二次創作の推しから裏切られて関係を全て断った話

推しは一般人

これはアイドルや俳優、配信者やプロのイラストレーターとか有名人ではなく、趣味で絵を描いているフォロワーが数千人いる一般人の絵師が推しになり、4年間ほいほい貢いでいたらある時貢いでいたグッズをメルカリに転売されていたことを知ってショックで病んだ話。

それまでの自分

5年前、刀剣乱舞をダウンロードして始めた。
推しの声優さん達が声を担当しているキャラもいたし、実写映画化されたり、昨年末にはミュージカル本丸が紅白に出たり、色々話題になっていた。
いい機会だから始めてみようと思った。
初めに選択するキャラは誰がいいかよく分からなかったので、当時のフォロワーさんの推し声優さんが声を担当した加州清光にした。
自分の推し声優さんのキャラは初手では選択不可能だった。
推し声優さんのキャラが全然来ず、途中で投げ出しそうにもなったがなんとか頑張った。
推し声優さんのキャラが来た時には本当に嬉しかった。
キャラ同士の関係性や史実を調べてみたり、ミュージカルも舞台も見始めた。
それまで、声優さんの音楽活動>声優さんが出ているアニメイベントだったのが、舞台とゲームとそのグッズと二次創作の本やアクセサリー>声優さんの音楽活動になり、ついには舞台とゲームとそのグッズと二次創作の本やアクセサリーだけ追いかけることにした。


1人目の推しとの出会い

年末に紅白を見ていると、TwitterのフォロワーさんのRTで綺麗なアクセサリーの画像が流れてきた。
紅白出場記念か何かのプレゼント企画だったと思う。
紅白を見終わってカウコン、CDTVに移り、ふと先程のアクセサリー画像の事を思い出した。
フォロワーさんのRTから辿り、ツイート主を見にいった。
さっき出ていた人達が出ている舞台の原作ゲームのキャラモチーフのアクセサリーか、凄いな…これさっき出ていたあのキャラかな?と画像欄を見て感嘆し、フォローした。
刀剣乱舞を始めてからは、いつかイベントに行き、推しキャラのアクセサリーを手にしたいなと思うようになった。
廃盤になったパーツがきっかけで、そのアクセサリー作家さんと交流するようになり、相互フォローになった。
イベントに行き、アクセサリーをお迎えし、お菓子やパック、入浴剤の差し入れを渡す、誕生日にそれぞれおすすめのコスメやアクセサリーを送り合う、そんな関係だった。
途中から制作アシスタントとして作家さんのお友達の絵師さんが作家さんの仕事場に住むようになった。
コロナ禍に入って、当時医療関係に勤めていて職業柄殆どイベントに行けなくなってからは、作家さんと絵師さん2人分の差し入れを仕事場に送るようになった。
Twitterで絵師さんとも話すようになり、絵師さんの本も買うようになった。
いつしかアクセサリー作家さんより絵師さんとのやりとりが増え、推しの絵師さんになった。



