので特定のマッチアップ以外出しません。

マーシャドー 1
主に対ミュウツー用の1枚。相手の混沌のうねりをトラッシュして自分の無人発電所を無理やり通すために採用。

ネスト 4
これは確定。ハイパーではなくネストです。5枚目が欲しいくらい。

タッグコール 4
これもコンセプトなので確定。グズマハラの使用頻度が非常に高いデッキであり、グズマハラのコストを1枚持ってくるだけでも現物より価値の高いカードになります。このカードの4枚採用によってカプ・テテフ無しの構築での安定が実現しました

鉢巻 1
対ゾロアーク用。環境に多いと想定していなかったため最低限の1枚。

カウンターゲイン 2
コンセプトカード。2枚あれば足りますが、早い段階でサイド落ちの確認が必要にはなるカードです。サイドに落ちているのを確認したうえでゲーム中足りなくなると思われる場合は、カウンターゲインが不要なミミッキュを使うことを考えます。

エスケープボード 2
グズマハラを積極的に使う都合上サイド落ちをケアした上での最低限で2枚。

あなぬけのヒモ 2
このカードは3枚にするか非常に悩んでいました。願い星+1回というのに加え、最終局面で相手のバトル場のタッグチームをベンチに飛ばして非GXのポケモンを倒せば勝ちという状況が今多発するため、最後の詰めのカードとして非常に有効でした。(カラマネロ系のデッキを想像すると分かりやすいかと思います。)

カウンターキャッチャー 2
グズマの上位互換カード。ただ想定の上では環境デッキのほとんどのポケモンを一撃で倒せる"つもり"なので過剰な採用はせずこの枚数。

リセットスタンプ 3
カウンターデッキなのでやはり相性はいいです。特に相手のスタンプを流したいです。ミュウツー戦では無人発電所とあわせて使うことを意識します。

シロナ 4
基本のドローサポート。序盤にすることが非常に少ないデッキであるためリーリエではなくこちら。

シロナカトレア 2
タッグコールからドローに繋がるうえに次のターンのサポートまで確保してくれるド安定カード。連発する必要は流石にないのでサイド落ちケアの2枚。

エリカ 2
隙をみて一気に大量のリソース回復ができる爆アドサポート。ただし使うタイミングは限られてはいるため控えめに2枚。

グズマハラ 3
最強。タッグコールとあわせてこっちも4枚いれると流石に余ったので3枚。

マオスイレン 2
対タッグチーム戦以外でカウンタープランではなく三神2体で戦うのを補強するカード。使わないマッチアップではタッグコールで持ってきてグズマハラのコストにします。

無人発電所 3
対ミュウツー戦用のカード。他のマッチアップで適当に使っても勿論強い。グズマハラでサーチできるがスタジアムの貼り合いを想定して少し多めの3枚。

水2 鋼2 カウンター3 レインボー4
手張りで2ターン目にオルタージェネシスが使えるようにできるだけ水・鋼にならないエネルギーは入れないことに。カウンターは2枚絶対に必要なためサイド落ちケアの3枚。アルティメットレイで2体目の三神をギリギリ用意できるだけの基本エネと、序盤のグズマハラでサーチしてオルタージェネシスを確定で使うための特殊エネを入れること、サイドが負けていなくても他のアタッカーを起動させられるためのレインボーエネと考え、この配分になりました。

エンテラーリストの変更点

三神1 → 黄昏ネクロズマ1
サナニンフ対策にネクロズマを入れたいという理由で採用を考えたところ、対タッグチーム戦以外の全ての対面で弱点をつかなくても最終局面に限りワンパンできるアタッカーとして機能するため、三神の3枚目の代用となり得ることに気づいたためこの変更に。

鉢巻1 → 隠密フード1
そもそも有利であるゾロアーク戦を意識するより三神ラフレシアの流行を意識した方が良いという環境読みでの変更。

カウンターキャッチャー1 → あなぬけのヒモ1
特定のポケモンを狙って呼び出す必要がある盤面が少なく、あなぬけで相手のサイドプランを崩すだけで十分に強いという体感から。

無人1 → トキワ1
無人を3枚フル活用するマッチアップが特に無く、グズマハラの有用性をより高くするため(グズマハラでエネルギーを2枚確定サーチするため)に変更。

各マッチアップでの立ち回りと注意点

正直ゲームプランは非常に分かりやすいものとなっているため、この項での記載事項は少なくなります。全体面において最序盤はオルタージェネシスGXを狙います。

対レシリザ
とにかく三神を絶対に2体出さないことです。最悪オルタージェネシスの前にダブルブレイズで倒されても大丈夫です。ホワイトキュレム(とミミッキュ)でカウンターしましょう。

