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足首の不安感をサポートする

受傷後、どうしても足首に不安が残るという場合、足の接地が外側に偏っていないかどうかをチェックしましょう。よく拇指球に体重をのせるイメージといわれますが、実際の動作では全体的に小指側に体重がかかってしまい、足の裏全体でしっかり地面をとらえられていない可能性があります。また外側に体重がかかるということは、ちょっとした着地動作などでも足の裏が内側を向いてしまい、内反捻挫を起こしやすいと考えられます。

 立った姿勢で拇指球を中心として足の裏全体が使えているかを確認しましょう。また伸縮性のあるテーピングを用いて、拇指球に体重が乗りやすくなるようにガイドすることも出来ます。小指から親指にかけてテンション(テープの張力)をかけ、拇指球を地面に押しつけるようにテープを一周巻きます。これだけでも拇指球に力が入りやすくなりますよ。テープの張力を逆にしてしまうと捻挫をしやすくなってしまうので注意しましょう。



足裏から膝下外側にかけて腓骨筋サポートのテーピング

 

 また筋肉の走行に沿って貼るタイプのテーピングが準備できるときは、腓骨筋に沿って貼ってみるようにしましょう。腓骨筋は足裏から膝下にかけてついている筋肉ですので、足の外側面に沿って貼るようにすると、足裏が内側に向きにくくなり、内反捻挫の予防になります。テーピングでサポートしているところを筋力強化すること(腓骨筋のトレーニング)でも捻挫の再発は防ぐことが出来ます。

 捻挫を繰り返さないようにするためにも、まずは足首周辺部の筋力強化と安定性を取り戻すようにし、必要に応じてテーピングなども利用してみましょう。思った以上に不安感が解消されるかもしれません。一方でテーピングに頼りすぎないためにも足関節を中心として、自分で出来るトレーニングやコンディショニングなどを継続して行うようにしましょう。

●捻挫は「ひねる」「くじく」。最も多いケガの一つ。
●足裏が内側を向く内反捻挫がおよそ9割を占める
●受傷後の応急処置が適切でない場合、長期にわたって痛みや不安感が残りやすい
●足首のリハビリ順序は関節可動域の回復、筋力強化、実践的な動きへ
●拇指球に体重がかかりやすいように小指から親指にかけて巻くテーピングが有効
●足の外側の筋肉である腓骨筋をサポートする巻き方もよい

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