関係の変化

それまで作家さんの言うこと全肯定マンだったのが、舞台に対する考え方の違いから少し距離を置こうと思った。
推しの舞台を絶対に観たい気持ちは分かる。
でも、二次創作のアクセサリー何でも作るからチケットくださいは絶対に違うと思う。
『高額転売』や『大量のグッズとチケットの抱き合わせ』や『ほしいグッズを定価で譲ってくれた方に譲ります』と同等に見えた。
刀ミュは衣装等のグッズ化して二次創作で販売できない。
作家さん自身も舞台の二次創作は出来ない、しないと言っていた。
なのに、舞台に行きたいから、自身の作るアクセサリーと引き換えにチケットがほしいと言った。
フォロワーの中に同じキャラ推し、俳優さん推しがいる前で堂々と『私はどうしてもチケットがほしいからズルします』と公言できる作家さんも、アクセサリーほしさにチケットを差し出したフォロワーも、怖いと思った。
何でオープン垢でそんなことが言えるんだろう。
DMとか見えないところでこそこそやりとりして誰も気づかないならまだいい。
実際に自分もチケットを譲ったお礼としてアクセサリーをもらったことがある。
ちゃんとアクセサリー代払いますと言ったがお礼なんでとお代は断られた。
その分、差し入れとして還元していた節もある。
その公演は、地方公演がなくて公演日や座席数も多くない、推し声優さんが声を担当したキャラが主演で、演じている俳優さんも一番気になっている方だった。
推しになりきる前に推すことを諦めた。
作家さんと同じ人が推しだったら毎回こんな嫌な思いを抱えないといけないのかと思うと推す気になれなかった。
譲られたチケットでどれだけたくさん観に行けたかを自慢気に2.5垢で語る作家さんが気持ち悪い存在に見えた。
作家さんも信者のように持て囃すそのフォロワーも、見ていたくなかった。
相互フォローをブロ解して新しい垢を作り、片道フォローのいちファンに戻った。
見たくない時にはすぐにフォローを外したり、ミュートに出来る、そんな距離感でいることにした。
それまでやりとりしていた垢は、元々フォローしていた声優さん推しの友人数人以外全てフォローを外して鍵垢にした。
新しい垢ではRTやいいねを含めてほぼ反応せず、やりとりしていた鍵垢のみ、たまにDMでやりとりするようになった。
アクセサリーは相変わらず好きだし、作家さんも嫌いにはなりきれない為、頻度は減ったが交流は続けていた。
作家さんとのやりとりが減った分絵師さんとDMすることが増えた。


新たな推し

作家さんの制作アシスタントをしている絵師さんは聞き上手で話上手だった。
そして、推しがたくさんいた。
比較的コラボやグッズ販売の開催地になりやすい都市に住んでいた為、アニカフェやコラボ販売が決まればDMで絵師さんに知らせ、推しが出たら差し入れとして送っていた。
いらないとは一切言わず、『えええ…そんな…本当にいいんですか…ヴヴヴ…ありがとうございます』をバリエーション豊かに変形させた口癖が常だった。
絵が好きで尚且つ推しCPも描いてる推し絵師さんだったから、全然いいですよ!で何でもポンポン送っていた。


誕生日プレゼント

誕生日プレゼントとして推し公演出演キャラのアクスタを送ったことがあった。
出演キャラは全員で8人。
すでに過去販売されたキャラが6人、他2人が一部店舗で先行販売中だった。
8人中絵師さんの推しは2人。
アクスタは1人につき3種出ている。
2人分は3種、残り6人は1種ずつ探すことにした。
先行販売店舗で推し2人の内1人は3種、もう1人は1種、他6人中1人を見つけた。
現時点で手に入った5つのアクスタと他1つ別のアクスタを、推しキャラカラーのお菓子と一緒に送った。
そこからは地獄だった。
再販予定がないアクスタをフリマアプリで探しつつ、明確な販売開始日が分からないアニメイトの垢数個を毎日張り込んだ。
入荷ツイートがされた日にはアニメイトに急行し、1種をゲット、次の日別店舗に開店前から並び、開店直後から他の人とラス1を掛けた旗とりゲームをして無事に確保、概念ハンドクリームと共に送った。
残りの5人も見つけ次第落札、届いたら都度イベント時に差し入れと一緒に渡したり仕事場に送った。
発売から1年以上経っていた上、公演後人気が出て一部かなり高額になっているキャラもいた。
最後の1人を送る時、その公演で印象に残った場面に似たデザインの紅茶と推しの名前の一部が入ったお茶、それぞれのキャラの名前が入った羊羮を一緒に送ったらめちゃくちゃ喜んでくれて、全て並べた写真をツイートし、アクスタはその後も度々遠征等のツイートにいた。


