「そうなんです」はラポールのサイン
さて、今日で3月も終わり。
そして、22年度も終わりですね。
今年度も、色々な相談を受けてきましたが、感覚的にラポールができたと感じるキーワードがいくつかあります。
私の場合、その一つが「そうなんです」です。
「そうなんです」がCLから出てきたら、私の中ではほぼ「勝ち確」です(別に勝負をしているわけではありませんが)。
例外として、とっかかりの相談内容の確認で出てきた「そうなんです」は、単なる同意の可能性もあります。
「今日は、息子さんがゲームをやめないことでお悩みということで宜しいでしょうか」
「そうなんです」
くらいの軽い「そうなんです」は例外です。
しかし、応答が進む中で出てくる「そうなんです」は、一つ一つが「ラポール向上」のサインです。
例えば
「仏壇を見るたびに写真が倒れているのに、誰にも信じて貰えないのは凄く悲しいですよね…あまつさえ『本当はあなたが犯人じゃないの?』なんて酷いことを言われるかも、って思ったら今度は誰にも話せなくなってしまうのも当たり前だと思います…しかも5年も…本当にお辛かったのではないでしょうか…」
この問いかけが、クライエントにハマっていれば、応答は「そうなんです」になるはず。
特に、「そうなんです」と「そうですね」は似ていますが、全然違います。
「そうですね」は、いわば「単なる同意」です。
どこか「ふーん」というか、斜に構えているというか、まあそんな感じ、という雰囲気があります。
「今日は暑いですね」
「そうですね」
単なる同意ですよね。
別に否定することもないし、くらいの。
それに対して「そうなんです」は「そうそうそうそう!そうなのよ!」みたいな「驚き」「喜び」、その他やっとわかってくれる人がいた、そんな「安心」が含まれているように感じます。
ちょっと頭の中で「そうそうそうそう!」って言ってみて頂けますか?
「そうそうそうそう!」のあとは?
「そうなんです」になるはずです。
「そうですね」とは言わないはず。
「そうそうそうそう!そうですね」
いいともでも言いませんよね。
逆に、
「今日は暑いですね」
「そうそうそうそう!そうなんです!」
言いませんよね。
つまり「そうなんです」=「分かってもらえた」=「ラポール向上」です。
なので「そうなんです」が出てきたら、私は「ハマったな」と感じます笑
実際、「そうなんです」の後はクライエントの態度が変わることも多いです。
一度、逐語録などでも確認してみると良いかもしれませんね。
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