Stregatto

心が揺さぶられるものを探すことが好きです。印象に残った映画、音楽、本、論文、研修(メン…

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心が揺さぶられるものを探すことが好きです。印象に残った映画、音楽、本、論文、研修(メンタルヘルスに関するもの)などを綴ります。アイコンはけそさん(@tr413)に作成していただきました♪

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  • こころの学び

    心理学(主にメンタルヘルス)に関する本、研修、論文をまとめていきます。

  • 映画の旅

    好きな映画や映像についてまとめます。

  • 音楽と日常

    好きな音楽についてです。可能であれば、シーン別(休日の朝、仕事前など)に聞きたい音楽を集めていきたいと思っています。

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はじめまして。(自己紹介)

仕事は心(働く人のメンタルヘルス)の専門家をしていて、臨床と研究、両方やってきています。 基本的に、何らかの疑問について、色々な側面から検討するプロセスや、その過程で自分にとって新しい視点を得たり、新しい発見することが、この上なく好きです。 だから、仕事の臨床活動も研究活動も、誰かと一緒に共同でしたり、意見を交わしながら進めたりすることが好きです。 自分だけで見える世界は本当に限られていて、できることも限られている、と思ってます。自分の限界を知っている、ということは、私

    • 本当に大事なことは書き留めなくても記憶に残る

      今、参加しているマインドフルネスのコース(講義+ワークの9ヶ月間のコース)のディレクターの言葉が、とても印象に残った。 このコースでは、みんなで議論ができるように、あるプラットフォームを使ってやりとりをしているのだが、そこで、生徒の一人が、「みんなどうやってこのコースの経験を消化してる?ノートにまとめるとか?」みたいな質問が投げられた。 いくつか議論が続いたのち、ディレクターのコメントは(英語を意訳してます)... ノートにまとめるのもいいけど、全てを記憶して、整理して

      • 遊び心を持って毎日を過ごす~マインドフルネス・オンライン・リトリート感想①~

        9月12日(土)~16日(水)まで、現在参加しているマインドフルネスのトレーニングコースのリトリートだった。毎年、実際にアメリカで集まって行われるリトリートだが、今年はコロナのため、オンラインに。 とにかく、全てが終わった今は、「このコースに参加できて本当によかった!」という感動と、「これはリアルなんだろうか…」という混乱と、「これから(英語の課題の面で)やっていけるだろうか」という不安と、とにかくいろいろな感情が入り混じっている。忘れないうちに、この五日間で印象に残ったこ

        • 仏教心理学入門~講義のまとめ~

          現在参加しているマインドフルネスの心理士のためのトレーニングコースが始まる前に、予習として出されたのが、約8時間の仏教心理学の講義だった(まだ全部は聞けていない…)。Andrew Olendzki教授という、ロードオブザリングのガンダルフ風の素敵なおじいちゃん先生。英語だったけど、すごくシンプルに分かりやすく説明してくれていた。ただ、私の英語力でどれくらい理解できたのかはやや不明である。そして、私のポンコツな記憶力で、どれくらい覚えているか…とはいえ、せっかくなので、興味深か

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        はじめまして。(自己紹介)

        • 本当に大事なことは書き留めなくても記憶に残る

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        記事

          差別と怒りと仏教と

          1998年、作家Robin D. Hartが書いた「Anger toward Racism」という記事を読みました。 彼女が、アフリカン・アメリカンの女性として経験してきた差別、それに対する怒りについて、そして、仏教学や瞑想を通してその怒りとどう付き合ってきたかが書かれています。この記事がとても興味深く、いろいろと考えさせられたので、ざっくり訳して残しておきたいと思います。 * 両親からは、「学問で成功し、良い大学をでれば、将来よりよく生きていける可能性が高まる」と言わ

          差別と怒りと仏教と

          気持ちをリフレッシュしたくて、あまり深く考えず「音楽が良さそうだから」と選んだ映画Wavesは、決して気軽な映画ではなかった。とにかく絶句したし、絶望したけど、希望も感じた。さすがA24制作の映画だな…

          気持ちをリフレッシュしたくて、あまり深く考えず「音楽が良さそうだから」と選んだ映画Wavesは、決して気軽な映画ではなかった。とにかく絶句したし、絶望したけど、希望も感じた。さすがA24制作の映画だな…

          ル・ポールのドラァグ・レース:多様性の祝福

          最近のあわただしい日々の心の支えは、Netflixでル・ポールのドラァグ・レースを観ること!最初は友達に勧められて、それほど大きな期待もせずに観始めましたが、すっごくおもしろい!見事にはまりました。 なぜおもしろいかと言うと… 私のドラァグ・レースの最初のイメージは、男性が女装をし、どれだけ「女性らしく美しく」なるかを競うもの、といった感じでした。いわゆる、ドラァグクイーン版のミスコンのような感じ?と思っていて。そういう、一般的な「女性美」が良し、とされるなら興味ないな、

          ル・ポールのドラァグ・レース:多様性の祝福

          良い自己像と悪い自己像、その統合への道筋

          最近、仕事で、難しいなぁ…と思うことが続き、先輩に相談したら、「対象関係論を少し勉強したらいいと思うよ!」と言われ、「対象関係論を学ぶ心理療法入門」という書籍を読み始めた。 その本が目から鱗だったので、ここに書き留めておきたい。(対象関係論は精神分析の一方法論、とのこと。) ☆ 対象関係論の特徴として、よく出てきたフレーズは「スプリット」であった。スプリットとは、ある対象(自分や他者)を「良い」「悪い」でふたつに分けてしまうことである。原型としては、乳幼児が母親からおっぱ