誕生日プレゼント②

前年に入手困難なアクスタセットを送った為、それに匹敵する誕生日プレゼントがなかなか思いつかなかった。
今思い返すと本当に盲目で自分で自分の首を絞めていたと思う。
作家さんの影響でデパコスにハマっていたこともあり、その年は推しの概念カラーコスメにした。
作家さんから絵師さんのパーソナルカラー予想を聞き、ゲームやグッズでカラーを確認しながら今季コレクションやブランドサイトからそのカラーを探す、地道な作業。
シングルアイシャドウ、アイシャドウ2色パレット、カラーマスカラ、ネイル。
値段そっちのけで推しの概念カラーを探しまくった。
お渡し予定が久々のイベント遠征もあり、途中にご茶屋でテイクアウトドリンクの代行と出た推しのコースターをそれぞれ差し入れにした。
ダブっていた推しのコースター残り2つは買い取りでお譲りした。
概念カラーコスメもとても気に入ってもらえた。


ファンから太客へ

その後もCDや円盤特典のブロマイド、にご茶屋のクリアファイル、代わりに買いに行ける所はほぼ行き、殆どを差し入れとして送っていた。
限定販売だったマグカップが欠けて落ち込んでいた時は新品を探して送り、原稿の進みが悪い時、何かしら落ち込んでる時など、原稿の尻叩きだなんだと理由をつけては差し入れと称してデパ地下菓子やグッズを差し入れしていた。
平均月一、多い時は月に2、3回送っていた。


雲行きがあやしくなる

様子が変わったのが3年前。
7月のイベントで新刊とグッズの代行をした。
絵師さんが急遽自分のスペース以外で売り子をすることになり、代行品は直接渡せず絵師さんのスペースにいた売り子さんに渡した。
代行分の代金は後日時間のある時に振り込んでもらうことになった。
原稿や制作手伝いもあると思うので、時間がある時で大丈夫とは言った。
その後もちょくちょくDMでやりとりをしていた。
代行費はまだ振り込まれていない。
11月に入った。
隣県でPOP UPショップが開催され、ショップに来ていることを伝えたらグッズの代行を頼まれ、送った。
7月分と合わせた代行費が1万を超え、グッズが手元に届いてからも振り込みはされず、絵師さんがイベントに遠征しているツイートを見て痺れを切らし、少し強めに振り込みがどうなっているか聞いた。
振り込みはその日の内にされたがさすがに1ヶ月位はやりとりを控えた。


2回目の不信感

次の年。
らぶフェスのグッズ販売が、通販だと公演初日に間に合わず、最速で手に入れる方法が店舗販売だった。
自分も絵師さんもそれぞれ住んでいる場所の近くの店舗販売に参加してた。
自分は運良く推し公演のキャラが6人中4人まで自引き、残り2人の内1人は店舗近くで交換を探して見つかった。
対する絵師さんは、初日に出演する最推しが出ず。自分が購入した中に絵師さんの最推しがいたので、絵師さんの引いた自分の推し公演の残り1人と交換する事になった。
絵師さんは初日に参加する為前日には遠征で仕事場を離れると聞いたので、それに間に合うように送った。
遠征時の列車でアクスタと一緒に出発ツイートしているのを見て、こちらも嬉しくなった。
自分の方は、初日から1ヶ月後に参加だった為、原稿も忙しいだろうしその日までに送ってくれたらいいと言っていた。
結局アクスタは送られてこず、自分の参加する日がきた。
最後の望みを掛けて、早朝から現地物販に並んだがブース手前まできた時売り切れが告げられた。
ショックだった。
絵師さんからも何も連絡はなかった。
それでも祭だし楽しまなきゃと公演中はアクスタの事を忘れて楽しんだ。
ソワレは作家さんと入る予定だった為、マチネ後合流し、昼ごはんを一緒に食べる事になった。
その時、行きしなにアクスタ持ってくるの忘れたと言っていたと聞いた。
本当に軽い感じで悪気なく言っていたそうだ。
交換してもらうはずのキャラは、推し公演の中で一番好きなキャラだった。
思わず自分も行きしなにアクスタと写真取りたかったと作家さんに愚痴ってしまった。
おそらく作家さんが絵師さんに連絡したんだろうと思う。
直後に謝罪のDMがきた。
その後、現地で急遽交換を探したそうでアクスタはソワレ前に受け取れた。
後日、もう1つ同じキャラのアクスタも送られてきて、この件に関しては水に流そうと思った。
でも、次あったらさすがに無理、とも思った。


