存在

この世にきみが存在していることに絶対的に感謝しなければならないと強く思う。
友達とか家族とか、距離が近い人は存在するだけで、「いて良かった」と思うことがあっても、遠い人にはなかなか感謝しづらい。

でもよく考えればきみは私の生きる糧であって、何事にも変えられないものであって、言葉にするのは間違ってるくらい、尊くて儚い。

いつ消えるか分からない、なんて当たり前で、それが周りの人であればきっと、その影はその人の後をついて離れない。でも、遠くて存在を確認することしか出来ないきみのような人は、今日にでも消えるかもしれない。

消えるということはなんて簡単で残酷なんだろう。

楽しいことが終わるといつもきみが消えることばかり想像して、想像しきれずに、無理に楽しいことを考えるようにしている。こんな苦しいならいっそやめようかな、なんて出来もしないことを口に出そうとして出せずにきっといつまでもこのままだ。

19歳の内に消えるなんていってごめん、きみが好きなうちは絶対消えたくない。きみが泡になる前に歌声を盗んでそれを持ったまま泡になりたい、なんて言ったりして。

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