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おにぎり屋「ぼんご」に行ってきたはなし

 東京の大塚にあるおにぎり屋「ぼんご」に先日行ってきたので、レポートしたい。

 行列が途切れることがないおにぎり屋が大塚あるという話を以前聞いたことがあったが、先日たまたま大塚に行く用事があったのでついでに行ってみることにした。

 17時50分くらいに店に到着した。夜ごはんにはまだ早い時間だが既に結構並んでいた。50人くらいいたと思う。ファミレスみたいに紙に名前書いてから並ぶ必要はなさそうなので、とりあえず列に並んで入店を待つ。
 おにぎり屋だからすぐ店に入れるかと思ったが、1時間待ってもまだ行列が半分くらい進んだだけ。暖かい恰好をしていたがちょっと寒さが応えてきたな。

メニュー 種類が多い
人気の具
トッピング入りの人気ベスト10

 しばらくすると店員さんがメニューを持ってきてくれた。具の種類が多くてどれも気になる。おまけにおにぎりに2種類の具を入れる(トッピングという)こともできるようで悩ましい。どれも美味しそうなので10分くらい考えた。おにぎりの具でここまで悩んだのは初めてだ。
 当日は一人で行ったので具の相談をする相手がいなかったが、後ろに並んでいた初老の男性は手慣れた手つきで具を決めている様子だったので、勇気を出して声をかけてみた。
 「初めて来たんですけど、おススメとかってありますかね」と聞いてみたら、「すじこは定番の具である、トッピングは卵黄と他の具の組み合わせが美味しい、ホッキサラダも好き」などと丁寧に教えてくれた。初対面の若造に親切にしてくださりありがたい。
 すじこのおにぎりはなかなか食べたことがないので気になる。卵黄トッピングは確かに美味しそう。貝は苦手だからホッキサラダはいいかな…などと悩み、結局すじこのおにぎりと、トッピングベストにもある卵黄と肉そぼろのおにぎりを注文することで決定した。
 初老の男性はその後もちょくちょく話しかけてくださった。ぼんごは30年以上前から大塚にあったが、テレビに取り上げられたからなのかここ数年はかなり並んでいる。行列が長いので地元に住んでいるがあまり行かない、酷いときは3時間待つこともあるらしい、などなど。最近できた店かと思ってたから、昔からある店だというのは初めて知った。
 行列に並んで1時間半くらいで、店員さんが注文を聞いてきた。まだ20人くらい並んでいて入れそうにはないが、予め注文聞いて提供早めるスタイルなのかな。すじこと、卵黄肉そぼろ、あと寒かったから味噌汁を注文。
 注文を聞かれて40分くらい経ってようやく入店。途中お茶を出してくれたのはありがたかったが、待ちくたびれた。店内は回らない寿司屋みたいで、カウンター席の前でおにぎりを握ってくれる。
 さっき(40分前)注文聞かれたし、店内に入ったらすぐにおにぎりが出てくるものだと思っていたが、客が入った後に握るようで、10分くらい待つ。

おにぎりと味噌汁 プラスチックに入った黒いものは乾燥した海苔で、味噌汁に入れて食べる

 ようやく注文の品が来た。具があふれ出していて、美味しそう。では、いただきます。
 まずはすじこから。てっぺんの具を包み込むようにガブリと一口。美味しい。醤油漬けされたすじこはちょっとしょっぱいが、その分ごはんの甘みを感じられる。すじこの塊感を感じられて、いくらとは違った食感を楽しむことができる。
 味噌汁を飲んで次に卵黄肉そぼろに挑戦。こっちも豪快に一口かぶりつく。うん、甘辛のそぼろとまろやかな卵黄が良い組み合わせ。卵黄はてっぺんだけではなく中にもしっかり入っていて、食べすすめてもそぼろとのコラボが楽しめる。
 おにぎりを食べ終わった後残った味噌汁を飲んで会計。味噌汁はおかわり自由らしいが、まだまだ並んでいる人が多かったので、少しでも店の回転を良くするために今回は見送り。ごちそうさまでした。

 おにぎりは2個しか注文しなかったが、結構おなかいっぱいになった。一つ一つのサイズが大きいし、具はてっぺんだけではなく中までぎっしり詰まっている。一口食べたがコメしかなかった、みたいなことにはならなかった。コンビニや家で作るおにぎりとは違いやわらかめに握っているのか、食べていくと崩れてくるが、圧縮されていないコメのモチモチ感を味わえる。
 ボリューミーだし味も良く、作り置きではなく目の前で握ってくれるので満足感は高いが、2時間以上待つ価値があるかと言われると個人的にはビミョーかな。もっと空いている店だったらリピートすると思う。大人気店だからといって店を大きくしたり機械化しているわけではなく、一つ一つ丁寧に握ってくれるという点は評価できる。
 味は抜群なので、気になった人は長時間並ぶ覚悟で訪れてみてはいかが(電話予約でテイクアウトもできるようだ)。そういえばその初老の男性が「こんだけ並ぶんだからこの店にしかないメニューを選ぶのがよい」とおっしゃっていたので、訪れる際は参考にしてみてください。

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