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オリジナルウェディングをしてみた感想。 アイディアの実例や方法を紹介します!

2019年11月、HAKUさんプロデュースのもと、オリジナルウェディングを行いました。この記事では私たちが行ったオリジナルウェディングの詳細やアイディアの紹介、おすすめしたいことを卒花として紹介したいと思います。

結婚が決まった方や、結婚式を控えている方たちにとって、決行か延期かの決断に迷う方も多いかと思います。おうち時間がある今だからこそ、この時間もしっかり準備にあてられるよう、オリジナルウェディングを検討中の花嫁さんにとって情報収集に役立てていただけたらうれしいです。


そもそも、 "オリジナルウェディング" とは?

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Photo by Takatoshi Kikukawa

オリジナルウェディングとは、ざっくり言うと「二人らしい結婚式をすること」
海が好きな二人なら海をコンセプトに、二人の出会ったきっかけがスポーツなら、スポーツを演出に取り入れたりと、二人が一緒になった原点や好きなものなどを中心に置くことが多いです。

わたしたちが選んだコンセプトは、「Maple Leaf Forever」。カナダに留学中に出会ったことや、カナダが大好きなこと、いつかカナダに住みたいと思っていることなど、自分たちの関係性や考えのベースにあるのはカナダだなと思い、コンセプトをカナダに決めました。

▽コンセプト決めに迷う場合は?
オリジナルウェディングはやってみたいけれど、コンセプトの決め方に迷う...という方もいるかもしれません。二人の出会いのきっかけになったことや、お互いに好きなもの、大切にしているものなど、二人の間に共通するものを選ぶと、式のコンセプトとして一貫性を保ちやすいと思います。

(準備を進める中で、コンセプトに関係ないけどやってみたいことなどがでてきたときに、それが”コンセプトに沿っているか?”は判断基準になるので、コンセプト決めは大事な指標になります。)


わたしたちのオリジナルウェディングで取り入れたこと

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Photo by Takatoshi Kikukawa

一生に一度の結婚式だから、"自分たちらしさを出したい"という想いと、コンセプトに沿うものであることを掛け合わせて、わたしたちは主に下記のことをオリジナルウェディングのコンテンツ(演出)として取り入れました。

1. 結婚式をやったことがない場所を会場に
2. 夫婦のオリジナルロゴ
3. ゲスト一人ひとりへの引き出物
4. 二人の似顔絵イラストをウェルカムボードに
5. カナダから届く、招待状などのペーパーアイテム
6. カエデの植樹式 + 水合わせの儀
7. ありそうでなかった、レモネードラウンド
8. 秋田 × カナダがコンセプトのコース料理
9. オーダーメイドのオリジナル・プチギフト

これらのコンテンツについて、どのようにして実行したかの方法などについて紹介したいと思います。


1.結婚式を行ったことがない、hotel Koeを会場に

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Photo by Takatoshi Kikukawa

オリジナルウェディングは式場を選ぶのではなく、"箱"を選ぶ事から始まります。レストランやスタジオ、レンタルスペースなどを会場として、式のコンセプトやゲストの招待人数などを考慮して選びます。

私たちの場合は、会場選びでも自分達らしさを出したいと思っていたので、結婚式自体を行ったことがない「hotel Koe」さんを希望し、HAKUさんに交渉いただいた結果、会場として使用することが叶いました。

▽hotel Koeを選んだ理由
この場所で挙げたいと思った理由は、
・開放的な窓と高い天井が式のイメージに合う
・大きな階段をバージンロードにしたいと思った
・ホテルの部屋を支度部屋、親族の控室にできる
・型にはまったことはしたくない

といった感じです。


特に、レストランやスタジオだと、新郎新婦の支度部屋と親族の控室の設備が整っている場所が少ないことが多いことも。オリジナルウェディングということもあり、自分たちのやりたいことを優先しすぎて家族がゆっくりできる場所を削りたくはないと思っていたので、(正直なところ予算的にも相当迷いましたが)部屋を用意することを選びました。

