JICAインターン日記#1

JICAのインターンでボリビアに来てから2週間経ち、いろいろなところに連れて行ってもらいながら「国際協力」とは何かを考え続けています。
今日は、研修中に習ったこと、ここで聞いたことを紹介します。

  • 毎日肉、揚げバナナ、米、キャッサバ、たっぷりの砂糖入りのフルーツジュースしか摂ってない。生野菜は危ない。これは太る…

  • 内陸国のため魚は川魚だが、畜産や農作物が盛ん。日系コミュニティが日本の野菜を作っているため市場でもよく見かける。

  • コカの葉っぱを片っぽのほっぺたに溜めて、1時間くらいかけて咀嚼する(集合写真の男性陣にご注目👀)コカは街中でよく見る。コカ茶、コカの葉のアクセサリーなど。

  • 「段差注意」の看板。車のスピード超過を防ぐためにわざと設けている段差。聞くところによると人を轢いてしまったところにあるのだとか。

  • 車はトヨタ、ニッサンはまだよくみる。自転車はほとんどみない。家電製品は韓国製がほとんど。住友がコロナをきっかけに撤退して以降、日系企業はほとんど入ってきていない。

  • ボリビアは日本から戦後移住してきた人たちが作ったサンフアン移住地とオキナワ移住地がある。日系一世の方はほとんど残っていないけれど、二世、三世の人たちは何とか日本語を残そうと努力している。JICAが協力して作った農協、学校、移住資料館などあり。一方ペルーでは日本語を話せるだけで差別対象になったため、日本語が話せる日系の方はほとんど残っていないらしい。あまり知られていないが、戦後政府が中南米への移民政策を打ち出し、JICAが渡った人たちの支援を続けている(今も)。

  • 田舎では国道であっても未舗装のところも多い。中国がガンガン入って工事を進め、道中に工場を立てて拠点にしている。有償協力、しかも中国から機材や人材を送るため、ボリビアには資金も技術も入らず、残るのは負債しかない。未舗装の道は時速最大50kmしか出ないし、雨になったら通れないけれど、舗装されたら時速120kmくらいで運搬できる。ボリビアの犠牲のもとに成り立つ道路でも、農業生産、アクセスは格段に上がるため政府が受け入れてしまう。

  • Bloqueo: 政府に対する不満や抗議があると頻繁に国道をタイヤとかで道路封鎖をする。国道が全ての足になっているので、封鎖をされると農作物、ガソリンが入らずインフラが停止する。

  • サンタクルスは反政府であるが、政府が無償で家を建てることによって住民の票を「買う」。建てられた家はcasa de azulと呼ばれ、売ることも貸すこともできない。青い屋根には大統領の名前がある。

  • 深刻なドル不足。外貨準備金が減少して経済に大きな打撃。1$=6.9bs.(ボリビアーノス)の固定相場制が崩壊。街中では1$=8.4bsまで上昇。

(その他)

  • ウルグアイに第二のパナマ運河を作ろうという話がある。100kmほどの陸地を切り開くための用地取得が難点。日本もかつて関わっていたが撤退。その後韓国、中国が関わるようになったが、JICAの調査書をそのまま使っているため抗議したらしい。

  • 中南米は基本的に反米のスタンス。一方大統領が軒並みガンに罹っているらしい。まさかアメリカに行った時に…という都市伝説。

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