カカナイト〜グラレコとファシグラの間〜
グラフィックレコーディングとファシリテーショングラフィック。どちらも対応する機会が増え、もやもやしている最中、ファシリテーター経験者が岐阜からやってきたので、飛び込んできた!
グラレコとファシグラ。自分の中のイメージはこんな感じ。
・グラフィックレコーディング:
その場で起きていること、話されていること、雰囲気を描く。黒子のような存在。
・ファシリテーショングラフィック:
その場で起きていることを客観的に見て、描きつつ、介入して、場の本質を見極め、活性化する役割。
ここで、一旦、「ファシリテーションって?」のお話を聞く。
・ファシリテーション:
いま、そこで話されていることは、表面的になっていないか、話の内容は本当に本質をついているのかを見て、氷山の一角から本体に迫れるよう、参加者に問いかけを行い、背景やきっかけを聞き出す役割を担うこと。
ここで、最初のワーク。
【WORK-1】
とある複数のパーツを組み合わせて作られた謎の形を、何も知らない相手に伝え、同じ形を組み立ててもらう。
理系の人が、数学的に正しい用語で説明しても、文系の人が解釈したものが違っていたり、認識がズレてたり、難航……。
共通言語、みんなが知っていると思っている用語は、相手によっては違っている。思い込みで動くと認識に齟齬が生まれることを痛感。
ワーク終了後、うまく伝わったと思うところ、伝わらなかったところをシェア。
・意思疎通がうまくいったチーム
「最初にお互いに知ってると思われる具体的な物(固有名詞)を用いて、全体像のイメージを伝える」
「何も知らずに伝えられたものを作る側の人からも、問いかけがあった」
・意思の疎通に時間を要したチーム
「変な形、などイメージしにくい言い方になっていた」
「問いが抽象的で答えにくかった」
…なるほど、と思うところ多々。
ファシリテーションを行う際は、「NLPコミュニケーションモデル」を念頭に置く必要があることを知る。
これを知っていると知らないとでは、対応に差が出る、とのこと!
固定観念、前提、思い込みに囚われてしまうのは、とても危険。
【WORK-2】
各自に配られたヒントが書かれた紙をお互い共有し、答えを導き出す。
気心の知れたグラフィッカー同士なこともあり、誰からともなく話し始め、ペンも付箋も誰かしらが持ってて、自然にゴリゴリ描き始める。
グラフィッカーは、壁と床が友だち!という名言も生まれる…!
うちのチームは、時間が少し余ったので、振り返りを行ったところ、最後の最後に解答の1つに誤りがあるのを発見!
一連の流れを複数の目を通して確認するの、とても大事!
ワーク後の振り返り。
・各自が持っているヒント共有時、情報を絞って聞いた
・自分の持っている情報を出すタイミングによって、進み方が変わった
・床を使おう(俯瞰して見る)のひとことが最初にあったから、わかりやすさがアップした
・一覧表にして書く、付箋を使い始めてから、一気にスピードあがった
などなど。気づきがたくさん。
今回のワークを一般の企業で行うと、柔軟性の低めの方が複数いらっしゃることが多く、なかなか会話が進まなかったり、描かずに言葉だけで応酬になって解答にたどり着けなかったりするらしい。
わたしたちの当たり前は、当たり前ではない。思い込みを捨てる。共通のわかるものを探す。行き詰まったら視点を変える。
普段の生活でもやってるけど、忘れがちなこと、意識を持って動くことを念頭に置いて動けるようになると、良い方向に進めそうです。
終了後、こんなときどうする?を、お互い思うこと、気づき、体験から得たものを話し合えて、とても有意義だった…!
人の悩みは、自分も思ってることだったり、気づいていないことだったりもするので、仲間がいるっていいなーと、改めておもふ。
【当日、やったことと学びを、誰からともなくリアルタイムで描き綴ったもの】
主催:GRN(グラフィックレコーダーネットワーク)
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