結果的には「支度部屋と控室、用意してなかったらこの式どうなってたんだろう...?」と思うほど、なくてはならないものだったと思います。


2.夫婦オリジナルのロゴ

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Photo by Takatoshi Kikukawa

結婚式における夫婦のオリジナルロゴは、式のコンテンツで使える機会が多いので、作ると準備がより楽しく、式全体に統一感が生まれます。たとえば、招待状や席次表などのペーパーアイテムのほか、プチギフトに貼るシール、ウェルカムボードなど。私たちは贅沢に、上記に挙げたすべてのアイテムに使いました。

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Photo by Jessica Fadel on Unsplash

私たちの場合は、
・コンセプトであるカナダのメープルリーフを使いたい
・二人のイニシャルを忍ばせたい
・シンプルに見えるけど、凝ったものにしたい

と思い、このようなロゴをデザイナーさんに(多少無理を言いながらになってしまいましたが)作っていただきました。メープルリーフの葉脈に二人のイニシャルを隠しながら入れる形で実現。今でも気に入っていて、自分たちのPCなどに貼っています。

最近では、無料のアプリなどでかわいいロゴをかんたんに作ることも可能。ただ、テンプレートをいじるだけなのでかんたんな反面、コンセプトを取り入れたり、二人のオリジナル感を出すのは難しいです。

その点、デザイナーさんに依頼してゼロから作ってもらうことで、結婚式後も長く愛着を持って大切にすることができます。クラウドソーシングや、インスタグラムを利用してフリーのデザイナーさんに依頼する方法もあるので、ロゴにこだわりたい方にはぜひ作成をおすすめします。


3. ゲスト一人ひとりへ、30通りの引き出物

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Photo by Takatoshi Kikukawa

新郎新婦それぞれでゲスト約30人、計60人ほどを招待しましたが、一人ひとり全員違うものを贈りわけしました。

招待状で事前にゲスト一人ひとりの好きなものやマイブームを聞き、それと過去の記憶を頼りに、通販や実店舗を駆け巡って引き出物を選びました。

たとえば、コーヒー好きの友達にはラテマグを引き出物、コーヒー豆を引き菓子に。また、ジムに通っていてお酒好きの子には、トレーニングウェアと日本酒。DIYやお菓子作りが好きな子には、手作りの豆皿作りキットとお菓子に合いそうなジャムを選びました。

30人30通りの引き出物を選ぶのは本当に大変で、時間も労力もたくさん使いました。ただ、ゲスト一人ひとりのことを考えながらプレゼントを選ぶ時間はものすごく楽しく、"ゲストに感謝を伝えたい" という想いを叶えられたように思います。

また、なかなか実践している花嫁さんはいないかもしれないため、ゲストを驚かせることもできる演出になります。正直なところ、この項目について記事を1本かけるんじゃないかというほど大変ではありましたが、実際にやってみて「これは本当にやってよかった!」と思えるコンテンツでした。


4. 似顔絵イラストをウェルカムボードに

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Designed by fullum design

準備期間は式費用を貯金していたこと、二人とも仕事等で忙しかったこともあり、前撮りは早い段階で断念していました。そのため、似顔絵イラストを書いてもらってウェルカムボードにしました。(プロフィールブックにも使いました)

線画のシンプルなイラストが好みだったので、ランサーズで見つけたふるうむでざいんさんにお願いしました。自分たちの写真と、前撮りするならこういった感じで撮りたかったなというイメージの写真をインスタで見つけて依頼。とてもイメージ通りで、修正にも柔軟に対応してくださったので、このテイストが好きな方にはぜひおすすめしたいです。


5. カナダから届く招待状などのペーパーアイテム

ペーパーアイテムはプレ花さんたちにとって、こだわりたいアイテムの一つですよね。招待状、席札、プロフィールブックと、私たちは「人とかぶらず、二人らしさをペーパーアイテムから演出したい」と考え、アイディアを盛り込みました。私たちのオリジナルウェディングで取り入れたペーパーアイテムのアイディアを紹介します。