対カラマネロ
初動のオルタージェネシスすら阻止できるカラマネロの構築は現状ないと思います。三神を2体出す必要がないです。あとはアルティメットレイ、シャドーシーカー(アブソルのワザ)で非GXを3体倒せば勝ちです。オーロットヨノワール、ガブギラ、ウルネクは全部倒せるカウンターポケモンがそれぞれ入ってます。ミミロップは倒せませんが問題ないかと思います。

対オーロットヨノワール(カラマネロ不採用型)
対カラマネロとほぼ同じです。ヤレユータンは早めに出してしまって大丈夫です。アブソルが1枚サイドに落ちていた場合は出すタイミングが難しくなります。

対ミュウツー
ミュウツーに対して特に有効なアタッカーがいないため、引けているアタッカーを使うだけになります。選べるならカウンターゲインが不要なミミッキュ、ベンチのテテフを倒せるキュレム、相手の盤面の状況次第で刺さりそうならアブソル、といった些細な違いはありますが大まかなプランに違いはありません。とにかく無人発電所とスタンプを通すことです。マーシャドーを大切にしましょう。

対三神
こちらは盤面に三神1体以外には非GXしか出さないわけですが、それに対する遂行速度が他より早いため少しシビアになります。相手の非GX1体と三神を倒して2-4のサイドプランで素早く勝つことを目指しましょう。先に攻撃できれば相手の三神を2回攻撃して倒すのも有りですが、後手にまわった場合はミミッキュを使いましょう。

対ジラサンピカゼク
普通に殴り合って負けることは無いのでタッグボルトで盤面が崩壊しないことだけを意識しましょう。

対ゾロアーク
原則カウンタープランを使わなくても勝てる相手ですが、ベンチにテテフがいる場合に一度だけカウンターを挟むのが有効になる可能性も頭に入れておくくらいです。

対エンニュート
余計なポケモンを出さないことだけです。

対戦レポート

11/3 桃屋杯
予選
1戦目 エンニュートLO 後攻 負け
フリーザーGX対策のためにアルティメットレイで後ろに加速しつつ、ハンデス対策にヤレユータンまでしっかり用意し、エネなしのポケモンが前に縛られてもいいようにマオスイレン、タッグコール、あなぬけのヒモをきちんと残しておきました。
しかし、ハンデス後にさいはいで引いた3枚がどれも消化すら出来ないハズレ札(ホワイトキュレム、カウンターキャッチャー、カウンターキャッチャー)で前のポケモンを逃がすことが出来ず、そのまま山札を削られ続け、入れ替えカードを全てトラッシュに置かれてしまったために、投了しました。

2戦目 ゾロペル 後攻 勝ち
お相手ガン回りで初手ウツギ博士のレクチャーで並べてエンドに対し、こちらは三神に手貼りすら出来ない下振れムーブ。
仕方ないのでマオスイレンで無理やり回復しつつ、3ターン目にオルタージェネシスGXを打ち、4ターン目にこだハチアルティメットレイで前のゾロアークGXを倒してサイドを3枚取ります。
このデッキはこだハチが1枚しか入っていないため、2体目の三神が相手のGXをワンパン出来ず、不利な戦いになることが多いのですが、お相手がアセロラを引けず、そのままごり押して何とか勝利しました。

3戦目 ウルネク 先行 勝ち
チーム桃屋の頼れるリーダースリメ君との1戦でしたが、お相手がほとんど毎ターンドローゴーだったので、普通にオルタージェネシスGXから殴り続けて勝利しました。

4戦目 オロヨノワギラマネロ 後攻 勝ち
相手のジラーチを制限するためにアブソルを置きながら、三神にしっかり手貼りをするというこのデッキの基本プレイングを貫いて勝利しました。
基本を徹底すれば対カラマネロは、後半のハンデスに備えてヤレユータンを置くこと、めつぼうのひかりGXによるサイド複数枚取りを防ぐためにジラーチを2体以上同時に置かないこと、デプスボムがあるので中途半端にテテフGXなどを取ってサイドを3枚にしないことなどを注意するだけで大体勝てます。

5戦目 三神ケルディオ 後攻 勝ち
後攻を取ってしまったために、何とか相手のテンポを遅らせようとアブソルを2体並べながら、あなぬけのヒモで後ろのジラーチを引っ張り続けます。
一回目はポケモン入れ替えを使われたものの、二回目は入れ替えることが出来ずにそのままエンドをしてくれたためにそこでこちらが先に殴りだすことが出来、そのままジラーチと三神を倒して勝利しました。
チームとしても4勝1敗だったため、そのまま決勝トナメへ進出出来ました。

