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カナダBC州で2022年から変わること

皆さんこんにちは、カナダBC州NPOで働くKAYです。

2022年からBC州ででいろいろな事が変わります。もともとカナダは週単位で法律があり、日本の法律よりも変化が激しい国でもあります。これから留学、就労や旅行を計画される方、現在カナダに住む方へ参考になれば幸いです。

■使い捨てビニール袋の廃止

もともとBC州では多くのスーパーで推奨されていることもあり、マイバックを使用する人が多く、利用すると料金もかかることから使い捨てビニール袋はあまり利用されていませんが今回の条例を機に2022年1月から一切ビニール袋や使い捨ての紙袋、使い捨てのコップなどに罰金が科さられることになりました。(開始日は地区によって変わります)

コーヒーショップなどで使い捨てカップを使う場合は25セント、紙袋を利用する際は15セントの費用がかかります。これらは年間リサイクル資源の40%を占めるため、環境を配慮したうえでの取り組みです。

もしBC州でお買い物をされる際はマイバック、マイタンブラーなどを忘れずに。

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■傷病手当
これまでBC州では職種や働く先によって傷病手当の有無がありましたが、2022年1月から傷病手当がほとんどの職種で認められることになりました。これらは正社員だけでなくアルバイトなどの雇用も含まれるため、以前よりも誰もが傷病手当がとりやすくなったともいえます。2020年のコロナ禍では会社を休みたくても休めない人やエッセンシャルワーカー(不要不可欠な労働者)の実態も認められたため、今回のような条例や施行されたと考えられます。

職種や業種関係なく人権を配慮した傷病手当が出されることは社会にとって大きな飛躍ともいえるでしょう。

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■顧客保護
2022年5月1日以降、特定の高額なクレジット商品を購入者は、新しい規制でにより多くの保護を受けることが可能になります。

BC州からのプレスリリースによると、政府はこの新しい枠組みの下、「高金利の分割払いローンや32%を超える金利の融資枠」などについてより多くの監視が行われると発表しました。

これらの高コスト製品は、年間ライセンスが必要であり、料金と慣行に関するより多くの規則が課せられます。また、顧客の保護を目的としたクレジット契約の要件も設定される予定です。

■ 緊急管理システム
2021年はBC州でも史上最悪の災害の年でもありました。夏には史上最高気温が観測され、秋にかけては洪水による土砂災害にも見舞われました。新しい緊急管理対策は2022年までに取り組まれる見通しです。

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■住宅購入者に対するクーリングオフ
ブリティッシュコロンビア州の住宅購入者に対し新たにクーリングオフ期間を設けることが期待されています。 2022年春に導入されることを目標としているこの法律の下では、罰金やそのほかの制裁を加えることなく住宅の購入を取り消すことができる短い期間が設けられる予定です。

bC州では住宅は借りるよりも購入することが多く、一部の地域では住宅価格が非常に高いため、これは購入者にとっては良いことともいえます。しかしその一方で売りてにとっては損失も考えられるのが問題でもあります。

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■気候変動対策と適応戦略
BC州の環境プランによると2022年からクリーンBCロードマップに向けて新たな気候変動への準備が開始します。

この計画はまだ正確に特定されていませんが、気候対策と適応戦略は2022年に発表され、CleanBCが先導する産業プログラムでは「新しい炭素価格決定規則に合わせる」ために再設計されると述べられています。

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日本からの定住者や留学生の多いBC州では2022年からいろいろなことが変化します。2022年は環境への配慮とともに人権への配慮も大きく期待される年となるでしょう。

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