座右の銘はALL IS VANITY
私のアルバムフォルダには、十数枚ほどの写真しかない。
保存しているものはほとんどが、メモ代わりのテキストをスクショしたもの。
風景は頭の中に、すぐに忘れてしまう誰かとの写真はクラウド保存で、年に一二度の確認しかしない。
写真が苦手。撮るのも見るのも苦手。
ほとんど自撮りなどもしない。
理由は写真に写る過去にあまり興味がないから。
自分の顔については、鏡で見慣れているからね…。
同じ理由で手紙ももらうのが苦手。
自分自身は手紙を書く方ではあるが、貰った手紙は一度読むと捨ててしまう。
そういえば、卒業アルバムももう処分して、ない。
写真を撮った時と手紙を書いた時、そして、写真を見ている時と手紙を読んでいる時。
そこには幾分かの時間の積み重ねがあり、もうその時の空気や気持ちも若干のずれが生じると感じている。
戻れない過去を想像して思いを馳せることにあまり意義を感じない。
だから、写真を見るのが苦手。
手紙を貰うのも苦手。
最近ある人の言葉で開眼した。
過去は変えられないと言うけれど、実は変えられるんだ。
そう言われてみれば、過去の辛い経験を今振り返った時に、全部が全部辛いままではない。そこから何かしらの学びを得て、辛いと思うことが軽減されていたり、辛いけれども、必要だったと思うことなどたくさんあると思う。
そして、辛い過去はそう思えた時に辛いだけではない過去に書き換えられている。
その開眼した経験を経てもなお、やっぱり写真は苦手。
過去がべたつきにされて保存されているようだから。
(私は写真に写るとき手を必ず動かして写る。ベタつきに保存させない為のせめてもの抗い。
高速移動と呼んでいる=͟͟͞͞(’ω’)=͟͟͞͞(’ω’))
その時の空気や想いがずれることに非常に苦手意識がある。
ただでさえ人と人は根っこから分かり合うことは無理だと思っているから。
そのことを考える時、私は少しだけ虚しくなる。
随分昔、私は大好きな人に酷い裏切りを受け、それを多分今も根に持っている。
そして、その裏切りは私にそれからの一生を貫く私の生きるスタンスを貰った。
私の意識はその日から、空即是色という言葉と共にある。
仏教にはあまり詳しくないので、その言葉は私の解釈の上でだけ成り立つものだけれど。
子供の頃から自分の見える色が本当に周りの人と一緒なのかということに疑問を持っていた。そして、大人になってもそれを確かめるすべはないと知って、ちょっとだけ呆然とする。
じゃあ、見ていることを共有するってどうやってするの?
そんな風に考えて、この世界に1人ぼっちみたいな感覚を覚えた。
それと同時に、そんなに昔の人も同じように思っていたという事を知った。
誰とも分かり合えないひとりぼっち。
昔から多くの人がそれを感じていたという共通項。
そう思えた時に私は私であることを強く自覚した。
私は私であり、私以外の何者でもない。
そして私は私以外にはなれない。
その頃、私は軽く鬱気味だったんだと思う。
常に頭の右上から、自分というロボットを操縦している感覚と、辛さから逃げたいがために、身体から意識という魂だけを抜き出す方法はないのかと悩んでいた。
私を救った言葉、空即是色。
色すなわち空であり、空すなわち色である。
all is vanity. 全ては空っぽ。
空っぽだからこそ、そこに何かを詰めるのは私であり、詰めた何かの色を決めるのは私。
そして、その色が黒だろうが青だろうが、黒を青と言おうが、それも私が決めればいい。
そう思えた時に、私の世界はたった一人で作りあげることができて、好きな物や好きな人だけを配置して、好きな物に囲まれて生きることが可能になった。
共感ができない、それは弱点かもしれない
でも、私の世界では、そもそも共感することなど誰にもできない。それは共感していると思い込んでいるということだから。
知らないから知りたい。知りたいから話したい、私の興味はただそれに尽きる。分かり合えるかどうかなど問題ではない。ただ知ればいい。
だから、貰った手紙は一度読めばそれでいいし、写真の中の過去は過ぎ去った過去で今はもう形を変えてしまっていて、今でないからあまり意味はない。
過去と対峙する時も、「今」過去のことを考えているということが大切なだけであり、過去が大切なわけではない。
私はそう考え、今目の前にいる人を一番大切だと思っている。
そして今を生きる、自分だけがこの世での唯一の真実だと思っている。
他人は私の目に映る映像。偶像。幻像。そして、ささやかな希望。
この世界で真実は、ただの私だけ。
そんなわけで。今回は
過去又は苦手の克服
について、エンチャンテッドタロットとルナーオラクル、ぽちゃリスジオマンシーで引いてみました!
右から①②③です。
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①
ひとりで耐え続けるのはとても辛いでしょう。
もっと周りの人に相談してみて。
最初から力を貸してもらうのも勿論あり。
エベレストはひとりでは登れない!!
高い山こそ皆であーでもないこーでもないっていいながら、進めていくのがいいんです。
あっという間に越えてるかも!
あなたの周りにはそんな仲間がいるでしょう🤗
②
苦手は苦手として、そのまま風化するのを待ってもいい。
思い出して胸がざわざわするのなら、なんとか忘れてしまえばいい。
苦手を苦手と認識も出来ないくらい忘れた時に、それは唐突に変化して、心を悩ませることもなく、あなたの糧になっているよう。
今は逃げるが勝ち。不戦でも勝ち負けなんてないからね💩
③
過去は過去。苦手は苦手。
ただそのままを、ありのままに受け止める。
嫌だなって思った、私。
ただそれだけ。
そして、あなたはそれができる人。
あなたがありのままでいいように、あなたの周りもありのままでいいのです🐿
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