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【ICF】第57回理学療法士国家試験:午後41−45【重症筋無力症】

第57回理学療法士国家試験を5問ずつ解説。

私がどういう手順で問題を解いているかを解説しています。実戦で役立てると思います。


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それでは参りましょう!


午後41【腰椎椎間板ヘルニア】

・1と3はいいと思いますが、他が微妙。
・腸腰筋の伸張やパピーポジションはまだ良いが、就寝時に側臥位で腰椎伸展位は?なので、この中なら4か。

4を選択して正解でした。


午後42【脳卒中】

・装具は機能回復を促進する
・CPMは関節可動域運動
・立位、歩行練習は可及的早期に
・トレッドミル歩行で歩行速度は向上する

4を選択して正解でした。完全勝利です。


午後43【温熱療法】

・2や5は害はない
・4はわからない
・1は炎症を遷延させてしまう?
・3は多発性硬化症の症状?

3を選択して正解でした。


午後44【重症筋無力症】

・2は夕方にかけて症状が悪化するので違うと思う
・3と5はわからない
・運動は良くないのでは?
・アセチルコリン放出が阻害される記憶

4を選択して不正解。1が正解でした。


〈反省会〉

・過用に注意しての運動はOK!
・筋側のアセチルコリン受容体が障害される。

→アセチルコリン放出が阻害されるのはランバート・イートン症候群でした。
・重症筋無力症は筋電図の反復刺激で振幅が漸減します(waning現象)。

→ランバート・イートン症候群は高頻度刺激で振幅が漸増(waxing現象)。
・クリーゼとは、感染症や外傷などで急激に麻痺が進行。筋力低下によって呼吸不全に陥るため、拘束性換気障害になる。


午後45【ICF】

・ICDとは違う目的で開発された。たしか健常者にも使うとかで。
・他はわかりません。

3を選択して不正解。5が正解でした。


〈反省会〉

・一般、包括の他に短縮セットがある。
・簡素な評価は短縮版
・ICDは疾病を分類するのに対し、ICFは全ての人に用いることができる分類。肯定因子も評価する。
・脳卒中の他、脊髄損傷などのコアセットがある。急性期、亜急性期、長期で分類されている。


山田深:ICFコアセットマニュアル日本語版翻訳にあたって.Jpn J Rehabil Med 2016;53:676-680


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※第57回理学療法士国家試験、第57回作業療法士国家試験の問題および正答について(厚生労働省)を加工して作成

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html


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