▽カナダから届く、甘い香りの招待状

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ゲストにとって、結婚式の印象を最初に決めるものとなる招待状。本番が始まる前からゲストに楽しみに待ってもらいたいと思い、招待状はカナダから届くという演出をプラスしました。

やりかたはシンプルで、現地在住のカナダ留学時代の友人に頼みました。国際郵便で招待状の入った段ボール箱を友人に送り、その友人が荷物をカナダで受け取る。それを日本にそのまま送り返す、という手順で行いました。(封筒一つひとつにカナダの切手を貼ってもらいたいため、箱は開封してもらいました)

荷物の往復代金がかかる・現地在住の友人の協力が必要にはなりますが、ゲストを驚かせる演出をしたい方は取り入れてみるのもよいかもしれません。(実際インパクトはあったようで、TwitterやLINEでびっくりしたと連絡をもらいました!)

また、招待状の封筒を開けたときにふわっとメープルシロップの香りが漂う仕掛けも、デザイナーさんのアイディアで実行。招待状にメープルシロップの香水をかけてすぐに発送しました。ゲスト宅への到着は、日本から発送後1ヶ月ほどかかりましたが、香りはほんのり残っていたようでよかったです。

ちなみに、海外経由の発送のため時間が予定以上にかかる可能性があることを考え、返信用はがきはなしにしてGoogle Formで出欠の返事をもらうようにQRコードを記載しました。発送のスケジュールが押してしまった場合は、この方法を使うとゲストからの返信を早くもらえるのと、リアルタイムで返信状況をケータイで確認できるので推奨します(ゲストの手間負担も減らせます◎)。


▽仕掛けつき・メープルシロップ瓶の席札

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Photo by Takatoshi Kikukawa 

席札は、メープルシロップの瓶を使ってタグにゲストの名前を記載しました。見た目が秋らしくかわいいだけでなく、中身のシロップをデザートビュッフェにも使えるという仕掛けを用意。ちょっとしたところでもゲストに楽しんでもらえる工夫を心がけました。

ちなみにゲストへの手紙はどうしたかというと、引き出物の紙袋の中にしのばせることに。手書きのあたたかさ < 熱い想いの込もった文章量を優先したため、テキストをHAKUさんにデータで送って印刷していただきました。


▽全10Pのオリジナル・プロフィールブック

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Photo by Takatoshi Kikukawa

プロフィールブックもHAKUさんに制作していただきました。内容は、表紙、式のコンセプト&挨拶文、プロフィール、席次表、メニューと一般的なコンテンツに加えて、二人の年表、家庭内での役職、Special Thanksを追加して作りました。

式が始まるまでゲストを待たせてしまう時間が結構あるのと、個人的に友人の結婚式に参加した際に「プロフィールブックの内容、もう少し厚くしてほしい!(プロフィールムービーやプロフィールブックを見るのが個人的に結婚式の楽しみなので笑)」と思っていたことから、需要は度外視、作るのが楽しかったのでやってみました。

ちなみにイラスト系がお好みなら、A Sunny Dayさんもおすすめ。フルオーダーメイドのため、人とかぶらないオリジナルのデザインで作ることができます。
(※産休のため、2020/11/21〜2021/4月挙式のオーダーはお休み予定とのことです。詳細はHPをご確認ください。)


6. カエデの植樹式 + 水合わせの儀

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Photo by Takatoshi Kikukawa

最初の打ち合わせの段階で「ケーキカットやファーストバイトはやりたくない...(定番の演出はなんだか気恥ずかしい...)」というのが二人の希望だったので、それに代わるセレモニーをどうしたらよいかと考えました。

最終的に決まったのは、カエデの木の植樹式と水合わせの儀のミックス案。カエデの木がカナダのコンセプトに合っているということと、11月挙式なので紅葉の季節であるということ、また一般的な演出にアレンジを加えたものであることから、この演出に決まりました。


