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贅沢な悩み

皆さんは音楽を聴きますか?

聴く場合はどんな機械やソフトを使ってますか?

僕はSpotifyやYouTube Musicなど、いわゆる「サブスクリプションサービス」を用いて聴くことが多いです。

スマホとサブスクの普及によって、好きなときに好きな場所で好きな曲を聴ける、このことが日常に彩りを与えてくれたとしみじみ感じます。

あまりに当たり前に使っていて、尚且つ非常に便利なため、昔はiPodやPSPに音楽を入れて聴いてたなんてまるで嘘のように感じてしまいます。

この色めっちゃ好き

どうでもいいけど以前iPod shuffleがはじけ飛んで、側溝にホールインワンして絶望しました。
ド田舎すぎてHMVやTSUTAYAまで数十kmあったため、こういうあらかじめ音楽を入れるタイプは納得いく使い方はできませんでした。

今のスマホ+サブスクの体制には非常に満足しています。


ただ、一つだけ悩みがあります。

それは「歌詞が覚えられない」ことです。

この問題は使い方によると思うのですが、割とサブスクを使う多くの人が抱えている問題だと思います。

非常に「贅沢な悩み」ですよね。(タイトル回収)

近年のアプリのアルゴリズムは優秀で、曲を垂れ流しにしていれば勝手にアプリがおすすめのアーティストをレコメンドしてくれます。

これが、特にSpotifyがほんとに僕の"癖"を突いてくれて、音楽に対する視野が広くなりました。

今年はライブにばちこり行きてぇなぁ~

失敬。

アクセスするアーティストや楽曲が増える分、当然1曲あたりの聴く時間は減少します。

少なくとも私は、歌詞というのは何回も聴いていくうちに自然に覚えるものだと感じているので、これでは覚える能率が低下してしまいます。

iPod shuffleのくだりでも触れたように、昔はあらかじめ入れておいた曲を何回も聴くことになるので、もちろん私はその頃よく聴いてた曲のほうが歌詞を覚えています。

べっ、別に記憶力が低下したわけじゃないんだからね!


ただやっぱり、歌詞がある以上はしっかりそこまで理解したいのがオタクの性、最近は時間を取って歌詞を読んだりしています。

その中で心を動かされた歌詞があります。

それが青い子の「ふーせん」。


青い子はその名の通り、透き通る歌声が魅力のアーティストです。

強いて欠点を挙げるなら、形容詞+「子」って組み合わせが拓也さんを連想させてしまうところかなぁ…(風評被害)

中でもこの「ふーせん」は、私が彼女にハマったきっかけでもある曲です。

弾き語りが得意な彼女によく合ったギターが強めのメロディーと、暗めな雰囲気ながらも透明感と芯の強さを兼ね備えた歌声にビビッときて、一瞬でハマりました。
聴いた直後には、アーティストのページから他の曲を漁っていました。

私はまずメロディーや歌声に惹かれ、その上で歌詞も良ければ尚最高!ってスタンスなので、気になった曲の歌詞はどんどん調べていきます。

では、この曲はどうなのか?
最高です。

中身は「今が幸せで満たされていても、いつか終わりは来る。それを受け入れるくらいなら最初から何もないほうが…」って感じです。

歌詞の全貌を知らなくとも何となくは分かっていたのですが、しっかり歌詞を味わうと、その心情を水風船に例えて上手く表現されていることに気付きます。

気になったら読んでみてください。
私なんかが説明するより、歌詞を読めばそのメッセージが伝わってくると思います。

という手抜き…じゃなくて話をした上で、最後らへんの

”幸せが怖いのです
 少し悲観的過ぎるでしょうか
 大切なものが恐いのです
 まだ悲しい方がずっと…"

の部分について語って終わりにしようかな。

ここだけは異質で、今までの比喩表現とは打って変わり、心情を吐露するかのように歌詞が直接的になります。
風船は割れ、今までの答え合わせをするかのように…

以上。

この曲、私はかなり歌詞に共感ができました。

私自身、成功したり楽しい時間を過ごしているときほど不安な感情が付きまとっていました。
贅沢な悩みですよね(2度目のタイトル回収)

それを水風船という最良な比喩で、最後には想いを代弁してくれて、非常に合点がいきすぎました。

私は難病を患っています。でも心の奥底でどこか安堵しているのは「まだ悲しい方がずっと…」、こういう感情があり、それが発病させたのかな?なんて思ったりもしちゃいます。

…発病の機構が明らかでないからって、適当言っていいもんじゃねーぞ

厚生労働省「難病に関する留意事項」より引用

ごちゃごちゃしましたが、言いたいことは「歌詞を知ることでこの『ふーせん』という曲が、青い子がもっと好きになりました」ってことです。

特に悩みの解決になっていなくても、コンテンツを独自に解釈をして意味を見出す哲学的なことも、人生の楽しみの一つだと思います。

私はこのときに得られる感情が、遠くをぼんやり眺めているような穏やかさを感じられて好きです。

気が向いたらまた、noteだかに好きなものについて書けたらいいなと思います。

ちなワイはバキバキの理系。

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