戦闘団アンゼルム 交戦記録 #BDT00

◆これはなに?

 2020年11月よりアナログゲーム溝の口を中心として遊ばれている『ウォーハンマー40,000』のクルセイド・キャンペーン“戦闘領域:ベネディクトゥム”において、古河切夏がプレイするブラックテンプラー「戦闘団アンゼルム」が戦ったバトルを記録する記事の第〇回目、戦闘前の様子です。

「……取り戻された人の星か」
 偉大なる征戦艦アンテノーラを離れ、戦闘団を率いて惑星ベネディクトゥムに降り立ったユストゥス・アンゼルムは、周囲を見回し独りごちる。此度の征戦で城代となったばかりのユストゥスにとって、この地への派遣は誇らしいこととは考えがたかった。何より、今なお異種族の猛悪に晒された惑星へと向かう征戦では無く、異端審問官同士の勢力争いに利用されているところが気に食わない。
 だが、地上に降りてみてわかった。不浄なるゼノの気配が、パワーアーマー越しにも肌を刺す。長年“剣の兄弟”として数多の異種反逆者異端者たちと刃の距離で戦ってきたユストゥスは、この地に埋もれているという強大なネクロンの墳墓は、確かに破壊すべき危険なものと感じ取っていた。
「判断せねばなるまい……墳墓だけではない。この星の浄化、その是非を」

◆戦闘団アンゼルム

 征戦艦アンテノーラに属する4つの戦闘団の一つ。
 将帥(マーシャル)グスタフ・ハデルハイドに仕える“剣の兄弟(ソードブレザレン)”の一人であったユストゥス・アンゼルムが、城代(キャステラン)として任された新設の戦闘団で、団としての戦闘経験はまだ多くない。
 ブラックテンプラーは聖典準拠戦団に(一応)カウントされているが、明らかに人数配分がおかしく、征戦艦ひとつが普通の戦団ぐらいの規模になる。つまりその下につく戦闘団が1中隊程度──かと思いきや、各100人程度で1~10中隊を作っている聖典準拠戦団に対し、戦闘団は規模も編成も決まりがなく、おそらく中隊長に相当する城代が自分の戦闘スタイルに合わせて編成しているのでかなり変則的な編成になっている。

▼HQ: 城代 ユストゥス・アンゼルム

 今征戦で剣の同胞から昇格した新任の城代。ルビコン・プライマリス。
 デスウォッチ参加経験もあり、ブラックテンプラーとしては(比較的)狂信的ではないが、ゼノや反逆者への憎悪は人並みならぬものがある。指導者というよりは先導者であり、白兵戦の渦中へと飛び込む武断派。
 インドミトゥスのプライマリス・キャプテン。レリック剣とレリックシールドをそなえ白兵戦最強に見える。見える(けっこう倒れる)。
○ウォーロード特性:人類の代理戦士
○レリック:業炎の刃

▼HQ: “ヘルズリーチの英雄”至聖官グリマルドゥス

 元は将帥グスタフの家臣団として参戦し、経験の薄い城代ユストゥスのお目付役としてベネディクトゥム遠征への帯同を申し出たブラックテンプラーの大英雄。理性的判断を優先しがちなユストゥスに信仰のなんたるかを再教育しようとする。
 スペシャルキャラクター。第9版インデックスでは対サイキック能力が高い構成(二回の妖術抵抗判定を行え、ボーナス+1がつく)になっており、バッファー兼デバッファーとして編入。とはいえルール上成長できないので50PL戦に進むまではあまり出番がなさそう。
○ウォーロード特性:敬虔の儀表 / Epitome of Piety
○祈祷:『敬虔の祈祷集 / Litanies of the Devout』より「献身の炎 / Fires of Devotion」と「栄光の宣誓 / Oath of Glory」

▼トループ: 聖銃隊と抜剣隊

 城代となったユストゥスに与えられた最初の部隊。ドルンの教えたる聖なるボルターの集中運用と、シギスムンドよりの伝統である勇猛なる突撃の二本柱となる。
 ブラックテンプラー専用のトループユニットであるクルセイダー・スカッド2部隊。「戦闘分隊」を持たない代わりに、指導役のイニシエイトと訓練兵のネオファイトで最大20体まで膨れあがる大規模トループ。それぞれ聖銃隊が射撃偏重、抜剣隊が白兵戦偏重に編成してある。
 ネオファイトもボルトガンは装備できるので、最終的に「ボルター規律」で40発ぐらい飛んでいくことになる。同様にチェーンソード装備で突撃すると「衝撃戦術」で40回の斬撃を見舞う。何にしても小規模な敵なら手数で押し切れる暴力を確保できるといいなあ、という部隊。最悪肉壁。
○聖銃隊:プラズマガンとパワーフィスト、プラズマキャノン、ボルトガン
○抜剣隊:プラズマピストルとパワーアックスx2、ボルトピストルとチェーンソード

▼エリート: 重盾護剣団と“聖盾の担い手”ヘルムート

 ユストゥスの元同胞で“剣の兄弟”であった三人の戦士。同胞を守る最強の盾となり、征戦に望む。戦闘団名はユストゥスとヘルムートの二人が持つそれぞれの聖盾を団章として採用したことに由来している。
 カンパニー・ベテラン2名とカンパニーチャンピオン。それぞれが持つ「指揮分隊」の効果でエリート枠を消費せずに編成可能。たった3体、合計傷8にも関わらず、アーマーセーブ実質2+/スペシャルセーブ4+、さらにヘルムートはレリックで【傷】の減少を打ち消すので、並のキャラクターより固い。さらに突撃にも優先する白兵戦最速処理アビリティも持つ。軽装歩兵には滅法強い理不尽系ユニット。
○カンパニー・ベテラン:コンビメルタ、ストームシールド
○カンパニー・チャンピオン:レリック「永遠不滅の盾」

▼エリート: “古く新しき”エイギス

 前征戦で致命傷を負いながら奮戦し、ドレッドノート化の栄誉に預かったユストゥスの同胞で元“剣の兄弟”。現在征戦艦で唯一のリデンプター型。
 初期配備時点(2020年11月)で唯一のビークルであるリデンプター・ドレッドノート。4つものブラスト武器を搭載し、人数の多い歩兵には暴力的な攻撃回数、装甲ビークルには十分な火力を叩き出し、近づけばフィストが恐ろしい攻撃力でひねりつぶす。ダメージ量-1アビリティで防御力も充分……と恐ろしい存在感。
○フラグストーム・グレネードランチャー2門、イカルス・ロケットポッド、マクロ・プラズマインシネレイター、オンスロート・ガトリングキャノン

▼ヘヴィサポート: 重砲隊

 戦闘団を任されたユストゥスが自身の意志で参集した初めての部隊。対装甲攻撃力の強化を意識した配備となっている。
 高火力と手数の両立を目指したデヴァステイター・スカッド。戦場の端で無限に弾を撃ち続けるための部隊。陣地が欲しい……!
○コンビプラズマとパワーフィスト、ラスキャノンx2、ヘヴィボルターx2

→BDT01へ続く……


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