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びぱマガ 4号(10月)

エンディングまで、泣くんじゃない
コピーライターの糸井重里が手掛けたMOTHERのテレビCMのキャッチコピーだ。泣くんじゃないという言い回しは主人公ことプレイヤーに「最後まで泣かないでやりぬこう、でも最後は泣いていいんだよ。」とはげます言葉に感じなにか成し遂げようするときには必ず思い出す。

俺がナンパアカウントを開設したのが2016年8月。約6年という歳月を寝ても起きてもナンパの事を考え日常は浸食された。失ったものは数えきれない。街に出て声を掛けることに集中するため精神や生活をコンバートした。ある時は数字を追う営業マンのように、ある時は自分の中の欲望と向き合ったり顕在化させるために行う。女と出会って別れる連続にカルマを蓄積させてる気さえした。

諦めてしまった気持ちを抱え、葛藤と矛盾に立ち止まったりしてもナンパ師としての矜持や存在証明を賭けまた街に戻る。そんな破壊と再生を続けていた。別に自分に酔ってやっていた訳ではないが、ただただ走るしかなかった。走っていたのか、走らされていたのかはよく分からない。走り終わった後にそういったことは考えればいいと思っていた。

たまには自分のことを振り返って書いていいかなと思う、本当はもっと理路整然と、その時その時の気持ちというのを残しておきたかったが、感情や記憶の断片についてはツイッターの方が使い勝手がよかったのでそちらに書き殴ってある。

走っている時はその風景のすばらしさや、気持ちというのを表現するのは非常に難しい。大抵の場合息を切らして、足を動かし続けることや、前しか見ることができないから。なので今こうして1人のプレイヤーとしてはキリが付いて止まっている時だから考えることができる。


★★★

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