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『これからの会社員の教科書』は爆速進化の書である

田端氏の「これからの会社員の教科書」https://amzn.to/2rOptVj

を読んだ。


以下は、自分と同じ意見の箇所と異なる箇所をピックアップして、自分なりに考えてみたメモです。


●【激しく同意した箇所】新人時代にがんばると20代後半で楽になる

新入社員時代から、正しい負荷で正しい努力をしていると、4、5年たったあたりの27~28歳くらいからすっと仕事が楽になり、おもしろくなってくるはずです。ただ、今の20代は大変だなと思います。がんばりたいと思っても、なかなかがんばらせてもらえないからです。長時間労働がダメなのは正しい。パワハラもいけません。ただ、自分の業務負荷とストレス耐性の限界を試したような経験が20代のうちにまったくないと、逆に40代や50代で、のちのち苦労するのではないかと。(中略)新卒で入ったら特に最初の2年が勝負です。最初の2年で思い切り力を発揮する。失敗してもまったく構いません。そのあいだはマリオのスター状態で何をやっても許されます。ただ、2年経ったら「新人だからしょうがない」とはなりません。
-「これからの会社員の教科書」

「働き方改革」が叫ばれて、「残業は悪!若手の業務負担を減らそう!」という風潮が高まっている中で最近つよく感じているのが、「若くて体力のあるうちに『自分の限界』をいくつか突破して置かないと、おっさんになってからヤバいんじゃないか」というものです。
「26歳までは『若さ切符』が使えるぞ」と田端氏も言っていますが、若いうちの失敗は「テヘ」ですみますが、おっさんになってからの失敗は致命的になります。「あのおっさん使えねー」ってなります。10年の間に100の失敗が必要なのであれば、失敗は初期に固めておいたほうがダメージが少ないのです。ゆえに若いうち(27くらい)までにたくさんの失敗をしてたくさんの知見を得ておくことが実は最も効率がいいサラリーマン生活だと言えるでしょう。

誰も到達したことのない未来に行こうとする場合、失敗はつきものであり、それを恐れて行動しないのは本末転倒である。だから失敗を前進する仕組みのなかに組み込んでいかに致命傷にならないかという観点で行動様式を設計していくほうがはるかに生産的なのだ。

(失敗を味方につけると、人生は成長軌道に乗るらしい)
https://newspicks.com/news/2224785/

私はもう若くはありませんが、それでも今日が人生でいちばん若い日であるのでこれからもどんどんと失敗しようと思っています。


●【目から鱗、即採用!な箇所】法律とお金を勉強しろ、そして闘え

新しいことをやろうとすると、法務も経理も「それは前例がないから」といい顔をしません。そこで対等にディスカッションするために「あなたはそう言うけど、会計や法律の側面では、この観点で見たら、こういう解釈もありえますよね」と言って闘うのです。すると「こいつやるな」と思われます。法務は法務の専門家に任せればいいといって丸投げするのではなく、きちんと自分でも、勉強して対等に議論できるようになるべきです。法務や経理の担当スタッフはどうしても形式的なリスクを気にしがちです。そこに任せている限り、新しいことはできないのです。法律やお金のことを知らないとカモにされます。(中略)出てきたものにポンポンハンコを押していたら損をするだけです。
−「これからの会社員の教科書」

「専門家と議論できるくらいの法律や会計の知識を身に着けておくべき」と言ってくれる上司にはこれまで出会ってきませんでしたし、自身でもあまり必要がないとおもっていました。ある程度の規模の企業で働いていると、法務や経理は存在しているので分からないときに聞けばいい、あるいは分からないときは丸投げすればいいという考えになりがちです。

ただ、副業を始めてから気づいたのですが、税金や法律の知識は知らなければ損することだらけなのです。サラリーマンで、ふるさと納税ですらやってない人はたくさんいますし、仕事で使う備品や交通費等は経費として計上できるということすら知らない人もいます。法律に関してもそうです。訴訟や裁判は0か1かの明確な基準があるわけではなく「証拠とロジックの積み重ね」だったりするので、争うときにきちんと記録を取ることが後で有利に働いたりするわけです。ブラック企業で働かされてブーブー不満を言う前に、残業の記録をつけたほうがいいでしょう。旦那に浮気されているかもしれないと不安になるくらいなら、浮気の証拠を写真に残したほうがいいです。

というわけで田端氏の著作で紹介されている法律関連の書籍を購入しました。

https://amzn.to/36OJCt4



●【ちょっと反論したい箇所】ビッグウェーブに乗れ

特にぼくは、キャリア戦略を練って転職してきたわけではありません。ただ、「とにかくおもしろいところに行こう」という思いはつねにありました。良い波が立っているビーチに行きたかったのです。どんなにすごいサーファーでも、波がなかったら「最強の波乗り」にはなれません。大きな波が立っているところに、誰よりも早く駆けつける。そのほうが波乗りとしては楽しいのです。

「キャリアドリフト」という考えがあります。自分のキャリアについて大きな方向づけさえできていれば、人生の節目ごとに次のステップをしっかりとデザインするだけでいい、節目と節目の間は偶然の出会いや予期せぬ出来事をチャンスとして柔軟に受け止めるためにあえて状況に“流されるまま”でいることも必要だという考え方です。田端氏のキャリアサーフィン理論はまさにキャリアドリフトの進化版の考え方かもしれません。

ただ、でかい波があるかどうかを判断基準にしていると、波に翻弄されてるうちに人生が終わってしまう感じもします。「あの人、お祭りになるといつもいるけど、何の人なんだろうね?」的な。そういう生き方が楽しいのは否定しませんが、私個人としては静かな環境でのんびり盆栽を愛でながら思索を深めるような仕事の仕方もいいなと思ってるので、やみくもに大波に近づく生き方はあまり向いていないと思っています。何より、訓練されていない人間が大波に近づくと飲まれてしまいます。ITバブルでも仮想通貨でも多くの人が波に飲まれていなくなりました。大波に乗る時はくれぐれもリスクヘッジを忘れずに。それが私個人の考え方です。


【まとめ】
反論めいたことも書きましたが、令和時代のサラリーマンの生き方の指南書としては明らかに秀逸な内容だと思っています。

特に【Chapter 1】【Chapter 2】はこれから社会人になる人、1〜2年目の人にとっては圧倒的にブーストをかけられる内容が書かれていますので、目次を見て「え?そうなの?」と思うなら買って読んだほうがいいと思います。

【Chapter 1】「人並み」を目指すか、「プロ」を目指すか
01 プロは勝負どころで休まない
02 ここ一番で遅刻する残念な人
03 欠勤するなら、仕事の状況を報告する
04 イケてる残業とダサい残業
05 打ち合わせ場所は事前にチェックしておけ
06 仕事を振られたときに確認すべきこと
07 「目的」と「制約条件」を明確にする

【Chapter 2】「伝え方」次第で結果は180度変わる
08 相手の状況を想像して連絡しろ
09 ちょっとした一言で印象は変わる
10 メールの返信はなるべく早く
11 ファクトとオピニオンを区別せよ
12 ビジネスで主語は絶対に抜くな
13 上司への質問は「クローズドクエスチョン」で

変化の激しい時代だからこそ、
「使える基本」と「意味のない慣習」にしっかり線を引いて、
爆速進化するサラリーマンになりたいものです。



おしまい

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