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女性性がカウンセリングに適する理由

ミルトン・エリクソンはこう言いました。

「私は男性なので「回り道(detour)」をしません。私は回り道をするようなことは全くありません。しかし、女性は回り道をするものです。」

「私の声はあなたとともに―ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー」二瓶社

※エリクソンは「男性」「女性」としましたが、私は「男性性」「女性性」の方が今の時代にマッチするように思いますので「男性性」「女性性」と言い換えます。

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男性性の強い人は「目的(目標)」への到達の速さを競うことが多い。

だから「回り道」ができない(苦手・理解しない)。

逆に女性性の強い人は、回り道を自然なものとして受け入れることができる。

人生はいつも最短のルートを辿れるものではないし、常に最速を出せるものでもありません。

特に、出産というライフイベントは、女性にだけ「回り道」を強要する側面があります。

そういう「回り道」の存在がある。

カウンセリングでも一緒ですよね。

援助側が「こうしたらいいのに」と分かっていても、クライエントはそれをしたくなかったり、できなかったり…

私達がそのクライエントの非効率・非合理的な「回り道」を理解できない・受容できないとき

イライラしたり、「デモデモダッテきたわ」

なんて思ったりするのかもしれません。

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最近、「遠回りこそが俺の最短の道だった」というジャイロ・ツェペリの言葉が、本当に響きます。

スティール・ボール・ラン

男性性が強いほど、「遠回りの必要性」を理解するのに時間がかかるのかもしれません。

せっかくの週末。なのにYouTubeをダラダラ観て、1日が終わって後悔する。

良いじゃないですか。それは、きっとあなたのクライエントもしていることなんです。

そしてそれが、カウンセリングに必要な経験なんです。

それは、「目標に向かってルーチンやタスクを完璧にこなせる人」には一生できない経験だから。

ここまで書いて気づいたのですが、Zガンダムでエマ中尉はこう言いました。

「男って、戦争になると元気で、頭も回るようね」

男性性の強いクライエントに対しては、競争が何か変容のきっかけになるのかな?

男性性が強いと、カウンセリングよりもコーチングを好むかもしれませんね。

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