推しのメルカリ垢を知ったきっかけ

初めに見つけたのは、絵師さんが限定販売のクリアファイルを買わずに後悔しているツイートをした時だった。
ほしいグッズが出ると無言でRTかRT後に『ほしいほしい』や『ああああ』とツイートする。
グッズのRTはさながら絵師さんのほしい物リストだった。
ためしに検索したら1つだけ出品されていた。
しかし、すでにコメントがつき、専用になったところだった。
コメントしていた垢のアイコンに既視感があった。
誘われるままその垢の出品を覗いた。
見たことがあるグッズが多数あった。
見たのは全て絵師さんのツイート内だった。
発送地も現在住んでいる県名、名前も本名の一部だったので本人だろうと確信した。
自身で手に入れたなら自分が動くことはないなとその後、その垢のことは忘れた。


下に見られていると気づきはじめた

らぶフェスが開催された年の年末、DMMスクラッチで祭のグッズが出ることになった。
C賞に祭の衣装がモチーフになったリボンがあった。
自身で着けるより、わんぱくやもちに着けた方が可愛いし、ぬいと一緒に推し活しているみたいで楽しいかもと思い、C賞が出るまで頑張って引きまくった。
スクラッチの進捗は絵師さんとDMで話していた。
全く上位賞が出ないと嘆く絵師さん。
対して自分はいくつかリボンが出て、その中に絵師さんの推しがいた。
推しが出たので届いたら送ることを伝えた。
下位賞も絵師さんの推しが出た為、下位賞はいくつか交換することになった。
ほしいリボンが4キャラ分あった為、その後もスクラッチは引いた。
上位はリボンが6つ、カレンダーが4つになった。
交換でほしいキャラ全て揃った。
絵師さんも、残りのほしいキャラ分は買い取りで手に入ったそうだ。
年始早々、コロナに罹患してホテル療養した。
ちょうど1月下旬に舞台の観劇予定で行けるか不安があった。
無事ホテル療養も終え、体調も戻っていた為舞台を見ることが出来た。
絵師さんも遠征で舞台を観に来ていた為、久しぶりに会い、一緒に食事した。
その時にそれまで交換で絵師さんから発送されていなかった分をいくつか受け取った。
直近で交換約束していたカードだけなかった。
交換約束の存在事態忘れてそうだったが観劇の邪魔はしたくなかったので、黙っておいた。
帰ったら、公演期間が終わればそのうち気づくと思っていた。
そんな日は来なかった。

初めて2.5の推しができた

次の公演で初めてミュの推しができた。
歌がうまい、顔がいい、ふとした時の表情がいい。
初日の配信だけで心奪われた。
購入したランダムグッズから推しが出て、1日中にこにこしていた。
絵師さんにも推しができたことを報告した。
とても喜んで話を聞いてくれた。
公演中盤から追加グッズの販売があった。
通販もしたが迷わず店舗販売にも並んだ。
時間は並んだ順ではなく箱から引いた整理券の時間帯順だった為、比較的早めの時間が引けてほっとした。
購入後、開封式をDMで絵師さんとした。
絵師さんは追加販売の推しのブロマイドを友人に代行依頼したそうだ。
ランダムグッズはクリアカードと缶バッジ。
絵師さんの推しは出た分全て送った。
ブロマイドもDMで絵柄を写真で送った。
絵柄を見て、推し以外のブロマイドも代行頼めばよかったと絵師さんが言っていたので、自分の追加分購入も兼ねて後日再度店舗に行き、ブロマイドも送った。
クリアカードも缶バッジも即日完売だった。
隣県店舗で再入荷のツイートを見て、仕事終わりに買いに行った。
追加分も絵師さんの推しは全て、追加でほしいと言っていたキャラも最終的に1人は2セット、1人は1セットずつクリアカードも缶バッジも送った。
千秋楽の配信時にグッズとうちわを並べて絵師さんが応援のツイートをしていた。
送った推しは全てあった。
でも、1セット分だけ送ったキャラはどこにもいなかった。

