巨大ヘルニアを切らずに済ませたはなし

椎間板ヘルニアをやったのは、もうかれこれ16年以上前のことだったかと思います。

左足がしびれて動かしにくくなり、目黒の厚生中央病院でみてもらって「椎間板ヘルニア」と診断されてすぐに入院になりました。MRIでみたら「巨大ヘルニア」と言われるもので、背中の神経の束が潰れて見えなくなるくらいヘルニアが飛び出ていました。通常、巨大と言われるもので1−2センチくらいだそうですが、その倍以上あったかと思います。

入院して安静あとは、仙骨ブロックみたいな対症療法からはじまりましたが、これだけ大きいんだから当然切るよね(手術)という流れになってきました
不幸中の幸いは、それだけヘルニアがでかいにもかかわらず”とりあえず歩けてはいた”というとこでした。

して、切るのか?ほんとうに切るのか?もろもろ調べてみたんですが、どうも再発性が高いんですね。7回手術したという医療関係者の話しとか出てきました。

あと、なんでヘルニアになるのか?の対処がされてなくて、出てきたものを切っても治らんだろうと思うのが道理ではないでしょうか。手術したところで、発症の原因が解消されなければまた出てくるのは当たり前。
それで調べていくと「どうも、筋肉と骨のバランスを崩したところで発症するらしい」ということが判明してきました。ということは、そっちの課題解決のほうが先じゃない?と。

担当医に「手術をしてなおる保証はあるのか?」と聞いたら「ない」と言いました。「手術をしないで、ひどくなる保証はあるのか?」と聞いたらそれも「ない」との回答だったので「だったら手術はしません」と答えました。
親には、「このままだと一生不自由で惨めな生活をおくることになるから手術するようにすすめて」と進言要請があったらしいです。

入院中にあちこち調べて、母が見つけてきてくれた整体が「骨と筋肉を整える」というもので、これじゃないかなぁと確信を持って、そのまま退院した足で銀座にある治療院に行きました。「無痛整体」で岐阜では有名な先生だそうで、派手は動きはないのですが、ちょっとしたことで身体のバランスが変わっていくのがわかるんですね。おどろいたのは、自分の腰のあたりの背骨が出っ張っていたんです。これが施術されると、凹んでいました。背骨の正しい位置ってあるんだとその時初めて知りました。

それから1回その治療院に行った後は、たまたまそのお弟子さんの先生の治療院が自宅の近所にあることがわかりそちらに通うことにしました。だいたい20回通ったあたりで、痛みもなくなり普通に生活ができるようになりました。以降、再発はしていません。

この時に「骨と筋肉のバランス大事なんだ」と痛感して、いろいろエクササイズを探す中で、デューク更家氏のウォーキングメソッドを知り3年弱、いろいろ教えていただきました。これが、ボディワークを勉強するきっかけ。栄養士なので、生化学的・栄養学的健康には自信があったのですが、解剖学的な健康も意識するようになりました。

当時ヘルニアの痛みはなんとも独特で、ずーっと神経に響いていて人生が真っ暗な気分になっていたものでした。

ちなみに、そのあとの出ていたヘルニアはどうなったかMRIかかってないので見ていません。が、たしかあれは異物なので食細胞が食べちゃうというのを聞いたことがあります。

しかし、いま振り返ってみればヘルニアは整体的(混合玉石なので全ての整体=解消となならないと思いますが)にはわりと解消しやすい類のものではないかと思う今日このごろです。

※2016年7月18日 17時16分 ShortNoteからの転載

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