          良い自己像と悪い自己像、その統合への道筋

          「『被害者意識』の正体」まとめ:自分で選ぶ生き方のために

          この雑誌をよんで、深く納得をし、最後は少し泣きそうになりました。びっくりしました。なんだか迫りくるものがあったなぁ。ここにまとめておこうと思います。 ―――――――― 【季刊Be!「被害者意識」の正体】 Part1. なぜ被害と加害が逆転するかDVや虐待の加害者は被害者意識を持ち、被害者は加害者意識に苦しむ、という逆転現象が起こる所以とは… 加害者にとって、怒りは「正義の怒り」である。「○○であるべきなのに、なぜ、そのようにできないんだ!」と。そのルールが守られていな

          「『被害者意識』の正体」まとめ:自分で選ぶ生き方のために

          けそさん(けそ@tr413)にNote用アイコン描いてもらいました!初めて誰かに自分を描いてもらったのですが好みの色と雰囲気でおしゃれに作ってくれて、とっても嬉しい! https://note.com/tr413/n/n12411faab462

          けそさん(けそ@tr413)にNote用アイコン描いてもらいました!初めて誰かに自分を描いてもらったのですが好みの色と雰囲気でおしゃれに作ってくれて、とっても嬉しい! https://note.com/tr413/n/n12411faab462

          「自分の『怒り』と向き合う本」まとめ

          最近、様々な局面で、「怒り」は難しい感情だな、と痛感しています。とても複雑で、怒りが激しいと人間関係や生活にも直接影響が出ることが多々あり、怒っている人も、怒りを受ける人も、苦労することが多いからです。自分のためにも、仕事のためにも、「怒り」について、整理していきたいと思っています。まずは、とても分かりやすかった「自分の『怒り』と向き合う本」をまとめます。 1.なぜ人は『怒り』を感じるか怒りのきっかけは以下の通り。 ●パーソナルゾーンや感情の境界線が侵された怒り 人と人との

          「自分の『怒り』と向き合う本」まとめ

          昨日観た映画「ブリグズビー・ベア」は可愛くて、くすっと笑えて、出てくる人たちが総じて良い人たちで、心地よい気分で観れる映画だった。今の状況や人間関係に疲れた時、何も考えたくない時に観ると、とても癒されそう。youtubeなどで購入して見れます♪

          昨日観た映画「ブリグズビー・ベア」は可愛くて、くすっと笑えて、出てくる人たちが総じて良い人たちで、心地よい気分で観れる映画だった。今の状況や人間関係に疲れた時、何も考えたくない時に観ると、とても癒されそう。youtubeなどで購入して見れます♪

          映画『ムーンライト』感想:映像美と余韻

          ずっと観たかった『ムーンライト』をNetflixで観た。ずっと観たかったけど観なかったのは、重い空気感の漂う映画な気がしていたからだった。が、結論から言うと、観た後、じんわりと心に染み入るような、温かい気持ちになるような映画だった。私の好きな映画TOP10に入ると思うし、今後も、またいつか観たくなるだろうな、と思った。 ムーンライトのあらすじは以下の通り。 マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラ(ナオミ・ハリス)と暮らす少年シャロン(アレックス・R・ヒバート)

          映画『ムーンライト』感想:映像美と余韻

          マインドフルネスストレス低減プログラム(MBSR)、今日で最終日でした!今週はなかなかハードなことがあったので、思考だらけでしたが…思い切って参加して本当に良かった!

          マインドフルネスストレス低減プログラム(MBSR)、今日で最終日でした!今週はなかなかハードなことがあったので、思考だらけでしたが…思い切って参加して本当に良かった!

          『パーソナリティ障害の診断と治療』部分的まとめ①

          「パーソナリティ障害の診断と治療」という分厚い本をたまーに部分的に読んでは忘れて、を繰り返しているので、今日読んだ箇所のまとめをします。なので、単語の説明などなく、完全なる自分の備忘録のための要約です。(おそらく本を買ったほうが私の拙いまとめよりもずっとよいとは思います。) ―――――――――――――――――――――――――――――― P.95~ボーダーライン患者への精神分析的治療について ボーダーラインと一言で言っても、かなりの幅がある。神経症との境界から精神病との境

          『パーソナリティ障害の診断と治療』部分的まとめ①

          マインドフルネスストレス低減プログラム(MBSR):後半感想

          全8回のマインドフルネスストレス低減プログラム(MBSR)も、残すところあと1回となった。 ※MBSRについては以下をご参照ください。 8週間(1dayリトリートも入れると9週間)、あっという間に過ぎてしまって驚いている。はじめは「練習(毎日45分)長いし、練習よりもNetflix見たいし…大変…」、と感じていて、忍耐力が試される感じがした。そのたびに、「いやいや、お金払ったし!」みたいに、俗っぽいモチベーション(?)によって自分を引っ張り上げていた感じだった。でもそう思っ

          マインドフルネスストレス低減プログラム(MBSR):後半感想