コミュニケーション能力を 高めるためにリズムを使う(by 森宜裕)

どうも吉田です!

今回も新メンバーのコラムを紹介します。森さんです。JARTAの時に出会い、今はFreePTsalonのメンバーでもあります。


すげぇ良い人だし、スポーツトレーナー実績もすごいし、プレゼンうますぎですので。


皆さんの概念に新しいものを植え込みます↓↓

 

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こんにちは!森宜裕です!

私がお伝えするテーマは


「リズム」

です。


ヒトの歴史と生活からは切り離すことができない「リズム」
私は、日本で最もリズムのことを考えている理学療法士の一人として、
皆さまのお役に立つ情報をお届けいたします。


今回は、

「気が合う」とはどういうことなのか。
どうすれば、「気が合う」状態になれるのか。

そんなことを、「リズム」の観点からお伝えしたいと思います。


「気が合う」をどのように定義するのか

まず、ヒトは社会性の生物です。

社会性とは、集団をつくって生活しようとする性質のことです。

職場、学校、家庭。

何らかの集団の中で私たちは生活しています。

多くの集団をズームアップしていくと、集団同士の関係ではなく、個人対個人の関係が絡み合った集合体であることがわかります。


リハビリ現場で言えば、医師、理学療法士、患者という集団でくくることもできますが


実際は

◯○医師と△△理学療法士
⬜︎⬜︎理学療法士と☆☆患者


という個人対個人の、名前と顔がきちんと浮かび上がってくる関係の集まりです。


当たり前ですが、人には個性があり、一人として同じ人間はいません。
当然、気が合う人とそうでない人がでてきます。

自分の担当患者さんや、関わる医師や看護師、そして上司と気が合わないという状況は辛いですよね。


では、この「気が合う」という状態をどのように定義したらいいのでしょうか。


この状態を経験をしたことはあるかと思います。

「気の合う」と感じる人を1人想像してみてください。
という質問に対して、多くの人が可能だと思います。

誰もが経験したことのある「気の合う」という状況。
しかし、いざどういう状態なのか定義しようとすると難しいものです。


脳科学が解き明かす「気が合う」

ここで、2010年「米国科学アカデミー紀要」に発表された、
プリンストン大学のハッソン博士の研究を紹介いたします。


博士らは、fMRI
《(functional magnetic resonance imaging) はMRIを利用して、ヒトおよび動物の脳や脊髄の活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法で、 最近のニューロイメージングの中でも最も発達した手法の一つ。》
を用いて、自然体で会話している2人の脳活動を撮影しました。


会話が成立しているときには、話し手と聞き手の脳の活動パターンが似ていることがわかりました。


活動の同期は、前頭葉、側頭葉、頭頂葉などを含む脳全体で生じていましたが、会話がかみ合わないと、とたんに同期は消えてしまいました。


《前頭葉・・・現在の行動によって生じる未来における結果の認知や、より良い行動の選択、許容され難い社会的応答の無効化と抑圧、物事の類似点や相違点の判断に関する能力と関係》
《側頭葉・・・大脳葉のひとつで、言語、記憶、聴覚に関わっている》
《頭頂葉・・・身体の様々な部位からの感覚情報の統合や、数字とそれらの関係に関する知識、対象の操作などに関する機能に重要な役割を持つ》


つまり心理同調して会話が弾んでいる状態とは、


「脳活動の時空パターンを相互にコピーしあっている状態」

だといえます。


脳の同じ箇所が同じタイミングで活動しあっている状態。
「心が通う」「心がつながる」
といった表現は、脳活動の観点からも裏付けられているわけです。


さらに会話中の脳同期パターンを詳しく調べていくと、面白い事実が判明してきました。


厳密に計算すると、脳の活動は完全なシンクロとは言えない状態でした。


話し手に比べて、聞き手の活動にわずかな「遅れ」が存在します。


会話は、相手の発話を聞いて理解しますから、相手よりも脳活動に遅れが生じることは当然といえ当然です。平均して3秒ほどの時差がありました。


ところが驚いたことに、ある脳部位では、むしろ逆に、聞き手の方が早く活動を始めていたのです。


どこだと思いますか?


アクションよりもリアクションが早く活動をはじめる。不思議ですね。
しかも、この脳領域の活動が強ければ強いほど、会話が噛み合っていたのです。


その部位とは、


左半球の後部上側頭回です。

引用:wikipedia

後部上側頭回は「予測」に関わる脳部位として知られています。
つまり、話してが次に何を話そうとしているかを先読みし、予測を的中させながら会話をしている時間帯が、会話が弾んでいる状態というわけです。


気の合う仲間と話しているときに、
「それな!」
「わかる〜」
「そういうこと!」
というワードが飛び交うことは脳科学的に証明されているのです。
同じワードを同タイミングで発して、シンクロしてしまう人とは気が合いやすいのです。


会話の先行きが読めない人、強弱のタイミングがつかみづらい人とは、気があっているとは感じることができません。


こう考えると、「気が合う」とは、相手の意図を「言葉が発せられる前に理解する」と言い換えることができそうです。

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