下に見られていると気づきはじめた②

その年の誕生日プレゼントはわんぱくのぬいぐるみにした。
自分と絵師さんで同じキャラ1体ずつ、イベントに持参して自身でどちらがいいか選んでもらった。
イベント後、コラボカフェにわんぱくと一緒に参加しているツイートを見て喜んでもらえたとほっとした。
イベントの次の日、予てより行きたかったフラワーパークに行った。
色とりどりの花を見て、ご当地ソフトクリームを食べ、帰りにお土産を買った。
わんぱくにも使える前髪クリップとぬいぐるみ2種とパック。
ぬいぐるみは公演で絵師さんの推しが演じていたキャラの概念として少し前に話題になっていた。
帰宅後絵師さんと作家さんにお土産を送った。
DMMスクラッチのらぶフェスグッズが届いた。
絵師さんに連絡し、送る旨を伝えた。
絵師さんからも交換のグッズを送ると連絡があった。
絵師さんから、自分が持っているわんぱくと同じキャラのリボンを手に入れたから送ると言われた。
そして、なぜか誕生日プレゼントで贈ったわんぱくと同じキャラのリボンをなんとかしてもらえたらと言われた。
意味が分からなかった。
まず前提として、絵師さんの推しキャラのリボンをすでに送っている。
送ったキャラとの交換でリボンをくれるわけではなく、これで交換を探してほしいとのことなのか。
なぜ、自分が探さないといけないのか。
探してほしいと言われたキャラは、ミュの中でも上位3人には入る位交換が中々決まらないキャラだった。
本当になぜ自分が?とは思った。
しかし、誕生日プレゼントにそのキャラのわんぱくを贈った手前、言い出せない。
悩みに悩んで、交換を探し出して送った。
無事に届いたとの連絡はあった。
推しのキャラと同じわんぱくと並べてリボンを着け、わんぱくの『○○○』をすると言っていた写真はついぞ見なかった。
もやもやした気持ちだけが残った。

決定的な出来事

去年は実写映画の新作公開や、ミュとステともに節目の年で盛大なお祭りが開催された。
グッズもたくさん出た。
ステの方は現地に行けなかった為、通販もしたし買えなかったグッズはメルカリでも探した。
グッズを見ていると、おすすめ欄にミュの同じキャラのグッズがあった。
何の気なしにそのグッズをタップした。
出品者の商品一覧に、見たことがある物があった。
Twitterのある人のツイートで見た。
1回だけ引いたスクラッチの景品、機種交換の時サブ機にする為に一緒に購入した機種。
以前とは名前もアイコンも違う。
でも、発送地は同じ。
そして、商品一覧の一番下が以前から出品しているグッズのままだった。
ほぼ間違いなく絵師さんのメルカリ垢だった。
垢の名前は本名から一字を取ってちゃん付けをし、日本語以外の言語にした時の読み方だった。
グッズ一覧の中に、今まで送ったグッズが多数あった。
缶バッジ、クリアカード、アクリルスタンド、アクリルブロック、ブロマイド、円盤特典のブロマイド。
中でも、推しができたと話した公演のグッズまで出品されていて、めちゃくちゃショックだった。
そのグッズは、千秋楽配信時の応援のツイートにいなかった1セット分だけ送ったキャラだった。
3種ある内で一番高レートで取引されていたクリアシートと缶バッジ1種ずつのセット。
初めて推しができたことを我がことのように喜んでくれた絵師さん。
そんな絵師さんがあげたグッズを転売するはずがない、そう信じたかった。
誰かに違うと否定してほしかった。
セットで出品されていていたクリアシートと缶バッジは別々に再出品され、クリアシートは売り切れになった。
その月はすえひろがりがある月だった。
転売に気づいた時点で公演の2週間前だった。
公演に参加する2日は、作家さんと絵師さん、お2人の友人とチケットの枚数に応じて組分けすることになっていた。
絶対に絵師さんと同じ組になりたくない。
なる位なら、公演に参加しない方がいい。
悩みに悩んだ。
体調を崩し、仕事を休んだ。
作家さんにLINEでどうしても絵師さんと一緒に参加したくないと事情を打ち明けた。
作家さんにも件のメルカリ垢を見てもらった。
十中八九絵師さんのメルカリ垢で間違いないと言われた。
作家さんに2日とも別行動で別々の座席になると言われて心底ほっとした。
公演に参加した2日ともとても楽しかった。
コラボフードも食べた。
作家さんとご友人にはとても迷惑を掛けてしまったので、お詫びの気持ちで推しキャラのアクスタやブロマイドやクリアファイルをお渡ししたり、交換を探すのをお手伝いした。
千秋楽は家で配信を見た。
千秋楽の翌日も、作家さんと絵師さんは現地で遊んでから帰るようだった。
それぞれ別の友人と園内をまわっているようだったが、絵師さんの2.5垢のツイートが『ストレスで吹出物できた』『もう知らん』と不穏になった後、ブロ解されていた。
他の垢も鍵垢になっていた。
その後作家さんから、自分が絵師さんを避けているのに気づいて、そのせいで作家さんが批判されていることをLINEで教えられた。
ちょうど同じ時間に絵師さんが別垢で暴言をはいているのを見て、公演が終わったので絵師さんに避けていた理由を伝えて終わりにすると作家さんに伝えた。
公演が始まる前から、終わったらさよならを言おうと決めていた。
スマホのメモ帳にどう言えばちゃんと気持ちが伝わるか、書いては消して、書き直した。
公演前に伝えると作家さんを含め、一緒に行動する方に迷惑が掛かると思ったから、終わった後にした。
結果的に事情を知る作家さん1人を板挟みにして苦しめてしまった。
作家さんからLINEをもらってすぐ、絵師さんにDMで今まで贈っていたグッズが転売されたことがショックだったこと、ブロ解された2.5垢以外のフォローも全て外して今後二度と関わらないことを伝え、さよならをした。
最後に書いた、『今まで構って頂きありがとうございました』は最大限皮肉を込めたつもりだった。
今まで、誕生日プレゼントを相互にやりとりしたりもしていたが、Twitter以外の連絡先交換はおろか、相互フォロワーにもなっていなかったからだ。

