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【#曲からストーリー】③『女の子は誰でも / 東京事変』(約700文字)

こんばんはPJです。
皆さま、企画【#曲からストーリー】へのご参加ありがとうございます。
大変盛り上げっています。びっくりです。
このイベントは、ご自身の好きな曲を元に2000文字以内の短編小説を応募し、皆で読み合おうというイベントです(採点やマイナスコメントお断り)
開始直後にもかかわらず、たくさんの方からご応募いただいております。
中には2本目3本目と複数投稿いただいている方もいらっしゃいます。
9月21日まで、のんびりやっているイベントなので、いつでも何本でもお寄せください。(『募集要項記事』はこの記事の一番下に貼り付け)
始めましての方、是非是非お知り合いになってください!!
小説、あるいは短編小説に初挑戦の方にもおすすめです。

記事に『初挑戦(または初心者)甘口コメント希望』と書いていただければ、コメント欄にて私がめちゃくちゃ褒めます。
まあ、もともと私には人様の小説を評論できるような実力はないので、何の説得力もないかもしれませんが、このイベントが『小説や短編小説を書く楽しさ』を知るきっかけになるのであれば、とても嬉しいです。
自分で書いてみると本やコンテンツの見方も変わりますしね。
是非ともお気軽にご参加ください!
では、私も3本目の投稿です。

今回は『東京事変』さんの『女の子は誰でも』。
『東京事変』は言わずと知れた、最強のシンガー『椎名林檎』さんと、ベースの『亀田誠治』さん、ギターの『浮雲』さん、キーボードの『伊澤一葉』さん、ドラムの『刄田 綴色』という、最強のメンバーがそろった、日本屈指のバンドの一つです。
『キラーチューン』や『閃光少女』など、好きな曲がたくさんあるのですが、今日は『女の子は誰でも』からインスピレーションをいただいて短編にチャレンジです。

※動画はFNSテレビライブのもの。
テレビ中継ライブでこの実力。4人でこの厚みのある音。やはり最強です。
MVではラッパ隊入りなので、是非そちらもチェックしてみてください!


『女の子は誰でも』冒頭+ラスト英語歌詞 引用

(冒頭)
女の子は誰でも魔法使いに向いている
言葉を介さずとも肌で感じているから

(ラスト英語歌詞)
And when you talk to me it's paradise
All words seem to turn into love songs
And if I could be the one in your heart
Just two people till death do us part
If I am with you it's no consequence
That blood flows through my veins
I'm begging you
Give your kiss to me now
Would you fly me to heaven?

(和訳)
貴方のその声だけで舞い上がってしまう
すべての言葉を愛の唄へ変身させるほど
もしも貴方が私の最期の恋人だったなら
いずれ結ばれる
運命のふたりだったなら
ただ一人の貴方と過ごすこのひとときを
現実だとも幻想だとも呼びたくはないの
お願い、いますぐにここでキスして
天国へ連れて行って戴ける?

『女の子は誰でも』より一部引用
作詞:椎名林檎
作曲:椎名林檎


『女の子は誰でも』著:PJ 約700文字


あなたがメイちゃんと仲良く話してるって、リュウから聞いたわ。
でもいいの、私はあなたが好きだから。
あなたがルリちゃんと遊んでるって話は、りりなちゃんから聞いたわ。
でもいいの、それって遊びなんだし。
あなたがいろんな子にちょっかい懸けているのも知ってる。それに未だにマザコンだっていうことも調査済みよ。
まゆ。つまりあなたのお姉さんであり、私の親友でもある彼女から、あなたの事は聞いてるわ。
ぜーんぶ筒抜け。
女の情報網舐めないでね。
私は全部全部わかっているの。気が付かないふりをしてるだけ。それなのにあなたはバレていないって思ってる。ほんと、あなたは可愛らしいくらいの馬鹿。
でもいいの。それでもいいの。
私は信じているから。ちゃーんと信じてる。
え? 私が、あなたの事信じているかって?
違うわよ。何言っているのよ。
私が信じているのはあなたの声。
あなたの歌よ。
あなたのその歌声が、私の心をつかんだまま一生離すことは無いって、私は断言できるわ。
私はそれを信じているし、それこそが私たちの運命なの。
だから、私はずっとあなたの声を、あなたの歌を一番近くで聞き続けるの。
いいのよ、好きなだけほかの女の子と遊びなさい。
仲良く話しなさい。
ママのミルクを飲んでなさい。
構わないわ。
私は一足先に先に行って待ってるから、早く追いついてきて。
ちゃんとあなたを待っているから。
だから今日は、その声で私のために歌って。
みんなと一緒に。
「一年生になったら、友達100人できるかな」って。
ちゃんとみんなの中からあなたの声だけを見つけ出すから。

私からもちゃんと伝えたいな。
式の後、あなたと二人っきりになったら言うわね。
「進級おめでとう。今度はあなたが年長さんね」って。
そして「愛してる」って。

《終》


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