決勝トナメ
1戦目 オロヨノワギラマネロ 先行 勝ち
お相手が事故っていたので、しっかりアブソル立てながら三神で殴って勝利しました。

2戦目 オロヨノワギラマネロ 先行 負け
あのくりちゃんねるの人気プレイヤー、世界のヤマモトこと、わるやどさんとの対戦です。
基本的には予選4戦目で書いたことを意識して、プレイしてました。
途中、突然出てきたゲンミミに三神をワンパンされてしまうものの、しっかりとアブソルで返します。
ヤレユータンもしっかり置いたし、勝ったなガハハと笑っていたところで、相手のグズマヤレユータン&ナイトウォッチャーでハンドのドロサポを2枚とも削られるという想定外の事態に。
それでもあなぬけのヒモ+カウンターポケモンやアブソル+グズマハラなど当たり札が大量にあり、またジラーチも盤面にいたので流石に勝てると思っていたのですが、そこから何も引かずに負けました。

3戦目 うおん邸ピカゼク 先行 勝ち
うおん邸ピカゼクは本来速度的に勝てる相手ではないのですが、お相手が事故って何もできなかったために勝利しました。
通常のジラサンピカゼクならまだしもうおん邸ピカゼクは本当にしんどい相手だったので、この1勝はラッキーでした。

というわけで桃屋杯は個人戦績6-2のチーム戦績3位でした。

11/4 シティリーグ大阪シーズン1
予選
1戦目 レッドパーフェクション 後攻 勝ち
初手からやぶれかぶれされてしまい、サポートが1枚もないハンドになってしまうものの、ネストボールでヤレユータンを呼びながらなんとか三神にエネを貼る行為だけは出来ました。
オルタージェネシスGXさえ言えれば、あとはタッグ1体と後ろの適当なポケモンを1体倒せば勝ちなので、その通りに進めて勝利しました。

2戦目 ミカルゲ三神 後攻 負け
お相手はCL京都準優勝のタケトさん、間違いなく格上の方ですね。
順当に先にオルタージェネシスGXを言われてしまい、そのままマウントを取られて負けました。
対三神で相手に先行を取られた場合は、あなぬけのヒモで後ろのポケモンにアルティメットレイを打ってサイドを4枚にしてからこちらの三神を倒してもらい、ミミッキュで三神を取るというプランを取ることが多いのですが、ミカルゲのワザだけはミミッキュでコピーしても全然打点が出ないのできつかったです。
また、お相手が戒めの祠を貼った際に自分はすぐ貼り替えたのですが、そのまま放置しておき、HPが下がったところでホワイトキュレムで倒しに行くというプランがあったことに対戦後気づき、悔しかったです。
このプランだったら勝てたというわけでは決してありませんが、相手がミカルゲで殴らないというプレミに賭けるなんていう甘えたプレイングよりは遥かにマシだったと思います……。

3戦目 レシリザ 先行 勝ち
基本通り、オルタージェネシスGXからホワイトキュレムやアブソルで殴って勝利しました。

4戦目 三神ラフレシア 先行 引き分け
ラフレシアを立てられたらほぼ負けなので、なんとか呼び出すためにあなぬけのヒモを探しに行きますが、全く引けずにそのままラフレシアを立てられ、詰みの盤面になりました。
何とか相手が別のポケモンを出すことに賭けて、そのままマオスイレンで回復し続けますが、時間切れになり、両者負けとなりました。

5戦目 オロヨノワギラマネロ 先行 勝ち
後1からクリアビジョンGXを使われてしまい、びっくりするものの、レインボー+基本エネ2枚のアブソルを作ることで何とかケア出来て勝利しました。

6戦目 ジラサンピカゼク 先行 勝ち
お相手がカプ・コケコGXスタートだったのでGXワザで三神が倒されないことだけを意識して、アルティメットレイであえて加速しないなどといったプレイングを取りました。
このデッキは元々アルティメットレイの加速はおまけ程度にしか考えていないので、仮にお相手が上振れてエレキパワーを4枚引くなどしたとしても、オルタージェネシスGXさえ言えていればそこから十分巻き返せます。
今回は、そういった上振れもなかったために普通に三神で殴り続けて勝利しました。

というわけでシティリーグの結果は4勝2敗の37位でした。

あとがき

シティリーグで結果を出すことが出来なかったのは残念ですが、現環境では非常に強いタイプの三神だと思います。
このデッキを初めて回したのは桃屋杯前日の深夜2時でしたが、そんな練習不足な状態でも勝ち抜けるだけのデッキパワーとプレイングの簡単さを併せ持っています。
「シティリーグが控えているけど何使えばいいかわからない……」という方は、是非一度組んで回してみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました!!

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