どこまでも自分本位な人

DMでさよならを伝えた後、はじめの内はブロックしてなかった。
言うだけ言って相手の言い分を聞かないのは駄目だと思ったからだ。
しかし、謝罪はおろか、何も返事は返ってこなかった。
メルカリ垢からは転売されたキャラの出品が削除された。
Twitterも鍵を外して何もなかったように日常ツイートをしていた。
さよならをしてから1週間ほとした頃、再度以前渡したグッズが出品された。
1種類だけではあった。
確かに渡したのは約3年とだいぶ前だ。
出品された物の全部が自分が贈った物ではなく2/3だけというのも確かだ。
でも、あれだけもうあげたグッズは転売しないでほしいと伝えたのに、また出品された。
伝えた悔しさは、全く伝わっていなかった。
あまりのショックにまた体調を崩した。

後悔していたこと

2年前に、推しキャラのもちの発売が決まった。
2キャラ中1キャラはBOX購入特典だった為、自分で2BOX予約した。
作家さんと絵師さんそれぞれから、BOXで購入するから日頃のお礼に2キャラとも(作家さんは内1キャラが推しだった為1キャラのみ)贈ると連絡があった。
BOX特典が付くのは本家のみ、アニメイトは特典なしだった。
作家さんと絵師さん共、アニメイトで予約した為特典がつかないと後日謝られた。
自分で2BOX予約したので大丈夫と答えた。
予約していたBOXが届いた。
いつもなら、いち早くもちがきたツイートをしている絵師さんが全くツイートしない。
同じBOX内に絵師さんの推しが3キャラいた。
1キャラは以前にお渡ししたもちと同派だった。
そのキャラは届いたら送る約束だった為、送った。
後日、作家さんからBOX特典でない方の推しキャラのもちが送られてきた。
お礼を伝え、もちと一緒に舞台やカフェに行くようになった。
原作の最推しキャラが新たにもち化された。
もちろん2BOX予約した。
今回からもちマスストア専売になり、1キャラ単位でくじ引きで購入出来るようになった。
1BOXの内自分の推しは2キャラ、絵師さんの推しは3キャラ。
内1キャラは自分の推しでもあり、以前BOXで購入した中の推しキャラの同派だった。
思い切って、絵師さんにそのキャラは手元にいるか聞いてみた。
いないと返答があった。
アニメイトでBOX予約したと聞いていたが、購入してないようだった。
仲間がいないのは寂しいだろうと思い、自分で購入した分から推しキャラを贈った。
自分の推しキャラでもあるから、大切にしてほしいと思っていた。
転売されてから、推しを渡したことを後悔した。