7. ありそうでなかった、レモネードラウンド

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Photo by Takatoshi Kikukawa

ゲストテーブルへのラウンド系は、行きつけのスペインバル自家製のレモネードを配り歩きました。二人ともこのレモネードが大好きなのでゲストにも味わってもらいたいということと、"When life gives you lemons, make lemonade" (=人生がすっぱいレモンを投げてきたら、甘いレモネードを作ればいい)という名言が好きだったので、そこに意味を持たせることでひとつのコンテンツとして取り入れました。

ちょうどよいサイズのグラスの用意や、重いレモネード瓶を現地に持ち込むなど、多少労力が必要なところもありましたが、そこはオリジナルウェディングの醍醐味。少し面倒なことでも、オリジナルウェディングだからこそできるコンテンツなので、結果的にやってよかった!と感じられる演出のひとつです。


8. 出身地・秋田×カナダがコンセプトのコース料理

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Photo by Takatoshi Kikukawa

パーティー中にお届けする料理も、ただのおいしい料理ではなく、"この結婚式で提供する料理ならではの意味" を持たせたいという想いがありました。そのため、私の出身地である秋田とコンセプトであるカナダに関係のある食材を使ってコース料理を作っていただきました。(新郎の出身地は東京なので、活かし方がわからなくスルーになりました笑)

写真はコースのメインである、「きりたんぽとカナダ産オマール海老のマリアージュ」。このほか、うさぎをモチーフにした最中や、オマール海老のグラタンなど、縁起の良さもシェフの方が考慮してくれ、お祝いの場にふさわしい料理となりました。

オリジナルウェディングのコンセプトに添いながら、結婚式らしいしっかりとした料理をゲストに振る舞うことも私たちの希望としてあったので、両方を叶えられたのはありがたかったです。


9. オーダーメイドのオリジナル・プチギフト

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Photo by my wedding guest

プチギフトはこちらも行きつけのパン屋さん、Beaver Breadさんに直接営業して実現していただきました。HAKUさんに作っていただいた企画書を持参して式のコンセプトを伝え、それに合うクッキーを作っていただきたいと、式の約2ヶ月前に依頼。人気店で忙しい&個人客からの依頼にも関わらず快く引き受けてくださり、すぐにサンプルを作っていただきました。

メープルの形も、味も最高にイメージ通りだったので、そのまま修正なしで発注分を作っていただきました。マネージャーさんの話を伺うと、過去にもお客様でふわふわの食パンを引き出物に注文した方がいらっしゃったそう。

「既製品だとどうもしっくりこない...」という方は、お気に入りまたは行きつけのお店にお願いして、お二人オリジナルのプチギフトを作ってもらうと、納得できてゲストにも喜んでもらえるものをプレゼントできるかもしれませんね。


オリジナルウェディング、せっかくだからこだわりを詰め込んで

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Photo by Takatoshi Kikukawa

私たちのオリジナルウェディングで実際に取り入れたコンテンツやアイディアについて紹介しました。一生に一度の結婚式で、さらにはオリジナルウェディングを行うとなると、こだわりたいところもたくさん出てくると思います。

あれもこれもこだわりたいけれど、予算やスケジュールを考えると難しい...と壁にあたるタイミングが準備中におそらくあるでしょう。

すべてを叶えることは難しいかもしれませんが、優先順位をつけながらパートナーと相談して、折り合いを付けられるポイントを見つけてみましょう。なかなか諦め切れなかった演出やコンテンツも、準備の忙しさに追われているうちに不思議といつのまにか自分の中で納得できていたり、情報収集する中で代替案が見つかることもあります。

なにより、HAKUさんのおかげでたくさんの "やりたいこと" を実現することができました。オリジナルウェディングや、この時期でも安心して行えるオンライン結婚式もできるようですので、ご興味がある方は公式HP公式インスタグラムをのぞいてみてくださいね。

結婚式を予定通り決行する方も、延期の決断をした方も。なかなか収束へは時間がかかるかもしれませんが、ぜひこの時間を利用して、結婚式の準備を楽しみながら進めてみてください!





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