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あなたのお子さんの足は大丈夫?子どもの足育の問題点

子どもの足のトラブルは歩数の減少が原因!

現代社会では昔よりも何かと便利になっているため、移動の際に歩くことが減ってきている事が問題視されています。ここ30年では平均的な子どもの一日の歩数は1万歩以上も減少していると言われています。

小学生の歩数

1979年 27000歩/日(文部省資料)

2011年 11000歩/日(東京都調査)



これらの原因としては以下の事が考えられます。

外遊びの減少

ベビーカーやショッピングカートの多用

抱っこ紐の使用

車での移動

三輪車や自転車での移動

通園通学バスの使用

成長段階にある子どもの足は歩いたり、走ったり、跳んだりする事により、適度な刺激が加わる事で筋骨格が発達していき足部が形成されていきます。

歩数の減少により、足部の発達を阻害してしまうのです。

外でよく遊ぶ子は27600歩/日
家で過ごすことが多い子は7260歩/日
というデータもあり、前者と後者とでは4倍近くも差がある事になります。



歩行器に頼り過ぎる事も子どもの足の発達を阻害する!

ハイハイを始めた頃には目が離せないといった理由もあり、歩行器を使用する事も多いかと思います。また歩くための練習と思って使用する人もいるかもしれません。

怪我の防止や、赤ちゃんの機嫌取りには歩行器は有効であると思います。しかし、身体的にはデメリットがあるのです。

ハイハイをしなくなる


ハイハイは四つん這いになり手と足の感覚によって移動する、発達には欠かせない動作です。腕や足の筋肉はもちろん、体幹の筋肉にも刺激が加わります。また頭を挙げて上下動する事で三半規管も刺激されて、バランス感覚も養えます。この発達に重要なハイハイをしなくなってしまう事は体の発達に影響を及ぼします。





子どもの足の骨はまだ未完成

産まれたばかりの子どもの足は、骨化していない軟骨が配列されている状態です。

成長に従い、カルシウムが蓄積されて骨化が進んでいきます。

歩き始める1歳ころは足根骨はまだ4つしかありません。(踵骨・距骨・立方骨・第3楔状骨)

4歳を過ぎたころに足根骨が全部そろうと言われていますが、一つ一つの骨は小さく、距離も離れています。足根骨が全て揃ったとはいえ、子どもの足は非常に脆い状態です。

また足のアーチが大人のような形になるのは6~7歳と言われています。

そのため、足に合わない靴でも履けてしまいますが、それが足の良好な発達を妨げてしまうのです。

成長するからといってサイズの大きい靴を履かせたり、成長に気づかずにきつくなった靴を履かせたりする事は将来的な足のトラブルを招いてしまいます。



子どもの足には裸足と上靴どちらが良いのか?

最近の保育園や幼稚園では裸足教育を特徴としているところも増えています。

裸足だと足の指をたくさん使うため非常に良い事であります。

裸足教育をしている保育園では土踏まずがしっかりと形成されるという傾向があると言われています。

しかし、その反面、踵の異常(回内足や回外足)が見られる子供が多いとも言われています。

上靴教育をしている保育園では土踏まずの未形成が多いという傾向があると言われています。

しかし、踵の異常(回内足や回外足)は裸足教育の子よりも少ない傾向があると言われています。

○裸足教育の子どもの足の特徴

 土踏まずがしっかりと形成される

 踵の異常が見られやすい

○上靴教育の子どもの足の特徴

 土踏まずの未形成みられる

 踵の異常は裸足教育より少ない



これをだけをみるとどちらが良いのかわからなくなります。裸足で運動する事は非常によいことなのですが、現代ではコンクリート素材のような硬い床が多くなっています。そのため踵への衝撃が強すぎてしまう事が踵の異常が多い原因として挙げられます。

このような硬い床で、裸足で跳び箱やダンスなど踵への衝撃が強い運動を繰り返すと踵の異常を起こしやすくなります。

理想は土や芝生の上などで裸足で遊ぶ機会を作る事と、硬い床面の運動では踵がしっかりと安定した靴を履く事なのではないかと思います。



歩く場所だけで足の形状は変わる!

凸凹の多い山道や、石の多い河原や、舗装されていない山道を歩いた方が、土踏まずがしっかりと形成されると言われています。

実際に平坦な街中を歩いた30分歩いた後と、山道を30分歩いた後で足の測定をすると、山道を歩いた方が土踏まずが盛り上がっているという実験結果もあります。

現代のようにきれいに舗装された道だけではなく、自然の中で多く運動する事は足の発達には重要なのです。



まとめ

足の変形は子どもの頃の運動習慣、生活習慣、靴によって大きく左右されます。

成人になってからの足部の変形を改善する事はそう簡単ではありません。

子ども頃から予防していく事、親が子どもの状態を把握していく事が大切です。

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