注意喚起のようなもの

再出品に気づいた後、以前から仲の良かった友達に相談した。
Twitter垢とメルカリ垢を友達が見ていてくれることになった。
後で気づいたが、あれほど上位賞が出ないと嘆いていたDMMスクラッチは取引垢でリボンが出ていたことを知った。
何もかもが嘘だった。
我慢の限界で絵師さんの活動垢とグッズ垢、2.5垢それぞれのID付きでことの顛末をツイートし、最後に推しのもちを返してほしいと伝えた。
すぐに絵師さんから返事がきた。
内容は『その後の頂いたものの出品に覚えがない』だった。
最近贈った物とは一切言ってない。
自分が以前何をもらったかすら把握してなかった。
今までもらった物は全て返すからと一旦フォローしてDMでやりとりしたいと言われたが拒否した。
もらった物を把握していない以上、全てが返ってくるはずがない。
これ以上やりとりしたくなかった。
書いた通り返してほしいのは推しキャラ1つのみ、いらないのなら以前DMで書いた通り捨ててくださいと突っぱねた。
終わった後、どうせまたほとぼりが冷めるまで鍵垢にするだろうなと思った。
また迷惑を掛けてはいけないと同時進行で作家さんには絵師さんに対して注意喚起めいたことをしている、これ以上迷惑を掛けたくないので作家さんともお別れすると伝えた。
状況を把握した作家さんからは、事態を把握していたのに多忙で事態のことを後まわしにしていたと謝られた。
このことに関して、作家さんは全く悪くないのに謝らせてしまったことが、本当に心苦しかった。
作家さんは親身になって話をきいてくれた。
聞いてもらい、少しだけ気持ちが落ちついた。
2日後には速達で推しのもちが返ってきた。
作家さんにも戻ってきたことを伝えた。
仕事場が絵師さんと同じな作家さんが、ここ2日は気落ちしたように大人しかったと教えてくれた。
残念ながらグッズ垢でその2日間普通に交換探してお声掛けしていたのを知っていたので、全く同意できなかった。
でも、少しは気持ちが伝わったのかな?と思った。
予想した通り、絵師さんはもちの到着を伝えた後、鍵垢になった。
ああ、やっぱりな、としか思えなかった。
こちらも再度ブロックした。
ようやく終われたと思った。

心が壊れた

注意喚起めいたことをした前日から体調を崩して仕事を休んでいた。
もちも無事に戻ってきたし、週明けからは心機一転、前を向いて頑張ろうと思った。
いつもの時間通りに目は覚めた。
家を出る為、玄関を開けようとした。
その場にしゃがみこんだ。
家を出るのが、人に会うのが怖くなった。
人に会いたくないから、家から出られない。
TwitterやLINE上では変わらず元気に振る舞った。
部屋の電気を付けなくなった。
部屋にある備蓄を食べた。
備蓄がなくなった。
買いに行かないと食べ物はない。
水だけ飲み、食べない日が続いた。
仕事は辞めた。
TwitterもLINEも怖くて見れなくなった。
異変に気づいた家族が部屋に食べ物を届けるようになった。
果物1つを全部食べれるようになったのは年末だった。
カウンセリングに通うようになった。
ようやく日が暮れてからコンビニに行けるようになった。
日中でも外に出れるようになった。
作家さんには急に返信しなくなったことを謝ろうとも思った。
カウンセラーから、止められた。
どこで意図せず絵師さんの情報を得るか分からない、今だと前の状態に戻る可能性がある為止めた方がいいと言われた。


ようやくここまでこれた

友達と久しぶりに連絡を取った。
外に出られなくなってから返信がこなくなり、音信不通になりずっと心配されていた。
会って話しをした。
今日自分と会うまで、言うか言わないか迷っていたと前置きした上で、もちを返してもらった以降も、絵師さんのTwitter垢とメルカリ垢をたまに見ていたと教えられた。
自分がTwitterからいなくなり、一時期連絡も取れなくなって心配だったけど、今日顔を見たら話しても大丈夫そうと思えたと言っていた。
その後Twitter垢はほぼ鍵垢状態で、イベント前日~イベントの次の日辺りだけ鍵を開け、新刊やイベントの告知をし、グッズ垢も直後は鍵垢のまま、ゲーム垢でグッズ交換をしていた、12月のイベント以降はどちらも鍵を掛けなくなったそうだ。
『人の噂も七十五日』をまんま地で行く人初めて見たわと言われてちょっと笑えた。
ようやく笑えるようになった。
もう見なくても大丈夫だよ、と伝えた。


再出発

Twitter垢を作り直した。
誰とも絡まず、好きなことだけをたまに見るようになった。
結局作家さんとは連絡を取っていない。
注意喚起めいたことをした以降に贈られたもち達のお礼も言えずじまいだ。
でも、関わるとどうしても絵師さんの影がちらつくから取らないと決めた。
新しい垢では絵師さんも作家さんもミュートしている。
ミュートにする際、絵師さんが作品をboothで販売開始するツイートが見えた。
去年誕生日プレゼントで贈ったわんぱくがそこにいた。
ためしにメディア欄を見てみた。
贈ったもち達もいた。
注意喚起めいたことをされても全く響いていないんだなと改めて思いながらミュートした。
一応絵師さんからは一度だけ謝罪のようなものを言われた。
ようなものにしているのは、全く謝罪をされた気がしなかったから。
絵師さんの垢をミュートに際、思い立って注意喚起をした前後、それぞれの垢でどうだったかを見てみた。
DMでさよならを告げた後

ゲーム垢で監視されていたと憤り、一人で戦い一人で○ぬと言い出す

注意喚起めいたことをされた後

リア垢で慌て出す

もちが返ってきたことを告げられた後

リア垢で○○○○案件続きで疲れたと言い出す(暴言すぎたので伏せた)

やっぱりあれ謝罪じゃなかったなと思いながらどちらの垢もミュートした。
一生恨みは消えないと思う。
グッズを売られたことが悲しかったんじゃない。
もしかしたら気づく前にも転売されていたかもしれない、まわりの友達に渡されていたかもしれない。
駿河屋とからしんばんとか誰にも知られないように処分してくれたら何も言わなかった。
見えないとこでされる分は全く問題ない。
だって見えないし知らないから。
メルカリを使っているのを知っていた上で、その見つかる可能性のあるメルカリで転売されたのが悲しかった。
少しは隠す努力をしてほしかった。
病んだこと全てを絵師さんのせいにする気はさらさらない。
自分が他の人より心が弱かったせいもある。
今でも絵師さんの推しCPは読めないし、ミュの推しはグッズを見るのも苦痛だ。
現地も、いつどこで会うかもしれないと思うと、当分は行けない。
でも、いつまでも下を向いていられない。
ステにようやく最推しが出る。
下なんか向いてる時間はない。
今まで絵師さんに貢いでいた年5~10万は、これからはちゃんと自分のグッズの為に使う。
推しにブロックされた記事を読んで、ふと思い出して己の黒歴史を書いてみた。
一般人に貢ぎに貢いだ4年間、本当に無駄な時間とお金使ってたな。
今後また誰かに依存しないように己の戒めとして。


一般人に貢いでも何も還元されんから辞めとけ!

同じ金払うなら舞台とグッズだけにしとけ!!

推しに会いたきゃゲームにログインしろ!!!

でもゲームへの課金はほどほどにな!!!!

ちゃんとごはん食べて推しを観ろ!!!!!

見てみろ、自分の推しは今日も顔も声もいい!!!!!!